江戸時代の「袖の下」を現代のギフトに。京都の老舗...
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もはや仕事の「第2言語」か。3,200句の絵文字川柳から見る、チームを動かす「感情の解像度」
ビジョナリー編集部 2026/04/08
「絵文字のセンス」が仕事を動かす? 3,200句の川柳から見えた、デジタル時代の“新・作法”
ビジネスチャットがインフラとなった現代において、絵文字はもはや単なる飾りではないといいます。それは、送り手の気持ちや温度感を補完する「仕事の言語」へと進化を遂げているようです。
セールスフォース・ジャパンが運営するSalesforceブログの人気企画「#Slack絵文字川柳」には、そんな現代のビジネスシーンのリアルがユーモラスに切り取られています。
第1弾では2,010作品、続く第2弾では1,272作品もの応募があり、中にはAIを活用した作品も184件含まれていたとのこと。この数字の多さからも、デジタルなやりとりの中にいかに“人間味”を介在させるか、多くのビジネスパーソンが試行錯誤している様子がうかがえます。
絵文字はチームの空気を整える「必須のツール」
この企画の興味深い点は、絵文字を単なるリアクションとしてではなく、チームの空気を整え、関係性をなめらかにする存在として描いているところにあるようです。
たとえば第1弾で象徴的だったのは、「感謝の意 最上級の 神認定」という一句。
ただ「ありがとう」と短く返すだけでなく、絵文字やカスタムスタンプを添えることで、感謝の“熱量”は劇的に伝わりやすくなる。そんな今どきの仕事の作法が、五・七・五のなかに鮮やかに表現されています。
ほかにも、カスタム絵文字が社内で独自の意味を持ち始め、あたかも“出世”していくような様子や、言葉にできない感情を絵文字が肩代わりする場面など、現場の細かな機微が詰まっているといいます。
一方で、絵文字をめぐる「世代差」や「受け取り方のズレ」といった、便利さの裏側にある課題も浮かび上がっています。
「謝っているのは 文章ではなく 絵文字だけ」という感覚は、多くの職場で心当たりがあるのではないでしょうか。絵文字はコミュニケーションを円滑にする一方で、真意がどこにあるかという境界線を映し出す鏡にもなっているようです。
第1弾の記事は こちら。
思わずうなずく、現代の可笑しみとAIとの共創
さらに視点が広がったという第2弾では、AI利用OKという新たなルールが導入されましたが、そこで改めて浮き彫りになったのは、やはり「相手にどう届くか」を慮(おもんぱか)る人の感性だったといいます。
第2弾の最優秀賞に輝いたのは、「すぐ行きます。 絵文字に走らせ 俺歩く」という一句。
画面上では俊敏な絵文字で即応しながらも、現実の自分は一歩ずつ歩いている。このデジタルとリアルのギャップに、Slack時代の働き方の可笑しみが凝縮されています。
他にも、謝罪の際に“土下座絵文字”が並ぶ日本的な様式美や、句読点ひとつで威圧感を与えてしまう繊細な心理戦まで、より立体的なエピソードが並びます。
これらを読むと、絵文字は決して「省エネ」のための手段ではなく、テキストだけでは失われがちな人間関係を「回復」するための小さな工夫なのだと気づかされます。
第2弾の記事は こちら。
2つの企画を通して見えてくるのは、絵文字が企業文化やチームの成熟度、そして人の気遣いを映し出す「インターフェース」であるという事実です。Slackユーザーなら思わず膝を打つような一句が、そこには数多く存在します。
自社のコミュニケーションをより良くするヒントとして、あるいは現代のビジネスシーンを笑い飛ばす読み物として、非常に興味深い内容となっています。ぜひ、元のブログで他の受賞作や深い考察を含めた選評を味わってみてはいかがでしょうか。
本編は下記からご覧ください。


