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政治にも“推し”文化 「サナ活」で売れるアイテムとは
ビジョナリー編集部 2026/03/09
SNSで最近よく目にする言葉があります。それが「サナ活」です。高市早苗首相の愛称「サナ」と、アニメやアイドルを応援する文化「推し活」を組み合わせた言葉で、彼女を応援する人たちの活動を指します。
特徴的なのは、その応援方法です。政治的な議論だけでなく、「同じバッグを持つ」「同じ文房具を使う」「同じコスメを試してみる」といった、ライフスタイルを通じた共感が広がっています。
では、こうした現象はなぜ広がっているのでしょうか。そして実際に、どのようなグッズが注目を集めているのでしょうか。その背景と実態に迫ります。
サナエバッグ──“サナ活”を象徴する人気アイテム
この動きの象徴ともいえるのが、“サナエバッグ”と呼ばれる黒いレザートートです。高市首相が官邸入りする際などに手にしていたバッグがSNSで話題となり、ネットユーザーがブランドを特定しました。その正体は、老舗レザーブランド濱野皮革工藝の「グレース・ディライトトート」です。
価格は約13万円と決して安くはありませんが、SNSで拡散されたことで注文が殺到。メーカーによると、通常の生産量を大きく上回る注文が入り、出荷待ちが発生するほどの人気となりました。
このバッグはA4サイズの書類が入る実用性と、シンプルで上品なデザインが特徴です。オールレザーでありながら軽量で、仕事用バッグとして使いやすい点も支持を集めています。
SNSを中心に、「通勤バッグにちょうどいい」「仕事ができそうに見える」「同じバッグを持ちたい」といった声が広がり、“推しグッズ”として購入する人も増えました。政治家のファッションがここまで注目されるのは珍しく、「サナエバッグ」は“サナ活”を象徴するアイテムの一つとして語られるようになっています。
エレガントな象徴 真珠のネックレス
高市首相のファッションでたびたび注目されるのが、首元に輝く真珠のネックレスです。公式行事やテレビ出演の際に身につけていることが多く、落ち着いた品格を感じさせるアイテムとして印象に残っている人も少なくありません。
「上品で知的な雰囲気」「シンプルだけど存在感がある」といった声が見られ、同じようなデザインの真珠ネックレスを探す人も増えています。フォーマルな装いだけでなく、仕事や日常のコーディネートにも合わせやすいことから、大人の女性の定番アクセサリーとして改めて注目されています。
このネックレスが母親の形見であることも知られており、ファッションとしての魅力だけでなく、背景にあるストーリーも共感を呼んでいます。こうした要素が重なり、真珠のネックレスも高市首相をめぐる支持の広がりを象徴する存在になっています。
意外な人気「ピンクのジェットストリーム」
意外な人気を集めているのが、ボールペンです。国会や会見で使用しているライトピンクのボールペンは、三菱鉛筆の「ジェットストリーム多機能ペン」とみられています。書き心地の良さで元々人気のある商品ですが、「同じペンを使うと仕事のやる気が出る」「勉強のお守りにしている」といった声も広がり、“推しグッズ”として注目されました。
このボールペンについては、普段は別の色のペンを使うことが多いものの、その日たまたまピンク色のペンを持参したことがきっかけで話題になったというエピソードも語られています。テレビ中継や写真でその色が目に留まり、関心が広がったとされています。偶然手にしていたアイテムが、思わぬ人気につながった形です。
韓国コスメも話題に
ファッションや文房具だけでなく、コスメにも注目が集まっています。きっかけは、高市首相が会見で「韓国コスメを使っている」と語ったことでした。この発言が広く伝えられ、「どのブランドを使っているのか」「同じコスメを試してみたい」といった関心が高まりました。
韓国コスメは、手頃な価格と機能性の高さから、もともと若い世代を中心に人気を集めています。そこに“推しと同じものを使いたい”という心理が加わり、さらに注目が集まりました。自然なツヤ感のある肌や、ナチュラルで透明感のあるメイクが高市首相の印象を引き立てているという声も見られます。
「同じコスメを使ってみたい」「メイクも真似してみたい」といった関心も広がり、政治家のライフスタイルそのものに目を向ける人も増えています。こうした動きは、海外メディアでも“sanamania”として紹介されるなど、思わぬ広がりを見せています。
SNSで広がる“推し活”と政治
こうしたアイテムの人気を支えているのが、SNSの存在です。テレビやネットニュースで高市首相の姿が映ると、「あのバッグはどこのブランド?」「同じボールペンを使ってみたい」といった声が瞬く間に広がり、商品名やブランドが特定されて話題が拡散していきます。
「通勤バッグに良さそう」「勉強用に同じペンを買った」「真珠のネックレスが素敵」といった声も広がり、政治ニュースがライフスタイルの話題として楽しまれている点も特徴です。
もともと「推し活」は、アイドルやアニメ、スポーツ選手などを応援する文化として広がりました。応援する人と同じものを持ち、日常の中で応援を楽しむという参加型のスタイルが特徴です。こうした感覚が政治の世界にも広がり、「政治家=遠い存在」というイメージにも少しずつ変化が見え始めています。
実際、ある調査では若年層の約4分の1が「サナ活をきっかけに政治への関心が高まった」と回答しています。
新しい政治参加の入り口になるのか
日本では長年、若者の政治参加の低さが課題とされてきました。その中で今回のような現象は、政治を身近に感じる新しい入口になる可能性があります。
一方で、ファッションやアイテムだけが注目され、政策への理解が十分に深まらないのではないかという指摘もあります。推し活が政治参加の入り口になるのか、それとも一時的なブームにとどまるのか。今後の広がりが注目されています。
まとめ
バッグやボールペン、コスメなど、身近なアイテムから広がる「サナ活」。これまで堅いイメージだった政治が、ライフスタイルの延長線で語られるようになりつつあります。
推し活が政治の世界にどこまで影響を与えるのか。その動きは、これからの政治参加のあり方を考えるヒントになるかもしれません。


