Diamond Visionary logo

4/4()

2026

SHARE

    THE CIO LOUNGE 第9回――報告業務にタスク管理。日本の働き方のムダはこう消える。世界が選んだ「Asana」が導く答え

    THE CIO LOUNGE 第9回――報告業務にタスク管理。日本の働き方のムダはこう消える。世界が選んだ「Asana」が導く答え

    この記事に関する企業はこちら

     FM大阪で放送中のラジオ番組『THE CIO LOUNGE』。2月28日(土)オンエアの第9回では、世界的なワークマネジメントツール「Asana」を提供するアサナジャパン株式会社のレベニューマーケティングマネージャー、兼城ハナ(かねしろ・はな)氏が第8回に引き続き登場。日本の働き方が抱える問題をデータとともに明らかにした前回に続き、今回はその課題をどう乗り越えるのかにスポットを当て、「Asana」が提案する“新しい働き方の実践”に迫った。

     コメンテーターは矢島 孝應(NPO法人 CIO Lounge理事長)が務める。

    業務時間の25%がメールに消える日本――“丁寧すぎる”働き方の限界

    珠久: 日本のナレッジワーカーは業務時間のおよそ25%をメールの作成と返信に費やしているというデータがあるみたいなんですけど……25%! これ本当ですか?

    兼城: はい。調査の結果、そのような数字が出てしまっておりますね……。

    珠久: ムダですー!どうしたらそうなるんでしょうか?

    兼城: 日本人はすごく丁寧なので、メールを書くときにまず最初の返信欄の上に部長、その次課長、その次下の人と、役職の順番を確認します。それからメールの推敲が始まります。これ言ったら失礼なのかな、こういう言い回しにしようかなって書いてるうちに、長文になるんですね。送られた方は、それを一生懸命スクロールして読んでいっても、結局何をお願いされているのか分からない、ということが起こります。

    矢島: 1行で書けることを10行ぐらいで書いていることありますよね。海外はわりと略しますし、早いですよ。As soon as possible(できるだけ早く)だってASAPとしか書かないし。しっかりと目的だけ伝えていけばいいのに、日本人はその周りの手段についてたくさんメールに書いてしまうというところがありますね。

    兼城: 箇条書きで伝えた方が、伝わることっていっぱいあるんですよ。何月何日までにこのタスクをやってください、と箇条書きにすると、読み手は依頼なんだなと理解できます。そのようにタスクを切り出すことが、ワークマネジメントという働き方なんです。

    珠久: 出社して、皆さんPC開けてメールを確認し、返信。これだけでどれくらいの時間がかかっているのでしょうか?

    兼城: 日本においては、1日の約半分はメール見てるんじゃないかという調査結果もあります。

    珠久: もったいなーい!

    AIによる報告業務とワークフローの自動化――Asanaがつくる新しい働き方の基盤

    珠久: Asanaのワークマネジメントサービスについて伺いましょう。『タスク管理、プロジェクト管理の枠を超えて、目標設定から戦略の実行、日々の業務管理までを統一したプラットフォームで利用できる』とお聞きしています。

    兼城: ToDo管理やタスク管理って、基本は“個人のやるべきこと”を扱う仕組みですよね。でも実際の仕事は、その上に部門のプロジェクトがあって、さらにポートフォリオがあって、最終的には年間売上を何%達成するかといった事業目標につながっています。Asanaは、事業 → 部門 → チーム → 個人というピラミッド構造で業務を構造化・管理できるサービスなんです。だから“この仕事は何のためにやるのか”、“誰がやるのか”が一目でわかる。使い始めてすぐに生産性が上がったとおっしゃる方が多くて、本当に嬉しいですね。

    矢島: ワーク・ライフ・バランスを作っていこうとすれば、間接業務を落とさないといけませんね。残業に時間を使わず、そしてちょっと飲みに行く(笑)。

    兼城: そのためにAIも活用しています。日本の皆さんが一番困っている“報告業務”ですが、Asanaに入力しておけばAIが要約してレポートまで書いてくれるんです。だから、いちいち「この件どうなってる?」と聞かなくても、読めば済むようになってきています。さらに、ワークフローを流してくれるAIエージェントもあります。『この原稿を査読してください』というタスクが入ると、承認・非承認ボタン付きで自動的に担当者へ振り分けてくれる。メンバーがどんなタスクを多くこなしているかも過去の履歴や実績もAIが参照してくれて、急ぎの案件でも「この人が得意そうだな」という判断に使えるんですね。

    矢島: 他のシステムとの連携も進めていくんですか。

    兼城: 今一番多いご要望が、TeamsやSlackとの連携です。急ぎの依頼ってまずチャットで“これお願い”と送られてきますよね。でも添付ファイルを開いて内容を読んで……って、あれ時間かかるんです。コンテクストも長いですし。Asanaと連携しておけば、チャットやメールで来た内容をそのままタスク化してくれるんです。

    矢島: 例えば私が朝、今日何をしないといけないかチェックして、終わったら「終わりました」と入れていけば、明日やるべきことも教えてくれると?

    兼城: はい。

    珠久: スーパー秘書です! 記事内画像

    日本の働き方は、世界基準からどれだけ遅れているのか

    兼城: Asanaは「世界の人の働き方を良くしたい」という思いが強すぎて、「Work Innovation lab」というシンクタンクを設立しました。毎年、全世界の働く人を対象に調査を行い、働き方についてどう変革したらいいかというインサイトを集めています。そのデータを見ると、例えばアメリカではどういうことが起きていて、また日本はどれだけ遅れているのか、という現実もはっきり出てしまいますね。

    矢島: そうですよね。ジャパン・アズ・ナンバーワンって言われたのはもう四半世紀前。でも今でも、まだそう思っている人がいるんじゃないかなと。

    珠久: そうじゃないよね、っていうことをまず受け入れてやっていかなきゃいけませんね。この、データに裏付けられたサービスを展開する強みとは何でしょう。

    兼城: やはりデータの説得力ですね。こういうことをやらなければならないという危機感を持ってもらえることが強みなのかなと思います。またAsanaはGAFAMでも使われているシステムですので、世界トップ企業がどういう仕組みで働いているのかを一緒に提案できるのも強みです。

    矢島: お客様にはどんなポイントをもって、一番わかりやすい説明をされていますか?

    兼城: 一番多いのがやはり可視化や、会議時間を削減したいなどの課題ですね。そのために「会議を体系化して管理しましょう」などの提案をしています。そうすることによって、エレベーターを製造する関西圏のある有名企業では、年間の会議時間が3,200時間減りました。

    矢島: 日本も人口が減り、就業者数も減ってきている中で、ムダな仕事をやめるのはやっぱり重要ですよね。要点だけ、パッとできたら一番いい。早く飲みに行けるし(笑)。

    珠久: 理事長、飲みに行くことばっかり考えてますよね(笑)。兼城さん、ワークマネジメントを成功させるためのポイントを、最後に伺えますか。

    兼城: ワークマネジメントは、いわば仕事の地図を作るという考え方です。業務を因数分解してタスクとして乗せていくスキルが身につきます。まずは「何のためにやるのか」を考えて、「どのような工程が発生するか」に分解していく。そこができると、うまく使いこなせるようになると思います。 記事内画像 ※番組収録時のディレクターカット版をポッドキャストでお聞きいただけます。 https://www.fmosaka.net/_ct/17826367

    ※収録の雰囲気も楽しめる動画をYouTubeでご覧いただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=USjgbiNVtb8

    <番組情報>
    番組名:「THE CIO LOUNGE」
    放送日時:毎週⼟曜⽇ 7:00〜7:25
    放送日:2026年2月28日(土)7:00〜7:25
    放送局:FM大阪

    ゲスト:兼城ハナ(かねしろ・はな)(アサナジャパン株式会社レベニューマーケティングマネージャー)
    日本大手物流企業、ドイツ大手物流企業、中国ベンチャー企業、マイクロソフト社に勤務。香港、シンガポール、中国、アメリカ、日本を拠点にグローバルに活躍し、全社で唯一の日本人だったことも。ビジネス開発営業、社長室企画、プロダクトマーケティングを経て現職。

    コメンテーター:矢島 孝應(特定非営利活動法人 CIO Lounge理事長)
    元ヤンマー株式会社取締役CIO。パナソニック、三洋電機、ヤンマー3社で情報システム責任者を経験。現在理事長を務めながら、数社の社外取締役や顧問等の立場で活動。趣味はゴルフとワイン。

    パーソナリティー:珠久 美穂子(FM大阪DJ)
    大阪府出身。2000年にFM大阪の『Hit Street Midnight Special』でDJデビュー。趣味はドローン、ゴルフ、テニス。珠算検定2級、暗算検定2級、秘書検定2級。

    この記事に関する企業はこちら

    あわせて読みたい

    記事サムネイル

    リーダーとしてどう振る舞うべきか

    記事サムネイル

    世界を変える17の目標――SDGsの基礎とこれか...

    記事サムネイル

    THE CIO LOUNGE 第8回――進捗会議...

    記事サムネイル

    ITの徹底活用には「仲間づくり」が最重要

    Diamond AI trial

    ピックアップ

    Diamond AI
    Diamond AI