「あの人がいないと業務が止まる」——組織の致命的...
SHARE
「スーパーハイトワゴン×軽EV」の最適解か?実質190万円台から狙えるBYD「RACCO(ラッコ)」の実力と市場への衝撃
ビジョナリー編集部 2026/07/31
中国の電気自動車(EV)大手・BYDが、日本へ本格参入を果たしました。その注目のモデルが、日本の軽自動車規格に準拠した専用設計の電気自動車「RACCO(ラッコ)」です。
日本の軽自動車市場で屈指の人気を誇る「スーパーハイトワゴン×両側電動スライドドア」というパッケージングに、最長320km(WLTCモード)の実用的な航続距離を融合。さらに、補助金適用後で200万円を切る実質価格を実現しています。
BYDとは?世界トップクラスのEVメーカーが誇る強み
BYDは1995年にバッテリーメーカーとして創業し、現在ではEVおよびプラグインハイブリッド車(PHEV)のグローバル販売台数で世界トップクラスを誇る中国の自動車大手です。
最大の強みは、車載バッテリーやモーター、半導体、車体フレームに至るまで、主要部品を自社で一貫生産(垂直統合)できる技術力と供給体制にあります。なかでも独自開発した「ブレードバッテリー(LFP battery)」は、高い安全性と長寿命、そして低コストを実現した基幹技術として世界中で高く評価されています。
日本市場へは2023年に乗用車事業で参入して以来、ミドルサイズSUV「ATTO 3」やコンパクトEV「DOLPHIN」、セダンの「SEAL」などを順次投入し、国内での正規ディーラー網を拡大してきました。自社製造によるコスト競争力と先進のバッテリー技術を背景に、満を持して投入するのが今回の「RACCO」です。
これまでの軽EVを超える「RACCO」の大きな特徴
RACCOは全高1.8m級の広々とした室内空間と両側電動スライドドアを標準装備しています。最上位グレードの「300 Premium」では、足元に投影されるライトガイドに足をかざすだけでドアが開くキックセンサー機能も搭載されています。
航続距離も用途に合わせて選べる2つのラインナップを用意しています。日常の街乗りや短距離移動を中心にカバーする「200シリーズ(航続距離210km)」と、家族での遠出や長距離移動まで安心して使える「300シリーズ(航続距離320km)」から選択可能です。
さらに、車内コンセントから家電へ送電できるV2L/V2H給電機能をはじめ、雨の日に濡れた傘をスマートに収納できる専用スペースや、荷物が多い坂道・雨の日でも制動力を発揮する4輪ディスクブレーキなど、細やかな配慮が光ります。
前走車へ追従する先進の運転支援機能(ADAS)や、降車時に後席の確認を促す「置き去り防止アラート」といったファミリー層向けの安全装備も充実しています。
料金面と補助金
価格は、ベースグレードの「RACCO 200」が2,145,000円、上位の「RACCO 300 Plus」が2,398,000円、最上位の「RACCO 300 Premium」が2,497,000円(すべて税込)となっています。国産軽EVに比べるとCEV補助額が抑えられているものの、車両本体価格が低く設定されているため、ベースモデルは実質190万円台で購入可能です。
今後の展望と購入前に確認したい「運用面」の注意点
RACCOの登場により、軽EVが「1台で家族全員の移動をまかなえるメインカー」として選ばれる時代へとなるかもしれません。日本の市場に海外メーカーが参入することで、国内メーカーとの開発競争も加速するでしょう。
アフターサービス面でも、BYDは日本国内に70拠点以上の正規ディーラー網を構築しており、車両一般保証6年(または15万km)、バッテリー長期保証8年(または16万km)を用意するなど、輸入車に対する不安の払拭に努めています。
購入を検討する際には「充電環境」に注意が必要です。長距離走行が可能な300シリーズであっても、基本的には自宅で夜間に充電できる戸建て住まいや、専用充電設備のあるマンション環境での運用が前提となります。出先での急速充電だけに頼ると、軽EV本来の利便性や経済性を活かしきれない場合があるため、自身のライフスタイルに合った環境かどうかを事前に確認しておくことが大切です。
終わりに
日々のガソリン代やオイル交換費用などの維持費を大幅に抑えたい場合や、子どもの送迎・買い物で広々とした車内とスライドドアを使いたいファミリー層に向けて、「RACCO」はおすすめの選択肢となるでしょう。
日本の軽自動車市場に新たな風を吹き込み、これからの軽EV選びにおける基準となるのか、今後の市場展開から目が離せません。


