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2026

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    若者よ、海を渡れ。77歳が描く『モチベーション4.0』

    #30若者よ、海を渡れ。77歳が描く『モチベーション4.0』

    原石からダイヤへ

    これからリーダーを目指す方、そして今まさに頑張ろうとしている若い世代に、私が一番伝えたいことがあります。

    それは、「今の日本はかなり危機的である」という現実を直視してほしい、ということです。

    一人当たりのGDPは世界30位前後、世界競争力も30位以下、多様性やデジタルリテラシーに至ってはさらに低い水準にあります。私はマクロ的な視点で見ると、今の日本に対して非常に悲観的です。だからこそ、若い精鋭たちが相当頑張らないと、この国は良い国にならない。

    今、世界には「グローバライゼーション」「多様化」「デジタル化」という3つの大きな波が押し寄せています。

    これらを乗り切るためには、まず「グローバライゼーション」の波を受け、それを日本向けに「グローカライゼーション」していくことが極めて重要です。そのためには最低限の英語力は必須ですし、暗黙知ではなく、世界共通の「形式知」としての経営学を学ぶ必要があります。

    次に「多様化」。日本企業の「日本人・男性・生え抜き」という単一的な構造から脱却し、異なる背景をもつ人々を受け入れなければなりません。

    そして「デジタル化」。世界的に見ても低い日本のデジタルリテラシーを、若い世代が底上げしていかなければなりません。

    そして、これらの波を乗りこなし、イノベーションを起こすために必要なのが「モチベーション」です。

    アメリカの作家、ダニエル・ピンクの著書に『モチベーション3.0』という本があります。これは、金銭的報酬(2.0)ではなく、自らの内発的な動機づけによって「ワクワクしてやりたい」という状態を指します。

    リーダーは、部下をこの「モチベーション3.0」の状態に導かなければなりません。そのためには、リーダー自身がさらに上の「モチベーション4.0」とも言うべき高い熱量とテンションをもち、組織を牽引していく必要があると私は考えています。

    イノベーションは、ただ考えているだけでは起こりません。ここで再び、「若者、馬鹿者、よそ者」の出番です。

    常にアップデートされる感性をもつ「若者」。枠からはみ出した(アウト・オブ・ザ・ボックス)アイデアを実行する「馬鹿者」。そして、同調圧力の強い組織に外部からの視点で衝突を生む「よそ者」。彼らがぶつかり合うことでしか、新しいものは生まれません。

    最後に、私自身のこれからの夢についてお話ししましょう。人生100年時代、77歳の私にもまだやりたいことがたくさんあります。

    一つは、プライベートなゴルフの腕前を戻すこと。来年あたりから具体的に改善策に取り組もうと思っています。

    二つ目は、まだ行ったことのない国へ「ショートステイ」することです。私は現役時代、250回以上の海外出張を経験しましたが、行き先はアメリカやヨーロッパの一部、東南アジアなどに偏っていました。例えば、トルコやポルトガル、アルゼンチンなどは行ったことがありません。

    近々の目標は、ポルトガルのリスボンに行くことです。生活費が安く、治安が良く、海が近く、英語が通じると聞いています。そこにしばらく滞在してみたい。また、イギリスの片田舎やポーランドのワルシャワに住む友人を訪ねる旅も計画しています。月へ行くわけではないのですから、時間とお金さえ調整すれば実現できるはずです(妻には「一人で行くと何かあった時に大変だから」と止められていますが、私は250回の修羅場を踏んできたので自信はあります)。

    冬は暖かいシドニーで2週間、夏は過ごしやすいパリで2週間。これらは土地勘もあるので、以前のようにテレワークをしながら滞在するのも良いでしょう。私は天候に左右されるタイプで、どんよりした冬は「冬季うつ病」になりそうなので、年中明るく暖かい場所で過ごしたいのです。

    日本という国を憂いながらも、私自身はまだまだ好奇心を失わず、世界へ飛び出していきたい。若い皆さんにも、ぜひ世界という広いフィールドで戦える「バトルフィールド・エリート」になってほしいと願っています。

    #浅見隆#コダック#スポルディング#ジョンソン・エンド・ジョンソン#レブロン#グローカリゼーション
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