
「認知症基本法」施行で社会はどう変わる?共生社会...
9/24(水)
2025年
SHARE
ビジョナリー編集部 2025/09/22
朝食やお弁当、家族団らんの食卓に欠かせない“ごはん”。しかし、炊飯器の種類や使い方ひとつで、ごはんの味や香り、食感まで大きく変わることをご存じでしょうか。
「炊飯器なんてどれも一緒」と思っている方も多いかもしれません。しかし、最新の炊飯器には、驚くほど多彩な技術や工夫が凝らされています。
本記事では、「炊飯器の種類と機能」「選び方のポイント」、そして「ごはんを美味しく炊くための基本とコツ」まで、徹底解説します。
IH炊飯器は、内釜自体を磁力で加熱する方式です。釜全体が均等に熱せられるため、炊きムラが少なく、お米の一粒一粒がシャキッと立った、まるでお米が踊るような仕上がりになります。
IHに圧力を加え、内釜内部を高温高圧にすることで、お米の芯までしっかり熱を通します。短時間で炊けるうえ、もっちり・ふっくらした食感が魅力。「玄米や雑穀米も美味しく」といった健康志向の方にも人気です。
1970年代から普及した、底面ヒーターで釜を加熱するシンプルなタイプ。IHよりも加熱力が劣るため炊きムラが出やすいですが、価格が手頃で操作も簡単。
家庭用としては珍しいものの、業務用や“ごはん通”の間で根強い人気を誇るのがガス炊飯器。直火の高火力で、かまどで炊いたような甘みとふっくら感を追求します。
炊飯器選びで見落としがちなのが「内釜」の素材と構造。実は、釜ひとつでごはんの味・食感・香りまでもが変わります。
「今日はしゃっきり、明日はもっちり」など、好みや料理に合わせて食感を設定できる機能です。白米だけでなく玄米や雑穀米などにも対応したモデルが増えています。
コシヒカリ、つや姫、あきたこまち…お米の銘柄ごとに最適な炊き方を自動で選択。一粒一粒の個性を引き出す、まさに“ごはんマイスター”の腕前を家庭で再現できます。
プリンやケーキ、煮込み料理も炊飯器で。スイッチひとつで本格料理が作れる多機能モデルも登場し、共働き世帯や忙しい方にとって便利な調理家電へと進化しています。
炊飯中の蒸気を抑える機能や、パーツが少なくて洗いやすいモデルも人気。家事負担の軽減や、キッチンの湿気対策にも一役買っています。
どんな炊飯器でも、ちょっとの工夫でごはんの味は格段に変わります。毎日食べるものだからこそ、「基本」を見直してみませんか?
お米1合=150g。計量カップにトントンと入れ、空気を抜いてすり切り一杯、これが正確な量の秘訣です。
ポイント:「手すり切り」ではなく、平らなもので必ずすり切りましょう。
最初の水は特に大切。お米は最初に触れた水を多く吸います。
硬度50度以下の軟水やミネラルウォーターを使うと、より美味しくなります。
2~3回、水を替えて優しく洗い、洗いすぎは禁物です。
内釜の目盛りは、上からではなく横からしっかり見て水の量を合わせます。
新米・古米で微調整が必要な場合もありますが、近年は保管技術が進化し、目盛り通りで問題ありません。
お米に十分水を吸わせるため、冷蔵庫で1時間浸水がおすすめ。冷水でじっくり浸すことで、酵素が働きお米の旨みが引き出されます。
炊飯ボタンを押し、炊き上がったら5~10分ほど蒸らします(蒸らし機能付きなら不要)。 蒸らし後は十字に切って底から優しくほぐし、ごはん全体に空気を含ませます。
食べきれない分は、ラップに薄く広げて包み、さらにアルミホイルで包んで冷凍庫へ。
冷蔵保存は避けましょう(ごはんがパサつきやすくなります)。
冷凍ごはんは、電子レンジで一度ほぐしてから再加熱すると、炊き立てのような美味しさに!
「忙しくて浸水の時間が取れない…」
そんな時はぬるま湯を使って時短給水。
また、お弁当用にはごはんを炊く際に、こめ油やハチミツ(1合につき小さじ1)を加えると、冷めてもパサつきにくくなります。
いかがでしたか?
炊飯器は今や「ごはんを炊くだけ」の家電ではありません。
素材、加熱方式、多彩な機能…すべてが“ごはん”の味を左右します。
そして、炊き方のちょっとした工夫で、いつものお米が驚くほど美味しくなります。
「理想のごはん」を目指して、ぜひご自宅の炊飯器と向き合ってみてください。きっと、いつもの食卓が“ちょっと幸せ”に変わるはずです。