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SNSで話題沸騰!ファミマ「コンビニエンスウェア」成功の舞台裏
ビジョナリー編集部 2025/11/20
今すぐ洋服が必要だけど、コンビニの洋服はちょっと抵抗がある…。そんなあなたに朗報です。ファミリーマートが展開するオリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア」は、品質、デザイン、価格の全てに応えてくれる優れもの。
発売から数年で注目を集めており、店頭ではその人気から売り切れ続出。SNSでも話題が絶えません。
なぜファミリーマートの衣料品は多くの人を惹きつけるのでしょうか?
今回は、その快進撃と「低コストで高品質」という両立の秘密に迫ります。
※ 記事内の情報は2025年11月時点のものです。
“緊急需要”から“日常”へ
「急な出張で下着が必要」「雨で濡れたからTシャツを買いたい」
従来のコンビニ衣料品はこのような“緊急時”のイメージが強く、選択肢も限られていました。しかし、ファミリーマートはあえてこの分野に挑戦し、「コンビニで衣料品を買う文化を創る」という大胆なミッションを掲げ、2021年に『コンビニエンスウェア』を全国展開しました。
結果は、毎年前年比130%という驚異的な成長。今や売上は200億円規模に迫っています。
人気に火が付いたのは、青と緑のファミマカラーが印象的な「ラインソックス」からです。世界的デザイナー・落合宏理氏(FACETASM)が監修し、厚手で丈夫な作りとシンプルながらも目を引くデザインが大きな話題を呼びました。
発売直後には、木村拓哉さんが着用した姿がSNSで拡散。「#ファミマソックス」がトレンド入りし、店舗によっては即日完売しました。
訪日観光客がお土産としてまとめ買いする姿も見られるなど、累計販売数はなんと2,800万足を突破しています。
- ポップなデザイン
ファミマのブランドカラーを生かし、老若男女問わず手に取りやすい親しみやすさ。 - 質の高さ
肉厚のパイル編み、抗菌防臭加工で履き心地も抜群。 - 試しやすい価格
手頃な価格で「まず一本試してみよう」と思えるハードルの低さ。
“全身コーディネート”ができるラインナップ
現在は約150種類まで拡大し、Tシャツ、ショートパンツ、スウェット、ボタンダウンシャツ、ジャケット、サングラス、キャップなど、全身をファミマの服で揃えられるラインナップを誇ります。
「アウターTシャツ」はUSAコットン100%。厚手でしっかりした生地感と、肩の落ち具合や袖丈までミリ単位で調整されたトレンド感のあるデザインが特徴です。
また、ジョガーパンツやブラウェア、デニム素材のショートパンツなど、新しい商品も続々と追加されています。
店内に入ってすぐ目につく場所にディスプレイし、ハンガー展示やPOPでサイズ感や着用イメージを伝える工夫も徹底しています。
低コスト・高品質を実現
世界的デザイナーの起用による“デザイン力”
ファミリーマートの「コンビニエンスウェア」はFACETASMの落合宏理氏が全体のクリエイティブディレクションを担当しています。
東京やパリのコレクションで活躍するトップデザイナーが監修することで、単なる実用衣料ではなく、“着て楽しい・見て楽しい”ファッション性を実現しています。
親会社・伊藤忠商事の調達力と生産ノウハウ
ファミリーマートの親会社である伊藤忠商事は、繊維ビジネスにおいて世界有数の規模とネットワークを持っており、ポール・スミスやランバンといったハイブランドから、スポーツアパレルまで幅広い経験を生かし、高品質な原材料の調達・確かな縫製技術・効率的な生産体制を構築しています。
試着できない弱点を逆転の発想でカバー
衣料品専門店と違い、コンビニでは試着ができません。これは一見、致命的なデメリットに思えます。
しかしファミリーマートでは、パッケージやPOPに細かなサイズ表記や寸法を掲載し、また、Tシャツなどはハンガー展示で実物に触れられるように工夫しています。
また、オンラインで服を買うことも増えてきたことで、試着をせずに購入することに抵抗が少なくなっている変化も後押ししました。
さらに、SNSやYouTubeでの「着用レビュー」が爆発的に拡散しています。「身長170cmでLサイズはこんな感じ」「丈感がちょうどいい」など、リアルな情報が消費者の安心材料となっています。
コラボ&限定カラーで“争奪戦”
コンビニエンスウェアの快進撃を支えるもう一つの要素が、話題性の高いコラボレーションや限定商品です。
- Netflixの人気ドラマやフジロックフェスティバル、プロ野球チームなど、幅広いジャンルとコラボアイテムを展開
- 毎回、発売直後に完売するアイテム続出
- 店舗によって品揃えが違うため、「複数店舗をはしごして全色集める」というファンも
SNSでは「やっと見つけた!」「3店舗回ってやっと手に入れた」など、“争奪戦”が繰り広げられています。この熱量がさらに話題を呼び、新たなファンの獲得につながっています。
インバウンド需要と海外展開
ファミリーマートの衣料品は、日本国内だけでなく訪日外国人観光客にも人気となり、お土産としてまとめ買いされるケースも多く、台湾のファミリーマート店舗でも2024年から販売を開始しました。
現地でも「旅行中に買ったTシャツを帰国後も愛用している」と好評で、“コンビニで服を買う”文化が海外にも広がりつつあります。
まとめ
ファミリーマートの「コンビニエンスウェア」は、“緊急用の衣料”という概念を打ち破り、「日常のおしゃれ」としての地位を築いています。
- 低コストで高品質――デザインと実用性の両立
- 売り切れ続出の人気商品が続々登場
- SNSやコラボで話題を生み、ファンを増やし続ける
ファッションの新しい消費体験は、これからも多くの人の生活を彩り続けることでしょう。


