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2026

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    その一咬みが命取りに?マダニの危険性と今すぐできる対策

    その一咬みが命取りに?マダニの危険性と今すぐできる対策

    最近、「マダニ」という言葉を耳にする機会が増えていませんか?
    山や森の中だけの話と思われがちですが、実は都市部の公園や自宅周りなど、身近な場所にもマダニは潜んでいます。

    特に注意したいのが、マダニが運ぶ感染症 SFTS(重症熱性血小板減少症候群)。
    高熱や倦怠感が突然あらわれ、重症化することもあるため、早期の対策と正しい知識が欠かせません。

    この記事では、マダニとSFTSの基本をやさしく整理しながら、今日からできる予防策をご紹介します。

    マダニは「どこ」にいるのか?身近に潜む意外な生息地

    「山や森に行かなければ大丈夫」と思っていませんか?
    実は、マダニの生息域は年々拡大しており、以下のような場所でも発見が報告されています。

    • 公園の草むら、河川敷、住宅の庭先
    • 畑、田んぼのあぜ道、林道の脇
    • 都市部の緑地やハイキングコース
       

    最近では、都心の公園で遊んでいた子どもや、ペットの散歩中にマダニに咬まれる例も増えています。
    「うちは都市部だから安心」と油断せず、身近な場所でも注意が必要です。

    マダニが増えている背景

    近年、野生動物(シカやイノシシなど)の増加が指摘されています。
    これらの動物はマダニの宿主となり、マダニが吸血・繁殖することで個体数が増加し、人の生活圏にも進出しています。

    また、ペットや野生動物だけでなく、ネズミやハクビシンなどの小動物を通じて屋内に入り込むケースも報告されています。

    マダニに咬まれると何が起きるのか?――「SFTS」をはじめとする感染症リスク

    1. 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

    SFTSは、マダニが媒介するウイルスによって引き起こされる感染症です。
    2025年は上半期だけでも91人の患者が報告され、過去最多を更新。

    最も多く報告されている県は高知県(11人)、次いで大分・島根・長崎・熊本などが続きます。
    また、静岡・愛知・三重・香川・宮崎の5つの県で少なくとも9人が死亡しています。

    主な症状

    • 38度以上の発熱
    • 食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛など消化器症状
    • 頭痛、筋肉痛、意識障害、リンパ節腫脹、出血症状など
       

    有効なワクチンや特効薬はありません。致死率も6~30%と高く、早期の医療受診が不可欠です。

    2. その他の感染症

    マダニはSFTS以外にも、次のような感染症を媒介します。

    • 日本紅斑熱:高熱・発疹・特徴的な刺し口が現れる。放置すると重症化のリスク。
    • ライム病:刺された部分を中心に遊走性紅斑が拡がり、全身症状を引き起こす。
    • つつが虫病:高熱・発疹・刺し口が特徴的。
    • 回帰熱:発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛などインフルエンザ様の症状。
       

    これらは、ダニに刺されてから数日~数週間で発症することが多く、見た目だけで診断するのは困難です。

    ペットや家族にも忍び寄る脅威

    ペットから人へ感染するケースも

    SFTSは、マダニからヒトに直接感染するだけでなく、発症した猫や犬に咬まれることで感染する例も確認されています。
    特に、猫の感染例は2017年の8件から2024年は196件と7年で24倍に急増。今年もすでに全国で多数報告されています。

    実際、SFTSを発症した猫の治療にあたった獣医師が感染し、死亡するという痛ましい事例も発生しました。
    「室内飼いの徹底」「犬猫用のダニ駆除薬の活用」は、飼い主として必須の対策です。

    こんな症状が出たら要注意

    もし、ペットや家族が発熱・嘔吐・下痢・食欲不振などの症状を示した場合は、速やかに医療機関を受診し、「○月○日に野山や草むらに行った」「ダニに咬まれたかもしれない」と伝えてください。

    今日からできる!マダニから身を守るための5つの具体的対策

    マダニによる健康被害を防ぐには、「咬まれない」ことが最も重要です。
    以下のポイントを意識することで、リスクを大幅に減らすことができます。

    1. 服装で徹底ガード

    • 長袖・長ズボンで肌の露出を極力減らしましょう。
    • ズボンの裾は靴下に入れるのがポイント。マダニの侵入を防ぎます。
    • 明るい色の服(白や黄色)は、マダニが付着しても発見しやすいです。
    • 髪の長い方はまとめ、帽子の着用も効果的です。

    2. 虫よけ剤を活用

    • ディートイカリジンを有効成分とした虫よけスプレーを衣服や靴に使用しましょう。
    • 市販の製品は手頃な価格で購入でき、マダニ対策として非常に有効です。

    3. 屋外活動後の「セルフチェック」

    • 帰宅時、衣服やペットの体にマダニが付着していないか入念にチェック。
    • 玄関に入る前に、上着や靴をよく払いましょう。
    • 早めの入浴で、身体にマダニがいないか確認。耳の後ろ、わきの下、膝の裏なども見逃さないでください。

    4. 咬まれたら「無理に引き剥がさない」

    • マダニを無理に引き剥がすと、口器が皮膚に残り化膿や感染のリスクが高まります。
    • 吸血中のマダニを見つけたら、速やかに医療機関(皮膚科)で処置を受けてください。
    • その後、数週間は体調の変化に注意し、発熱などがあればすぐ受診しましょう。

    5. 害獣・ペット対策も忘れずに

    • 家の周囲にネズミやハクビシンなどの害獣がいる場合、マダニが侵入してくる可能性があります。害獣対策もあわせて行いましょう。
    • ペットはできる限り室内飼いを徹底し、定期的にダニ駆除薬を使用してください。

    まとめ:マダニ対策は「知識と習慣」が命を守る

    SFTSをはじめとするマダニ感染症は、決して他人事ではありません。
    特効薬がなく、重症化するリスクがあるからこそ、日常の予防こそが最も効果的な対策です。

    屋外では「咬まれない工夫」を。
    帰宅後は「気づくためのチェック」を。
    ペットには「守るためのケア」を。

    これらを意識するだけで、マダニによるリスクは大きく減らせます。
    正しい知識を身につけ、できることから始めることが、あなたと大切な家族を守る第一歩です。

    #マダニ#ダニ対策#マダニ被害#SFTS#重症熱性血小板減少症候群#日本紅斑熱#ライム病#感染症予防#感染症対策

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