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震度とマグニチュードの違いとは?基礎知識から体感目安まで分かりやすく解説
ビジョナリー編集部 2026/07/31
「震度」と「マグニチュード」は、どちらも地震に関連する数値ですが、2つの意味を混同していると、非常時の危険度を見誤ってしまうおそれがあります。
本記事では、その違いや数値の意味、そして命を守るためにどのように確認すべきかなどを、わかりやすく解説します。
震度とマグニチュードの違い
震度とマグニチュードは、異なる視点から地震を捉えた数値です。
- マグニチュード(M):地震そのものが持つエネルギーの大きさ
- 震度:私たちがいる「その場所」での揺れの強さ
「地震のスケールそのもの」と「自分がいる場所の揺れの大きさ」を区別して捉えることが、正しく危険度を把握するための第一歩となります。
マグニチュード:「1」増えるとエネルギーは「32倍」になる
ニュースで「今回はマグニチュード6」「前回はマグニチュード7」などの報道を聞くと、数値が1しか変わっていないため、大差がないように感じてしまうかもしれません。しかし、ここに大きな落とし穴があります。
マグニチュードは、数値が「1」増えるごとに、エネルギーが「約32倍」に跳ね上がるというルールを持っています。
数値が「2」増えた場合は、32×32となり、約1,000倍のエネルギーになります。東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震は「マグニチュード9.0」という超巨大地震でした。マグニチュード7と2しか変わりませんが、そのエネルギーは1,000倍にも達していたということになります。
震度は全部で10段階ーー体感と被害の目安
私たちが感じる「震度」は、気象庁によって0から7までの10段階で区分されています。震度5と震度6がそれぞれ「弱」と「強」に分かれているため、合計10段階となる点に注意が必要です。
揺れの強さによって、体感や周囲の被害はどのように変化するのでしょうか。代表的な目安を段階別に確認していきましょう。
まず、震度0から震度2までは、屋内にいる一部の人がわずかな揺れを感じる程度であり、日常生活に大きな支障はありません。
震度3から震度4になると、歩いている人でも揺れに気づくようになります。棚にある食器がカチャカチャと音を立てたり、電線が揺れたりするため、多くの人が「地震だ」と明確に認識します。
危険度が跳ね上がるのが震度5弱・5強です。大半の人が恐怖を感じて何かに掴まりたくなり、固定されていない家具が移動したり、倒れたりし始めます。ブロック塀が崩れ始めるのもこの段階です。
さらに震度6弱・6強になると、立っていることができず、這わないと動くことができません。補強されていないブロック塀の大部分が崩壊し、耐震性の低い建物は傾いたり倒壊したりする恐れが出てきます。
最大のレベルである震度7では、人は自分の意志で動くことができず、揺れによって飛ばされることもあります。耐震性の高い建物であっても、傾いたり大きな損壊を受けたりするほど強烈な破壊力が襲いかかります。
マグニチュードが大きくても震度が小さい時がある理由
時折、「マグニチュードが非常に大きいのに、ニュースを見ると各地の震度は小さかった」というケースが発生します。これには大きく3つの理由が存在します。
1つ目の理由は、「震源からの距離」です。巨大な地震であっても、震源地が陸地から何百キロも離れた沖合であったりする場合、届くまでにエネルギーが減衰し、各地の揺れは小さくなります。
2つ目の理由は、「震源の深さ」です。地下数キロメートルという浅い場所で起きた地震は、地表にダイレクトに衝撃が伝わるため震度が大きくなります。一方で、深層部で発生した場合は、地表に達するまでに揺れが和らぐため、マグニチュードの割に震度が小さくなる傾向があります。
3つ目の理由は、「地盤の強さ」です。固い岩盤の上に立つ場所と、柔らかい盛土や埋立地の上にある場所では、揺れの伝わり方が異なります。柔らかい地盤は揺れを増幅させるため、局所的に震度が高くなることがあるのです。
緊急時に私たちが確認すべき数値とは
地震が発生したまさにその瞬間、真っ先に確認すべきなのは「自分がいる場所の震度」です。身の安全を確保した後に「家具が倒れていないか」「避難場所へ移動すべきか」といった直後の行動判断を迅速に行うことができます。
そして、発生から数分が経ち、初期の安全が確認できたら、次に「マグニチュードと震源地」を確認してください。もし「マグニチュードが大きく、震源が海」という情報が入った場合、揺れ自体は小さくても津波が発生する危険性が高くなります。
このように、発生直後の「震度」で足元の安全を確認し、その後の「マグニチュード」で広域なリスクを予測するという使い分けが重要です。
まとめ:正しい知識が命を守る防災の第一歩
「大きな数字が出ているから危ない」と大雑把に捉えるのではなく、震度とマグニチュードそれぞれの数値が何を意味しているのかを正しく理解することで、災害時に冷静かつ適切な行動が取れるようになります。
いつ発生するかわからない地震に対して正しい知識を持ち、家具の固定や避難経路の確認など、できる備えから始めていきましょう。


