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【第103回箱根駅伝予選会】激闘の立川決戦総括:東洋大が圧倒のトップ通過、法大が悲願の雪辱を果たすドラマの全貌
ビジョナリー編集部 2026/10/22
2026年10月17日、東京・陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園にかけてのコースで、第103回箱根駅伝予選会が開催されました。今年は、シード権を逃し21年ぶりに予選会へ回った東洋大学が、圧倒的な総合力を見せつけてトップ通過を果たしました。その一方で、ボーダーライン上ではわずかな差を争う熾烈なドラマが繰り広げられ、悲喜こもごもの結末となりました。本戦切符を手にした歓喜の10校から、惜しくも涙をのんだ強豪たちの動向、そして活躍した選手たちの快走まで解説します。
圧倒的な総合力でトップを守り抜いた東洋大学と激動の争い
今大会の話題となったのは、東洋大学の戦いぶりでした。出走選手上位10人の合計タイムを10時間31分30秒でまとめ上げ、堂々の総合1位で本戦出場を決めました。伝統の「その1秒をけずりだせ」を体現するかのような安定した集団走と、エースの力強い走りが噛み合い、格の違いを見せつける結果となりました。
2位には10時間33分31秒で中央学院大学が続き、3位に東海大学(10時間33分41秒)、4位に専修大学(10時間33分42秒)、5位に東京農業大学(10時間34分33秒)と実力校が上位を固めました。さらに、山梨学院大学、大東文化大学、神奈川大学、日本体育大学が続き、10位の法政大学までが本戦への切符を手に入れました。
17秒差の涙から1年、法政大学が果たした執念の雪辱
本戦出場の「最後の一枠」を巡る争いは、今年も見る者の胸を熱くするドラマを生みました。昨年の予選会で、ボーダーラインにわずか17秒届かず11位で涙をのんだ法政大学は、今年こそという強い決意を持って立川のスタートラインに立ちました。レース序盤、5キロ地点や10キロ地点では14位と苦しい位置につけ、一時は黄信号がともる展開となりました。
しかし、そこからキャプテンの野田晶斗選手や副将の平井蒼大選手らを中心に猛追を見せ、15キロ地点で12位、18キロ地点では9位へと順位を浮上させました。最終的に法政大学は10時間40分08秒の10位でフィニッシュし、11位となった国士舘大学との差はわずか1分46秒。昨年の悔しさを知る選手たちが泥臭く勝ち取った2大会ぶりの本戦復帰は、今年の予選会を象徴するハイライトとなりました。
わずか一歩及ばず……ボーダーに泣いた強豪たちの現実
歓喜の裏で、一歩及ばず涙をのんだ大学のドラマも見逃せません。法政大学と激しい10位争いを繰り広げた国士舘大学は、10時間41分54秒の11位に終わり、あと一歩のところで本戦出場を逃しました。レース終盤まで9位や10位を争いながらも、最後でかわされるという予選会の過酷さが浮き彫りとなりました。
また、5年連続の本戦出場を目指した立教大学は10時間44分01秒の13位、復活を期す明治大学は14位、東京国際大学は15位と、実力を持ちながらも厳しいコンディションやペース配分の狂いに泣く結果となりました。厚い選手層を誇る大学であっても、一筋縄ではいかない予選会の厳しさが改めて示されたと言えます。
レースを沸かせた選手の圧倒的な走り
個人成績に目を向けると、各校のエースたちが箱根路への切符をかけて激しいスピード争いを展開しました。個人総合1位に輝いたのは、山梨学院大学のブライアン・キピエゴ選手(4年)で、記録は1時間00分48秒の圧巻の走りでした。2位には東京国際大学のリチャード・エティーリ選手(4年)、3位には武蔵野学院大学のビニアム・テスファイゼラツィオン選手(4年)が続き、留学生ランナーたちがレースの主導権を握りました。 日本人トップ争いでは、東洋大学の宮崎優選手(3年)が1時間01分05秒で全体4位(日本人トップ)に食い込み、チームのトップ通過を牽引しました。さらに、東京農業大学のエース・前田和摩選手(4年)が1時間01分57秒の全体7位で続き、国内外のトップランナーたちが高いレベルで競い合う見応えのあるレースとなりました。
2027年正月本戦への展望
次なる舞台は2027年1月の本戦へと移ります。圧倒的な強さでトップ通過を果たした東洋大学は、本戦でのシード権奪還、さらには優勝争いに絡むだけのポテンシャルを十分に証明しました。
また、予選会を勝ち上がってきたチームが、本戦でどのような「台風の目」となるかも非常に楽しみです。過酷な21.0975キロを走り抜いた経験は、正月の長い距離においても大きな武器になるでしょう。それぞれの思いを胸に立川を駆け抜けたランナーたちが、本番の箱根路でどのようなドラマを見せてくれるのか、今から期待が高まります。


