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箱根駅伝の全区間記録まとめ(2026年版):高速化する箱根路の歴史を塗り替えたランナーたち
ビジョナリー編集部 2026/10/28
正月に日本中が熱狂する「東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」。近年の箱根路は、シューズの進化やトレーニングの高度化に伴い、かつては「破るのは不可能」と言われた歴代の区間記録が毎年のように塗り替えられる“高速化の時代”を迎えています。直近の第102回大会(2026年)に至るまで、スピードスターが次々と驚異的なタイムを叩き出し、近年の記録で占められるようになりました。
本記事では、2026年現在の各区間レコードホルダーと、その記録が生まれたレースの概要を紹介します。
往路の部(1区〜5区)の最新レコード
レースの幕開けとなる1区(21.3km / 大手町〜鶴見)では、第102回大会(2026年)において國學院大學のエース・青木瑠郁選手が1時間00分28秒の区間新記録を樹立しました。それまで吉居大和選手が保持していた記録を、スローペースから一転する激しい駆け引きの中で終盤の猛スパートにより12秒縮め、チームに最高のスタートをもたらしました。
続く花の2区(23.1km / 鶴見〜戸塚)は、外国人留学生や各校のエースが集う重要区間です。ここでは、第102回大会(2026年)で城西大学のヴィンセント・キムタイ選手が1時間05分09秒をマークしました。前年にリチャード・エティーリ選手が打ち立てたばかりの記録をさらに塗り替え、圧巻の走りでエース区間を制しています。
3区(21.4km / 戸塚〜平塚)は、「湘南の潮風」を受けながら海沿いを走る高速区間です。第96回大会(2020年)に東京国際大学の“最強留学生”イェゴン・ヴィンセント選手が叩き出した59分25秒という驚異のタイムは、2026年現在も破られていない記録であり、この記録が各区間の中で一番古いということが、近年の高速化と記録ラッシュを物語っています。
さらに4区(20.9km / 平塚〜小田原)でも、イェゴン・ヴィンセント選手が第99回大会(2023年)で圧倒的なスピードを見せつけ、惜しくも1時間切りはならなかったものの、ジャスト1時間00分00秒で駆け抜けました。
そして往路のクライマックスを飾る5区(20.8km / 小田原〜箱根町)では、新たな「山の神」が誕生しました。第102回大会(2026年)において、青山学院大学の黒田朝日選手が前年の若林宏樹選手の記録をなんと1分55秒も縮める1時間07分16秒の驚愕の走りを披露しました。首位と大差があった状況から一気に抜き去り、「シン・山の神」を宣言して優勝をたぐり寄せた歴史的快走は、多くのファンの記憶に刻まれています。
復路の部(6区〜10区)の最新レコード
復路のスタートとなる6区(20.8km / 箱根町〜小田原)は、標高差800mを一気に下るスピードが勝負を分ける難所です。第101回大会(2025年)で、青山学院大学の野村昭夢選手がハイペースで山を駆け下り、57分の壁を突破する56分47秒のタイムをマークし、復路の勢いを決定づけました。
7区(21.3km / 小田原〜平塚)では、第101回大会(2025年)で駒澤大学の佐藤圭汰選手が、気温や向かい風の悪条件を跳ね返して1時間00分43秒の区間新を樹立しました。中盤以降もペースを落とさない圧倒的なスピードを見せつけ、独壇場のレースとなりました。
遊行寺の坂など細かなアップダウンが選手を苦しめる8区(21.4km / 平塚〜戸塚)では、第102回大会(2026年)において新たな歴史が刻まれました。青山学院大学の塩出翔太選手が1時間03分45秒の快走を見せ、2019年から破られなかった小松陽平選手の記録を4秒更新。3度目の同区間挑戦で悲願の区間新を達成し、チームを勝利へと導く圧巻の走りを披露しました。
「復路のエース区間」と呼ばれる9区(23.1km / 戸塚〜鶴見)では、第98回大会(2022年)で青山学院大学の中村唯翔選手が1時間07分15秒の爆走を見せました。エースの系譜を継ぐ者が最後まで落ちない驚異的なラップを刻み、総合優勝を確実なものにしました。
そしてフィナーレを飾る10区(23.0km / 鶴見〜大手町)では、第102回大会(2026年)において、駒澤大学のエース・佐藤圭汰選手がアンカーとして出陣しました。従来の記録を4年ぶりに19秒更新する1時間07分31秒をマークし、最後まで諦めず前を追い続けた執念と、トラックで培った圧倒的スピードが結実したフィニッシュとなりました。
終わりに
10区間のうち大部分が直近で塗り替えられており、全体の「超高速化」がますます進んでいます。現時点で最も古く残るのは2020年の3区(イェゴン・ヴィンセント選手)の記録となり、記録更新の限界は果たしてどこにあるのか、これからの箱根路はますます目が離せません。


