
豚ロースと「ちびっこのど自慢」
4/28(月)
2025年
大西洋 2025/04/01
このたびはオンラインメディア『Diamond Visionary』の創刊おめでとうございます。株式会社羽田未来総合研究所 代表取締役の大西 洋(おおにし ひろし)と申します。ダイヤモンド・ビジネス企画様が企業や個人・組織の真実を届けるための新たなメディアを立ち上げると伺い、縁あってリレー式連載企画『原石からダイヤへ』のトップバッターにお誘いいただき、僭越ながら筆を執らせていただきました。
私は社会人として40年ほど、三越伊勢丹ホールディングスという一つの会社に所属し、百貨店業界で働く中で様々な転機を経て、数多くの経験をしてきました。販売員、バイヤーの経験を経て、役員に就任し、社長を8年ほど務めた中で、次々と新たな自身の考え方が築かれてゆき、日本の未来を考え、企業はいかにして価値を上げてゆくべきなのかといったことを、経営者の目線から考えるようになりました。 私は、今の日本は間違いなく後進国であると思っています。GDPは世界4位、2026年にはインドに抜かれて5位になると言われています。1989年には世界の時価総額ベスト10に日本企業が5社ほど名を連ねていましたが、今では28位のトヨタ自動車が一位となっています。この後進国・日本において、今の20代、30代、40代の若者たちが、豊かな未来を描けるようになるには、何をすべきか。これからの5年間が、日本にとって非常に重要な期間となると考えています。その間に日本人として何をなすべきなのか。そのような提言を、この連載を通して少しでもできればと考えています。
現在私は、羽田未来総合研究所の代表取締役社長として、「HANEDAを通じて、日本の未来を創る」という理念の下、地方創生、アート&カルチャー、観光事業開発、自治体や企業のビジネスコンサルティングといった事業を推進しています。百貨店に勤めていた頃より、地方の百貨店や地方の社会を見てきて、日本の地方にはまだ日の目を見ない素晴らしい文化や技術が溢れていることを目の当たりにしました。そこにスポットをあて、地方が活性化することこそ、日本の国力を高めることに直結すると確信し、現在は羽田空港から、地方の魅力を発信するための様々なプロジェクトに挑戦しています。 経営とは、自分たちの利益のみが得られれば良い、業績を上げれば良いといった狭い視野で進めてしまうと、ビジネスは小さくなり結果、失敗します。日本の未来、これからの経済の発展という大きな視野から現実の仕事へとビジョンを下ろしてゆき、新たなビジネスを次々と創り出していくことが、日本の国力を上げこれから未来の若者が持続的に、豊かに暮らしてゆく社会を創ると私は考えています。
将来の日本を背負っていくのは、大企業でも中小企業でもなく、新たな挑戦と成長を続ける創業の精神を持ち続けている企業であり、そこで新たなビジネスを形にすべく挑戦している若者たちだと考えます。これまでの私の経験が、そうした人たちの背中を押し未来を創る一助となれば幸甚の極みです。