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2025

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    どうして笑っちゃうの?──900万部の「だるまさん」シリーズが赤ちゃんを夢中にする理由

    どうして笑っちゃうの?──900万部の「だるまさん」シリーズが赤ちゃんを夢中にする理由

    累計発行部数900万部を突破した「だるまさんシリーズ」は、いまや“ファーストブックの定番”として全国の親子に選ばれ続けています。数ある絵本の中で、なぜここまで圧倒的な人気を誇り、多くの家庭の”最初の1冊”となり得たのでしょうか?

    今回は、作者・かがくいひろし氏の創作背景を紐解きながら、シリーズに込められた“子どもを笑顔にする共感のデザイン”の本質を探ります。

    「だるまさん」シリーズとは?

    • 『だるまさんが』(2007年刊)
    • 『だるまさんの』(2008年刊)
    • 『だるまさんと』(2008年刊)
       

    この3冊が「だるまさんシリーズ」です。どの巻も“だるまさん”という赤くて丸いキャラクターを中心に、ページをめくるたびユーモラスな展開が待ち受けています。

    人気の理由①:赤ちゃんの“発達”に寄り添うデザイン

    赤と丸は赤ちゃんを惹きつける?

    赤ちゃんが最初に認識しやすい色は「赤」、そして形は「丸」と言われています。

    「だるまさん」はこの“目を引く赤い丸”で構成されているため、生まれて間もない赤ちゃんでも自然と視線が集まります。

    言葉がわからなくても楽しめる“リズム”と“繰り返し”

    「だ・る・ま・さ・ん・が……」

    この独特のフレーズ。
    まだおしゃべりができない赤ちゃんでも、音の響きだけで心地よく感じるように作られており、繰り返しのリズムに体を揺らしたり、ページをめくる前から期待の表情を浮かべたりします。

    実際に、6カ月頃になると「だるまさんが…」の掛け声に合わせて体をゆらゆらと動かす子、1歳を過ぎるとだるまさんの動きを真似する子も少なくありません。

    人気の理由②:親子の“コミュニケーション”を自然に引き出す

    体を動かして一緒に遊べる

    「だるまさんが…どてっ!」

    転ぶだるまさんに合わせて、お子さんが“どてっ”と一緒に転ぶ。

    「だるまさんの…め」

    目を強調するだるまさんを、親子で真似してみる。

    この“まねっこ遊び”は、親子のふれあいを自然に生み出し、信頼と安心を育む瞬間となります。

    テレビや動画と違い、絵本の読み聞かせはその場の空気や読む人の声色が変化します。だからこそ、同じ本でも毎回新鮮な体験になり、親子のコミュニケーションが育まれるのです。

    物語性より“予測と驚き”が主役

    「いないいないばあ」に子どもが夢中になるのと同じように、「だるまさんが…」という予測→ページをめくることで現れる“結果”のサプライズ。
    この“期待→発見”のリズムが、子どもの好奇心を何度も刺激します。

    人気の理由③:作者・かがくいひろし氏の“子ども観”と創作哲学

    教師としての28年、特別支援教育現場での経験

    かがくいひろし氏は、50歳で絵本作家としてデビューするまで、特別支援学校の先生として28年間を過ごしました。
    そこで彼が徹底して追いかけたのが、「どうしたら子どもたちが心から笑ってくれるか?」という問いでした。

    • 擬音語・擬態語を使った“音”と“動き”の演劇
    • 身近なものを“見立て”て遊ぶ人形劇
    • 子ども一人ひとりの表情を描いた似顔絵の贈呈
       

    あらゆる手法で「共感の場」を作ってきたこれらの経験が、「だるまさん」のリズムと動き、シンプルだけど奥深い表現力へとつながっています。

    絵本は“人と人とをつなぐもの”

    かがくい氏はインタビューでこう語っていました。

    「絵本の読み聞かせは、親子が“つながる”ための特別な経験。子どもたちが笑顔になり、親も一緒に楽しんでほしい。しんどい時代だからこそ、笑顔になれる絵本をつくり続けたい」

    彼の作る絵本は“笑い”だけでなく、読み終えた後に心がふっと温まる感覚を残してくれます。それが、大人にも長く愛されている理由のひとつです。

    それぞれの巻の魅力をひもとく

    『だるまさんが』—想像を超える動きで大爆笑

    本作は、だるまさんが転んだり、ぺしゃんこになったり、びよーんと伸びたり…

    “かたい”イメージがあるだるまが、驚くほど自由に動き回る姿が最大の魅力です。

    子どもたちは予想外の展開に大喜び。「だるまさんが…」の後を親子で考えながら読むことで、想像力も広がります。

    『だるまさんの』—体の部位を楽しく覚える

    「だるまさんの…め」「だるまさんの…て」など、だるまさんが体のパーツを強調したポーズを披露します。

    子どもは「め」や「て」を真似しながら、一緒に体の部位を覚えていける構成です。「楽しく知育ができる」と親御さんからも好評です。

    『だるまさんと』—“ともだち”とふれあう喜び

    第3巻では、だるまさんの他にいちごさん、バナナさん、メロンさんなどかわいい仲間が登場。
    「だるまさんと…」の後に展開されるコミカルな掛け合いは、親子だけでなく“友達とのふれあい”もテーマになっています。

    果物の名前を覚えたり、他者と関わる楽しさを自然に体験できる点が特徴です。

    まとめ

    「だるまさん」シリーズの人気の秘密は、赤ちゃんの発達に寄り添う“デザイン”、親子のコミュニケーションを自然に生み出す“仕掛け”、そして作者の経験と情熱が込められた“愛情”にあります。

    難しいことは一切ない。でも、何度読んでも飽きない。この絶妙なバランスが、世代を超えて支持される所以です。デジタルが主流の時代において、“紙のページを通じて笑い合う”という原点に戻ること。それが、だるまさんシリーズの最大の価値なのかもしれません。

    もしまだ読んだことがない方は、ぜひ一度「だるまさんシリーズ」を手に取ってみてください。きっとページをめくるたび、親子で笑顔になれる“特別な時間”がそこにあるはずです。

    #絵本#だるまさんシリーズ#ファーストブック#子育て#育児#読み聞かせ#知育#知育絵本

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