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【初心者向け】着物の種類と失敗しない選び方!正しい着方から最新トレンドまで徹底解説
ビジョナリー編集部 2026/07/28
「着物を着てみたいけれど、種類が多くてどれを選べばいいか分からない」「着付けのルールやマナーが難しそう……」
確かに着物には場面に応じた「格(フォーマル度)」や正しい着方の基本ルールがあります。しかし、ポイントさえ押さえてしまえば、決して敷居の高いものではありません。
本記事では、着物の基本の種類や選び方から、着方の手順、綺麗に見せる注意点や出先での対処法、そして今どきのトレンドコーデまでを分かりやすく解説します。
【TPO別】これだけは覚えておきたい!着物の種類と格
着物には「格(フォーマル度)」があり、着用する場面(TPO)に合わせて選ぶことが大切です。大きく分けて「礼装着」「略礼装着」「外出着・普段着」の3つのカテゴリーに分かれます。
① 礼装着(第一礼装):最高のフォーマル
公的な式典や結婚式など、最も格式高い場面で着用する着物です。既婚女性の第一礼装である黒留袖(くろとめそで)は、黒地で裾だけに柄が入っており、結婚式で新郎新婦の母親や親族が着用します。黒以外の地色を使った色留袖(いろとめそで)は、未婚・既婚を問わず着用でき、叙勲などの各種式典にふさわしい装いです。また、袖が長く華やかな柄が特徴の振袖(ふりそで)は、未婚女性の第一礼装として成人式や披露宴で親しまれています。
② 略礼装着(準礼装):華やかなフォーマル・セミフォーマル
披露宴やパーティー、お祝い事などに幅広く対応できる使い勝手の良い着物です。肩から裾にかけて一続きの絵羽模様が描かれた訪問着(ほうもんぎ)は、結婚式のお呼ばれや子どもの七五三・入学式などに適しています。訪問着より柄付けが控えめな付け下げ(つけさげ)は、お稽古事の発表会や少し改まったお出かけに重宝します。柄のない一色染めの色無地(いろむじ)は、家紋を入れることで略礼装となり、お茶会や卒入学式にぴったりです。
③ 外出着・普段着:日常で楽しむカジュアル
日常のおでかけや趣味の集まりなどで、自由にファッションとして楽しめる着物です。全体に細かい柄が繰り返されている小紋(こもん)は、洋服でいうワンピース感覚で食事会やショッピングに最適です。糸を染めてから織り上げる紬(つむぎ)や木綿(もめん)は、独特の風合いと丈夫さが魅力のカジュアル着です。夏のお祭りや花火大会には、最も軽やかな浴衣(ゆかた)で涼しげな装いを楽しみましょう。
着付けに必要な「基本アイテム」一覧
美しく着こなすためには事前の道具準備が欠かせません。装いの土台となる「着物・帯・長襦袢(ながじゅばん)」の基本3点に加え、汗や汚れを防ぐ肌襦袢や裾よけを用意します。なお、肌襦袢は洋風のインナーセットでも十分に代用可能です。
さらに、着付けの固定や補正には衿芯、腰紐(3〜4本)、伊達締め(2本)、そして体の凹凸をなくすためのフェイスタオルを2〜3枚使用します。帯まわりには、シワを防ぐ帯板、立体的な形を作る帯枕、それらを固定しアクセントにもなる帯揚げと帯締めを揃えておくと安心です。
初心者でもわかる!着物の着方・手順
着付けの工程は「土台作り」「着物」「帯」の3ステップで進行します。順を追って確認していきましょう。
STEP 1:土台作り(所要時間:約10分)
着た後では腰が曲げにくくなるため、最初に足袋を履くのが鉄則です。肌着を着たらウエストやみぞおちにタオルを巻き、体の凹凸を無くして寸胴型に近づけます。衿芯を通した長襦袢を羽織り、首の後ろの空間(衣紋)をこぶし1個分ほど抜いたら、胸元で衿を合わせて腰紐と伊達締めで固定します。
STEP 2:着物を着る・おはしょりを作る(所要時間:約10分)
着物を羽織り、裾が床すれすれの長さになるよう位置を合わせます。右側の裾(下前)を先に合わせ、その上に左側の裾(上前)を重ねたら、腰の一番細い位置で腰紐をしっかり結びます。身頃のダブつきを整えて腰紐の上に綺麗なたもと(おはしょり)を作り、胸元で衿を合わせたら2本目の腰紐と伊達締めで抑えます。
STEP 3:帯を結ぶ・一重太鼓結び(所要時間:約10分)
胴に帯を2回巻きつけてしっかり締め、前に帯板を差し込みます。帯枕にお太鼓用の帯揚げを被せて背中に乗せ、綺麗な形に整えます。仕上げにお太鼓の形を崩さないよう帯締めを通し、正面の中央で結べば完成です。
ここだけは注意!美しく見せるコツと出先での不安解消法
着物を美しく見せ、着崩れを防ぐためにはいくつか重要な注意点があります。
最重要注意点:「右前(みぎまえ)」の徹底
衿合わせは、必ず「自分から見て右側の衿を先に合わせる(右前)」にします。相手から見ると衿が「Yの字」に見える形です。逆の「左前」は弔事(亡くなった人への着せ方)になってしまうため、十分に注意しましょう。
歩く時は普段より歩幅を小さくしてやや内股気味に歩くこと、階段では右手で裾を軽く持ち上げること、手を挙げる時は反対の手で袖口を押さえることで、立ち振る舞いまで上品に見せることができます。
知っておきたい「お手洗い」と「着崩れ」の対処法
初心者が心配するお手洗いの際は、着物と長襦袢の裾を順番にめくり上げ、両脇で一括して大きなクリップ(なければ洗濯バサミ)で帯に留めておくと、裾を汚さずスムーズに済ませられます。また、帯の上に布が溜まっておはしょりが崩れてきた場合は、おはしょりの下のラインを軽く下に引っ張り、帯の中に余分な布を押し込むことで簡単に修正できます。
現代風にアップデート!最新のトレンド&着こなし
伝統的なルールを守りつつ、自分らしいおしゃれを楽しむ現代の着物スタイルが注目を集めています。
① カラー・柄のトレンド:「くすみカラー」と「引き算の美学」
グレージュやスモーキーブルー、ミントグリーンといった控えめな「くすみカラー」が現在の主流です。例えば、淡いグレージュの小紋に同系色の帯を合わせる「ワントーンコーデ」は、大人っぽく洗練された印象を与えます。柄も多色使いの派手なものではなく、あえて柄の数を絞って余白を活かしたモダンなデザインが人気です。
なお、大人の着こなしでは「この年齢でその柄は…」と年齢やシーンに合わせたデザインの縛りや、「そのお茶会や式典にその帯の合わせ方は」といった細かなしきたりが気になることもあります。しかし、現代では年齢を問わず自分の好きなくすみカラーや自由な柄行きをファッションとして楽しむ人が増えています。SNSなどに投稿する際は、「大人の冒険でこの色を選びました」などと一言添えておくと、余計な誤解やマナーの指摘を自然に和らげることができます。
② 現代的な「和洋ミックス」コーディネート
足元に草履ではなくアンクルブーツやローファーを合わせるスタイルは、歩きやすさとスタイリッシュさを両立できるため好評です。首元から白レースのブラウスのフリルをのぞかせたり、帯留めにパールのアクセサリーを取り入れたりすることで、現代の街並みに馴染む華やかな着こなしが完成します。
③ お手入れ簡単な「洗える着物」の活用
ポリエステルや高品質な木綿で作られた「洗える着物」は、自宅の洗濯機で気軽にお手入れができます。雨の日や食事会でも汚れを気にせず着用できるため、初心者の一着目として非常におすすめです。
まとめ
着物には伝統的なルールや格が存在しますが、基本さえ理解してしまえば、自分らしいスタイルで自由に楽しめる魅力的なファッションです。
まずは手入れが簡単な洗える着物やレンタルサービスからスタートし、少しずつ着付けやコーディネートに慣れていってみてはいかがでしょうか。ぜひ、あなた好みの新しい着こなしで、着物のある華やかな時間をお過ごしください。


