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2026

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    蛇口からジュースやカルピスが!? 体験型ドリンクサービスが生み出す新トレンド

    蛇口からジュースやカルピスが!? 体験型ドリンクサービスが生み出す新トレンド

     アサヒ飲料が展開する『カルピスじゃぐち』が話題を呼んでいます。蛇口から水以外のものが出る話題性は従来、みかんジュースや出汁といった地域限定の「ご当地ネタ」や観光PRの側面が強いものでした。しかし今、大手企業の本格参入により、「体験そのものを売る」新しいビジネスモデルへと進化を遂げています。

    全国に広がるユニークな蛇口

    ご当地観光・名物特化型

     このジャンルの代表格といえば、愛媛県の「みかんジュース蛇口」です。松山空港のOrange BARでは、旅の玄関口で“蛇口をひねるとみかんジュース”という驚きの体験を味わえます。最近では、ケール青汁と愛媛みかんをブレンドした「緑のみかんジュース蛇口」も登場。健康と地域性を両立した新たな挑戦として注目を集めています。

     香川県の高松空港には「うどん出汁蛇口」があります。どの店舗のお出汁が味わえるかは行ってみてのお楽しみ。写真映えも抜群で、旅の思い出づくりに一役買っています。

     また、京都・宇治では一部の小中学校で「お茶蛇口」が導入されていたこともあり、地域の特色を活かした体験型スポットが各地で生まれています。

    大手ブランド参入・体験価値型

     最近の大きなトレンドは、アサヒ飲料が仕掛ける『カルピスじゃぐち』です。ホテルや大型商業施設に設置され、子どもから大人までが夢中になる光景が各地で広がっています。実証実験では、リゾートホテルや高齢者施設などに導入。利用者からは「自分で注げる特別感がうれしい」「昔懐かしい味に癒やされた」といった感想が寄せられています。

     また、今後はフルーツフレーバーなどのバリエーション展開も予定されており、世代を超えたワクワク体験が作り出されています。2030年までに累計1,000台の設置を目指すという計画も打ち出されており、今後の広がりに期待がかかります。

    大人の癒やし・エンタメ型

     居酒屋や温泉街では「レモンサワー蛇口」や「日本酒蛇口」など、大人向けのエンターテインメントとして人気です。セルフで好きなだけ注げる体験は、飲み放題の新しいスタイルとして定着しています。普段の飲み会にちょっとした“非日常”を持ち込む仕掛けとして、多くの店舗で採用されています。

    「蛇口から出す」ことが生む体験価値

    コト消費の最前線

     近年、「モノ」ではなく「コト」、つまり体験そのものに価値を求める消費スタイルが定着しています。飲み物を“受け取る”のではなく、“自分で蛇口をひねる”という能動的なアクションが、ご当地の飲み物を飲むだけではない“アトラクション”に変えています。

    SNSとの相性抜群な「映え」とストーリー

     「蛇口から○○が出た!」というインパクトのある映像は、TikTokやInstagramなどの動画・写真共有サービスと相性抜群です。実際に、蛇口をひねる瞬間を撮影し、「#カルピスじゃぐち」や「#みかんジュース蛇口」といったハッシュタグで拡散する投稿が急増しています。

     さらに、「子どもの頃の夢が叶った」というストーリー性が、多くの人の共感や驚きを呼び、SNS上でバズが生まれやすい状況を作っています。

    施設や店舗の集客・差別化戦略

     ホテルや商業施設にとって、「ここでしかできない体験」を提供できる大きな武器です。家族連れやグループ旅行客にとっては、“目的地になる理由”が明確になり、再訪や口コミによる新規集客にも直結します。

     特に高齢者施設では、懐かしい味とセルフ体験の組み合わせが、入居者の楽しみや健康促進にも貢献しているといいます。居酒屋では「飲み放題の新しいカタチ」として、他店との差別化に成功している事例も増えています。

    進化する技術ーー衛生管理と省人化

     蛇口から水以外の液体を提供するには、従来のインフラにはない課題があります。各社がどのようにこれを乗り越え、どんな工夫をしているのでしょうか。

    品質・衛生管理の進化

     糖分や乳成分、油分などを含む飲み物を蛇口から供給する場合、洗浄や衛生管理が一層重要になります。たとえば、カルピスじゃぐちでは、内部の冷却装置や洗浄のしやすい構造を採用し、常に安全でおいしい状態を維持できるよう工夫されています。

     また、みかんジュース蛇口でも、使用ごとにパーツを分解して清掃できる設計が取り入れられており、安心して楽しめる仕組みが整えられています。

    決済システムとの連動、省人化の波

     従来は有人対応が主流でしたが、最近はデジタル技術との融合が進んでいます。たとえば、専用カップを購入し、ICカードやQRコードをかざすと自動で一定量が出てくるなど、スマートな決済・省人化が実現しています。

     これにより、スタッフの負担軽減や混雑緩和、売上管理の効率化など、運営側のメリットも大きくなっています。今後は、さらにAIを活用した自動制御や、混雑状況の可視化なども期待されています。

    終わりに

     蛇口という当たり前のインフラが、新しい驚きと感動をもたらすエンターテインメントに生まれ変わっています。

     「蛇口をひねると、みかんジュースやカルピス、日本酒が出てくる」そんな体験は、日々の生活にちょっとした非日常を与えてくれます。しかも、それがSNSで拡散され、地域や企業を超えて新たな交流や価値創造につながっているのです。

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