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2026

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    町工場の2代目社長が語る——経営課題のヒントと仲間が集う、オンラインコミュニティ「どうだい?」の温かな価値

    町工場の2代目社長が語る——経営課題のヒントと仲間が集う、オンラインコミュニティ「どうだい?」の温かな価値

     事業を推進し、新たな挑戦を続ける中で、経営者なら誰しも「周囲に気軽には相談しづらい課題」や「自社だけでは得られない新しい視点」を求める瞬間がある。

     創業120年を超える歴史を持ち、中小企業支援に注力してきた大同生命保険株式会社が展開する経営者向けオンラインコミュニティ「どうだい?」。そこでこだわったのは、あえて無機質なデジタル空間に「温もり」を持ち込むことだったという。シリーズ2回目となる本記事では、岸本工業の岸本社長が「どうだい?」を使った体験について取り上げる。

     今回は、サービス開始直後からコミュニティに参加しており、現在はサポーターとしても活動する、有限会社岸本工業の代表取締役社長・岸本豊寿氏に話を伺った。

     有限会社岸本工業は、試作加工から量産までを支える「プラスチック加工のスペシャリスト」。東京都大田区に本社工場を構え、アクリルやポリカ(ポリカーボネート)をはじめとするエンジニアリングプラスチックの精密機械加工を手がける専門企業である。

     同社の強みは、独自の超精密加工技術と、設計・試作から小ロット量産までスピーディーに対応できる柔軟な体制にある。半導体製造装置の部品や医療機器用パーツ、研究開発向けの透明樹脂試作品など、極めて高い精度と美しい仕上がりが求められる分野において、多くのクライアントから厚い信頼を寄せられている。 記事内画像  
     2代目社長である岸本豊寿氏は、幼少期から職人たちのものづくりを間近で見守り、工場内を自転車で走り回って育ってきた。自らも現場でNCフライスやマシニングセンタを操る「現場プレイヤー」としての高い技術力を持ちながら、現在は、ものづくりへの深い愛着と、社員や家族への温かな想いを胸に、同社のさらなる成長を目指している。

    事業承継と、経営者ならではの「視点の違い」

    お父様から会社を引き継ぎ、2代目社長として現場と経営の両方に立たれていますが、経営の舵取りをする中で気が付かれた新たな視点はありましたか。

     現在、会社には家族も一緒に勤めてくれていて、非常に心強い存在なのですが、やはり「経営の方向性」や「将来の構想」といったテーマになると、立場や役割によって見ている視点が異なることがあります。身近な存在であっても、私の考えていることがそのまま伝わりきらない場面もあります。

     数学の解き方と同じで、スタートとゴールは同じでも、そこに至るアプローチや一人ひとりが持つ得意分野は異なります。お互いの役割や感覚の違いがあるからこそ、時には自分の真意がうまく伝わらず、もどかしさを一人で抱え込んでしまうことがありました。

     特に2022年の事業承継前後の時期は、会社のこれからを考える上でさまざまな課題が重なっており、今後どのような会社にしていくべきか、必死で思考を巡らせる日々でした。当時はどうしても言葉に尽くせない葛藤があり、人知れず思い悩むことも多かったです。

     しかし、ここは自分が子どもの頃から慣れ親しんできた、大切な思い出が詰まった工場です。「これまで会社を支えてくれた家族や従業員が、みんな笑顔で過ごせる環境を作りたい」という強い想いがあったからこそ腹をくくり、先輩経営者の方々に数字の見方や経営の要点を教えていただきながら、前を向いて歩んできました。 記事内画像

    批判ではなく共感。「どうだい?」がつくる安心の空気感

    そのような時期を経て、オンラインコミュニティ「どうだい?」に参加されたきっかけと、他のSNSやコミュニティとの違いをどのように感じられていますか。

     「どうだい?」を知ったきっかけは、大同生命様からのご案内でした。経営者同士がオンラインでつながれるコミュニティという点に興味を持ったことと、運営母体への安心感、そしてなにより私自身があまり疑うことなく「やってみます」と飛び込むタイプなので、まずは参加してみようと思いました。

    最初は様子見をしていたのですが、他の経営者の方々の投稿を見て「ああ、同じようなことで悩んでいる方が多いんだな」と共感しました。

     一般的なSNSなどでの情報交換では、発信された意見に対して時に厳しい反応やネガティブなリアクションが返ってくることもあり、前向きにやり取りを続けるのが難しいケースもあります。

     しかし、「どうだい?」は経営者やそれに準ずる方々が集まっているため、発信される意見や空気感がとても前向きです。何か相談事を投げかけた際も、相手を否定するのではなく「自分ごと」として捉え、「自分の時はこうでしたよ」と優しく寄り添ってくれる温かさがあります。

     また、サービス内で無理な営業活動などを受けることがないため、身構えずに安心して参加できる点も大きな魅力ですね。2022年11月の登録当初はまだ投稿も少なかったのですが、今では多くの経営者が集まり、活発に意見交換が行われる場へと成長していくプロセスを間近で見守ってきました。

     経営者のコミュニティというと、「積極的に交流しなければいけないのではないか」「立派なことを発信しなければいけないのではないか」と少し身構えてしまう方もいると思います。私自身も考えすぎてしまうことがありますし、誰もが初対面の人とすぐに打ち解けられるわけではありません。「どうだい?」は、そんな方でもまずは他の経営者の投稿を見たり、共感できる話題に触れたりしながら、自分のペースで参加できるところが良いと感じています。「こんな小さなことを相談してもいいのかな」と思うようなことでも気軽に聞ける。そうした入りやすさも、このコミュニティならではの魅力だと思います。

    経営判断のヒントになる「アンケート機能」の実用価値

    「どうだい?」の機能の中で、実際に岸本社長の経営上の意思決定や課題解決に役立った出来事はありますか。

     特によく活用していて助かっているのが「アンケート機能」です。以前、新しい従業員を採用する際、「現場の職人を先に採用すべきか、営業担当を先に採用すべきか」という、優先順位の選択で迷ったことがありました。そこで「どうだい?」でアンケートを設置してみたんです。

     回答はきれいに分かれたのですが、業種も規模も異なる全国の経営者の方々から「なぜそちらを選ぶのか」という具体的な理由や視点がたくさん寄せられました。単に励ましてもらうだけでなく、様々な経営者の経験則に基づく多角的な意見が得られたのは大きな収穫でした。

     私は現在もプレイヤーとして自ら現場で旋盤やフライス加工を行うスタイルをとっています。寄せられたコメントを読む中で、「現場も兼任している今の自社のリソースと経営方針であれば、まずは現場の生産性を固めるのが最適だ」と、客観的な根拠を持って自信のある判断を下すことができました。

     また、「お客様訪問時の服装」についてのアンケートも非常に参考になりました。ジャケット着用派から制服・ポロシャツ派まで、様々な考え方に触れることができたため、直後の商談時にも気負うことなく自社の制服(ポロシャツ)で自信を持って臨むことができました。こうした日常のちょっとした疑問や迷いでも、気軽にパッと話題に出せる場所があるのは、心強いですね。

    サポーター活動を通じた経営者としての確信と成長

    岸本社長は現在、「どうだい?」の“サポーター”としても活動されています。コミュニティに関わる中でご自身の心境やモチベーションに変化はありましたか。

     大きな変化は、「自分だけが悩んでいるわけではない」と思えるようになり、経営について以前よりも前向きに考えられるようになったことです。

     私は町工場の技術者として現場に立ってきた期間も長く、「経営者だからこうあるべき」と構えてしまうよりも、分からないことは周囲から学びながら進んできました。「どうだい?」では、会社の規模や業種に関係なく、さまざまな経営者の考え方に触れることができます。

     自社の将来や従業員の働く環境について思考を重ね、時には他の経営者の方からの相談事に自分の経験を踏まえて回答する中で、「これまで苦労して乗り越えてきた経験が、ちゃんと自分の糧になり、誰かの役に立っている」と実感できるようになりました。

     交流会では、普段の業界団体では出会えないような多種多様な分野の経営者と出会うことができ、自分の世界観が大きく広がっています。日々の業務で思考がフル回転し、時には頭が疲れ切ってしまうこともありますが、コミュニティ内で企画されるゴルフなどのアクティビティを通じて適度にリフレッシュしながら、良い関係性を築かせていただいています。

    悩める経営者を取り残さない場所へ。全国のリーダーへのメッセージ

    最後に、これから「どうだい?」に期待することと、全国の中小企業経営者へ向けたメッセージをお願いします。

     「どうだい?」に対して今後期待するのは、会員数が増えてもこの「前向きで安心できる空気感」を大切にし続けていただくことです。単なる愚痴の言い合いや対案のない批判に終始するのではなく、真剣に前を向こうとしている人を取り残さず、温かく受け止める場所であり続けてほしいですね。また、過去に投稿された質の高い知見やセミナーなどのアーカイブに、よりアクセスしやすくなるとさらに嬉しいです。

     全国で日々経営の舵取りに奔走されている経営者の皆様へお伝えしたいのは、経営について「誰かに聞いてみたい」と思っても、身近に相談できる相手がいなかったり、「こんな些細なことを聞いていいのかな」と考えてしまうことは、決して珍しいことではないということです。

     私自身も考えすぎてしまうことがありますし、どこかのコミュニティに所属していても、自分から積極的に声をかけたり、すぐに馴染んだりすることが得意な人ばかりではないと思います。「どうだい?」の良さは、そんな人でも他の経営者の投稿を眺めたり、気になった話題に少し参加したりしながら、自分のペースでつながっていけるところだと感じています。

     私自身、事業承継の壁に突き当たり、一人で思考を巡らせていた時期がありました。しかし、「どうだい?」を通じて多くの温かいご縁と出会えたことで、さまざまな考え方に触れ、自分なりの経営判断をする上での視野を広げることができました。

     今すぐに大きな課題を抱えていなかったとしても、他の経営者が何を考え、どんなことで悩んでいるのかに触れられるだけでも、自分の経営を見つめ直すきっかけになります。「ちょっと聞いてみようかな」「同じように考えている人がいるのかな」と思った時に、気軽に覗ける場所がある。その選択肢の一つとして「どうだい?」を知っていただけたら嬉しいですね。 記事内画像

    「経営のヒント」と「温かいつながり」をくれる「どうだい?」

     町工場の2代目社長として、ものづくりの現場と経営の双方に誠実に向き合い続ける岸本社長。

     彼が「どうだい?」を活用する中で見出したのは、単なるコミュニケーションの場にとどまらない「多角的な経営のヒント」と「お互いを尊重し合える温かなつながり」であった。自らの意思決定に自信を持ち、現在はサポーターとしてコミュニティの価値を高める側へと循環を生み出している姿が非常に印象的だ。

     「どうだい?」が提供するのは、経営者が抱える日常の些細な迷いから本質的なテーマまでを包み込む、安全で実効性の高いソリューション空間である。一人で考え込みがちな経営者こそ、この前向きなコミュニティへ参加し、共に成長する仲間を見出してみてはいかがだろうか。

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