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2025

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    「未来の当たり前」は万博から生まれた!大阪・関西万博で体験できる次世代の暮らし

    「未来の当たり前」は万博から生まれた!大阪・関西万博で体験できる次世代の暮らし

    「万博」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持たれるでしょうか。巨大なパビリオン、各国の伝統文化、最先端技術の展示…。万博は、世界中の国や企業が一堂に会し、“その時代の最先端”を披露し合う、まさに「未来の見本市」です。時には、一つの技術やアイデアがここから世界中へと羽ばたき、人々の暮らしを根底から変えてきました。

    “えっ、これも万博発?”

    電話・洗濯機・エレベーター…日常の「当たり前」は万博から

    • 電話——1876年フィラデルフィア万博
      アレクサンダー・グラハム・ベルが初めて発表した“電話”。今や世界中の誰とでも話せるのは、万博がきっかけです。当時、会場でデモンストレーションを行い、その革新性に人々は驚愕しました。その後、電話会社の設立や世界展開へとつながり、現代の通信インフラの礎となりました。
    • 洗濯機——1862年ロンドン万博
      手動式の木製洗濯機が出品され、イギリスのT・ブラッドフォード社がメダルを受賞。家事の重労働を大幅に軽減するこの発明は、家庭内のイノベーションとして世界に広がりました。今では、全自動洗濯機が“生活必需品”となっています。
    • エレベーター——1853年ニューヨーク万博
      エリシャ・オーティスが開発した“落下防止装置付き蒸気エレベーター”を、会場で自ら乗って実演。「ロープを切断しても大丈夫」という安全性のアピールは、都市の高層化を可能にし、私たちの“移動の常識”を変えました。
    • ガソリン自動車・テレビ・ナイロン…
      1889年パリ万博では“自動車”が、1939年ニューヨーク万博では「テレビ」や「ナイロン」が登場。これらは一時の話題で終わらず、現代社会の基盤技術となりました。

    万博は「未来のショールーム」

    このように、万博は“まだ見ぬ生活”を世界に示す場であり、ここで生まれた数々の技術が、時代を超えて私たちの暮らしを支えているのです。

    日本の万博がもたらした“暮らしの変革”

    「大阪万博1970」から広がった未来のカタチ

    1970年、アジアで初めて開催された大阪万博。実はここでも、その後の日本社会を変える数々の技術やサービスが披露されました。

    • ワイヤレステレホン(コードレス電話)
      NTT(当時日本電信電話公社)が展示したワイヤレステレホンは、約700gの本体で会場内の100カ所のブース間通話や市外通話も体験可能でした。これは後のPHSや携帯電話の大きなヒントとなり、“どこでも誰とでもつながる社会”の原型を示しました。
    • 電気自動車(EV)
      ダイハツ工業が会場専用のEVを275台投入。最高時速15km、鉛電池駆動という当時としては画期的な試みで、環境意識の高まりとともに、今のEV普及の流れにつながっています。
    • 回転寿司・セントラルキッチン
      「廻る元禄寿司」の出展で、“回転寿司”が全国区に。また、レストラン運営支援のための「セントラルキッチン」の導入は、今や外食産業の効率化の代名詞となっています。

    その後の万博で生まれた“新常識”

    • ICチップ入り入場券(2005年 愛・地球博)
      世界で初めて、ICチップを入場券に搭載。偽造防止や多彩なサービスに道を開き、今の電子チケット普及の先駆けとなりました。
    • ドライミスト
      微細な水粒子を空気中に放出し、気温を下げる「ドライミスト」技術。都市のヒートアイランド対策にも活用されています。
    • IMAX 3D(1985年 つくば万博)
      世界初のIMAX3D作品が上映。大画面・立体映像体験は、その後の映画館やイベントの“新しい常識”となりました。

    これら日本発の万博イノベーションは、私たちの生活をより便利に、そして快適に変えてきました。

    2025年大阪・関西万博で体験できる「未来技術」とは?

    いま体感できる“次のスタンダード”——未来社会ショーケース

    2025年、再び大阪の地で開かれているる「大阪・関西万博」。
    今回のテーマは、“いのち輝く未来社会のデザイン”。
    この万博では、過去のイノベーションをさらに進化させる、“未来社会ショーケース”が大きな注目を集めています。

    6つの未来体験エリア

    1. スマートモビリティ万博 自動運転EVバス、電動キックボード、ハイブリッド水素燃料電池船など、“カーボンニュートラルな交通”を実際に体験できます。
      特に話題なのが「空飛ぶクルマ」。
      電動垂直離着陸機(eVTOL)の試験飛行が予定され、渋滞知らずの新移動時代を垣間見ることができます。

    記事内画像

    1. デジタル万博
      AIによるパーソナルエージェントが、来場者一人ひとりに最適な情報や移動ルート、オススメ展示を提案。
      また、日本語含め30言語対応の自動翻訳アプリ「EXPOホンヤク」も体験でき、世界中の来場者が言葉の壁なく交流できる環境が整います。

    2. フューチャーライフ万博
      「Society 5.0」時代の、AI・IoTを活用した“快適で持続可能な暮らし”を体感。スマートハウスや次世代教育、地域共生の実践例を直接見て触れられます。

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    1. バーチャル万博
      物理的に遠い人も、スマートフォンから仮想会場へアクセス。3Dアバターで世界中の人とコミュニケーションできる“新しい万博の楽しみ方”です。

    2. アート万博
      テクノロジーとアートが融合。プロジェクションマッピングや水と光のスペクタクルショーなど、最先端表現が五感を刺激します。

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    1. グリーン万博
      再生可能エネルギー、省エネ建築、リサイクル素材の活用など、“持続可能な社会”に向けた多くの取り組みを体感。実際に「再生トイレットペーパー」や「リユース素材の道づくり」など、身近なテーマも盛り込まれています。
       

    その他にも、1970年の大阪万博で話題になった人間洗濯機を、現代の技術で進化させ、体だけでなく心も洗う「ミライ人間洗濯機」など、実用化を目指す最新技術の数多く体験できます。

    “万博で未来を先取りする”という価値

    過去、万博で初めて見た技術や商品が、未来には生活の“当たり前”になっている。 2025年の大阪・関西万博も、きっと同じように、訪れた人々の感性を刺激し、新しいライフスタイルへのヒントや気付き、そして驚きをもたらしてくれることでしょう。 例えば、

    • 「空飛ぶクルマに乗ったあの日が、移動の常識を変えた」
    • 「AIアシスタントと万博を回った経験が、スマート社会につながった」
    • 「バーチャル万博で海外の友人と交流したことが、国際感覚や仕事に役立っている」 そんな未来が、今から少しずつ始まっています。

    まとめ

    万博は、世界中の叡智と創造力が集結し、“未来の当たり前”をいち早く体感できる“未来社会の実験場”です。

    電話、洗濯機、エレベーター、テレビ、電気自動車、ICチケット、AIアシスタント…

    これらはすべて、かつて万博で“はじめて世に問われた”技術やサービスです。
    2025年の大阪・関西万博を訪れることで、「未来の自分」「未来の社会」を、今この瞬間から先取りできるかもしれません。

    #万博#大阪万博

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