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投資初心者でも安心!新NISAのポイントと活用法まとめ
ビジョナリー編集部 2025/12/17
「NISA(ニーサ)」という言葉、ニュースなどでよく聞くけれど、実は中身をきちんと理解していない。そんなふうに感じている方、意外と多いのではないでしょうか?
「今さら人に聞くのは恥ずかしい」「投資は難しそう」と敬遠していた方も、NISAの仕組みとメリットを知れば、資産づくりのハードルがぐっと下がるはずです。
この記事では、「NISAって何がそんなにお得なの?」「どんな人が利用すべき?」といった疑問に答えながら、最新のNISA制度をわかりやすく解説します。
そもそもNISAとは?
NISAとは「少額投資非課税制度」の略称で、投資で得た利益や配当金が非課税になる、国が個人の資産形成を後押しする制度です。
普通に投資して利益が出ると税金がかかる
たとえば、通常の証券口座で株や投資信託に投資し、利益や配当金を得た場合、約20%の税金が自動的に差し引かれます。10万円の利益が出ても、手元に残るのは約8万円になります。
NISAなら利益をそのまま受け取れる
NISA口座で投資すれば、得た利益や配当金に税金がかかりません。10万円の利益が出たら、10万円がまるごと手元に入ります。
NISAは2024年に制度が変わり、これまで以上に使いやすく、メリットが増えました。
2024年からの「新NISA」
2024年1月からスタートした新NISAは、これまでの「つみたてNISA」と「一般NISA」を統合・拡充した制度です。投資経験の有無を問わず、あらゆる世代にとって資産形成の「強力な味方」となり得ます。
新NISAの特徴を解説
- 年間の非課税投資枠が大幅拡大
つみたて投資枠:年間120万円
成長投資枠:年間240万円
合計で年間360万円まで非課税投資が可能です。 - 生涯の非課税投資枠は1,800万円
そのうち成長投資枠は1,200万円まで。
非課税枠を使い切っても、売却すれば翌年以降再利用が可能です。 - 非課税で保有できる期間が「無期限」
旧制度のような保有期間の制限がなく、好きなだけ運用を続けられます。 - 投資できる商品の幅が広い
つみたて投資枠:国が条件を定めた低コストの投資信託・ETF
成長投資枠:上場株式、ETF、REIT、投資信託など - 18歳以上なら誰でも1人1口座開設可能
金融機関ごとに扱う商品が異なるため、よく比較して選ぶことをおすすめします。
NISAのメリット
1. 利益・配当金が非課税!「効率よくお金が増える」
NISA最大の魅力は、繰り返しになりますが「利益や配当が非課税」になることです。
たとえば1,800万円をNISA口座で運用し、資産が3,000万円まで増えたとします。
この場合、1,200万円の運用益が非課税で受け取れるのです。通常なら約240万円もの税金がかかりますが、NISAならその分もしっかり自分のものに。
また、投資信託の分配金や株の配当金も非課税なので、再投資に回すことで「複利効果」がさらに大きくなります。
2. 少額から気軽にスタートできる
NISAでは、投資信託なら100円、株式なら数百円や数千円から投資を始められます。
「月々のおこづかいの一部を積み立てる」感覚で、どなたでも無理なくスタートできます。
3. 長期・積立・分散投資がしやすい
NISAの「つみたて投資枠」では、毎月一定額を自動で積み立てる設定が可能です。
例えば月1万円を積み立てる場合、価格が高いときは少なく、安いときは多く買えることで、値動きのリスクを抑えつつ、長期的に安定した資産形成が目指せます。
さらに、「バランス型投資信託」を選べば、1本で国内外の株式や債券など、幅広い資産に分散投資できるので、初心者でもリスクを分散しやすい仕組みです。
4. 売却しても翌年以降に非課税枠が復活
新NISAでは、保有する商品を売却すると、その分の非課税枠が翌年から再び使えるようになります。
例えば、投資元本50万円の商品を売却した場合、翌年に新たに50万円の非課税枠が復活します。
この仕組みにより、柔軟な資産運用が可能になりました。
5. 投資初心者にやさしい商品設計
つみたて投資枠で選べる投資信託やETFは、金融庁の厳しい基準をクリアしたものだけ。
「どれを選べばいいかわからない」という初心者でも、比較的リスクが低く、長期・積立・分散に適した商品から選択できます。
それでも注意点はある――NISAを使いこなすために知っておくべきこと
NISAは多くのメリットがありますが、「万能」ではありません。利用前に必ず知っておきたい注意点があります。
1. 元本割れのリスクはゼロではない
NISAはあくまで「投資」の制度です。預金のような元本保証はありません。
世界経済の動きや企業の業績によっては、元本割れ(投資した金額よりも少なくなる)リスクがあります。
2. 損益通算や繰越控除ができない
損益通算とは、複数の口座の利益と損失を合算することで、利益にかかる税金を減らすことができます。また、繰越控除は損失を翌年以降に繰り越して、翌年の利益から差し引くことができ、これも税金の負担を減らすことに繋がります。
NISAは、損益通算や繰越控除の対象外になっていることに注意が必要です。
3. 年間の非課税枠は翌年に繰り越せない
その年に非課税枠を使い切れなかった場合、残りの枠を翌年に持ち越すことはできません。
「使わなかった分が翌年増える」ことはないので、余裕がある範囲で計画的に使いましょう。
4. 口座は「1人1口座」まで
NISA口座は1人につき1口座のみ。複数の金融機関で同時に開設することはできません。金融機関によって購入できる金融商品が異なりますので、どこで口座を開設するかも重要になります。
ただし、年単位で利用する金融機関を変更することは可能です。
5. 旧NISAから新NISAへの資産移管(ロールオーバー)は不可
2023年までのNISA(つみたてNISA・一般NISA)で購入した商品は、新NISAの口座へそのまま移すことができません。
旧制度の非課税期間が終わると、自動的に課税口座へ移管されます。その後の利益には税金がかかる点も、押さえておきましょう。
6. 海外転勤時には利用に制限あり
NISAは「日本に住む18歳以上の人」が対象です。海外転勤や移住で非居住者になると、NISA口座の利用が原則としてできません。
一部の金融機関では、最長5年の転勤であれば保有資産を維持できる制度もありますが、対応していない金融機関も多いので要注意です。
NISAは「どんな人」におすすめ?――活用シーンを考える
将来に備えて「コツコツ資産を増やしたい」方へ
- 教育資金、住宅購入、老後資金など、目的別に資産を積み立てたい
- 投資経験がなくても、毎月少額から始めたい
- 長期間運用し、リスクを抑えつつ資産を増やしたい
投資にチャレンジしたいけど「何から始めていいか不安」な方へ
- 金融庁認定の投資信託から選べるので、商品選びがしやすい
- まずはつみたて投資枠でスタート、慣れてきたら成長投資枠で株式にも挑戦
すでに投資経験がある方へ
- 非課税枠の拡大・枠の再利用で、より積極的な運用が可能
- ライフイベントに合わせて売却・再投資が柔軟に対応できる
NISAを最大限活用するコツ
1. 「長期」「積立」「分散」を意識する
過去の市場データでも、長期・積立・分散投資を徹底した場合、短期的な値下がりのリスクを抑え、安定したリターンを得やすいことが示されています。
例えば、米国の「S&P500」指数に10年以上積立投資したケースでは、多くの期間でプラスの成果が得られています(※将来の運用成果を保証するものではありません)。
2. 無理のない範囲で少額から始める
「最初から非課税枠いっぱいに使わないと損」と焦る必要はありません。
月1,000円、5,000円といった無理のない金額からスタートし、慣れてきたら増やすのがおすすめです。
3. 目的に合わせて「使い分け」する
- つみたて投資枠→長期的な資産形成、コツコツ積立に
- 成長投資枠→余裕資金で個別株やETFにチャレンジ
まとめ
「資産運用は難しそう」「失敗するのが怖い」と感じている方も多いでしょう。
しかし、NISAという制度を味方につければ、少額からでも、資産運用に挑戦が出来ます。
- 利益・配当金が非課税
- 少額から始められる
- 長期・積立・分散投資がしやすい
- 非課税枠の再利用で柔軟な運用が可能
無理のない範囲から、まずは小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。


