世界で戦う日本人アスリート――スポーツ市場の“巨...
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【WBC詳報】侍ジャパン、オーストラリアを破り1位通過決定! 吉田正尚が起死回生の逆転2ラン
WBC Story 〜名勝負の記憶と新時代の胎動〜ビジョナリー編集部 2026/03/10
2026年3月8日(日)、1次ラウンド第3戦が東京ドームで行われ、侍ジャパンはオーストラリアとの大接戦を4-3で制した。この勝利により、日本は最終戦を待たずしてプールCの1位通過を確定させている。
4番の一振りが沈黙を破る:吉田正尚、2試合連続の劇的アーチ
開幕2連勝の勢いに乗る日本であったが、この日は終盤まで1点を争う緊迫した展開を強いられた。
先発の菅野智之は4回無失点の粘投を見せ、5回から隅田知一郎に引き継ぐ。しかし6回、捕手・若月健矢の送球ミスがオーストラリアに1点の先制を許す苦しい展開となった。
0-1で迎えた7回裏、先頭の大谷翔平が四球で出塁。二死一塁から、4番・吉田正尚が低めのスライダーを完璧に捉え、右中間スタンドへ突き刺さる2戦連発の逆転2ランを放った。ここで試合の流れが大きく変わった。
8回に2点を追加し4-1とするも、9回に守護神・大勢が2本のソロ本塁打を浴び1点差に詰め寄られた。最後はサード岡本和真の好守もあり、辛くも逃げ切った。
【戦評】安打数5でつかんだ勝利。粘り勝ちの背景にあるもの
日本は、わずか5安打という少なさでいかにしてこの接戦を制したのか。
この試合、日本打線は12個もの四球を選び抜いた。安打が出ない時間帯でも、相手の制球難を冷静に見極めて走者を出し、プレッシャーをかけ続けたことが7回の逆転劇へと繋がった。
さらには、ミスによる失点後、球場に焦燥感が漂う中でもチームに動揺はなかった。「一振りで変えられる」というクリーンアップの集中力と、劣勢をはね返してきた韓国戦での成功体験が、土壇場での逆転を呼び込んだ。
また、菅野を4回50球で早めに降板させ、隅田知一郎、種市篤暉らへと繋ぐプランを完遂した。失策絡みの失点こそあったが、投手陣が最小失点でしのぎ続けたことで、打線の反撃を待つ「余力」を組織として残し続けることに成功した。
日本はいよいよ1次ラウンド最終戦のチェコ戦を経て、決戦の地・アメリカでの準々決勝へと挑む。


