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炊飯器の種類と美味しいお米の炊き方
ビジョナリー編集部 2025/09/22
朝食やお弁当、家族団らんの食卓に欠かせない“ごはん”。しかし、炊飯器の種類や使い方ひとつで、ごはんの味や香り、食感まで大きく変わることをご存じでしょうか。
「炊飯器なんてどれも一緒」と思っている方も多いかもしれません。しかし、最新の炊飯器には、驚くほど多彩な技術や工夫が凝らされています。
本記事では、「炊飯器の種類と機能」「選び方のポイント」、そして「ごはんを美味しく炊くための基本とコツ」まで、徹底解説します。
炊飯器の“進化”、ここまで来た!──加熱方式で変わるごはんの世界
IH炊飯器──今や“定番”、一粒一粒が立つ炊き上がり
IH炊飯器は、内釜自体を磁力で加熱する方式です。釜全体が均等に熱せられるため、炊きムラが少なく、お米の一粒一粒がシャキッと立った、まるでお米が踊るような仕上がりになります。
特徴
- 炊きムラが少ない
- 適度な弾力と粒感
- 手軽に“美味しいごはん”を楽しみたい方におすすめ
圧力IH炊飯器──圧力の力で、もっちり・ふっくら
IHに圧力を加え、内釜内部を高温高圧にすることで、お米の芯までしっかり熱を通します。短時間で炊けるうえ、もっちり・ふっくらした食感が魅力。「玄米や雑穀米も美味しく」といった健康志向の方にも人気です。
特徴
- もちもち、ふっくらとした仕上がり
- 玄米や雑穀米でも失敗しにくい
- ハイクラスモデルが多いが、最近は手頃な価格帯も
マイコン炊飯器──コスト重視派の味方
1970年代から普及した、底面ヒーターで釜を加熱するシンプルなタイプ。IHよりも加熱力が劣るため炊きムラが出やすいですが、価格が手頃で操作も簡単。
特徴
- 1万円以下のモデルも多数
- 十分美味しいごはんが炊ける
- 毎日の自炊や単身赴任にも最適
ガス炊飯器──直火の醍醐味、かまど炊きの再現
家庭用としては珍しいものの、業務用や“ごはん通”の間で根強い人気を誇るのがガス炊飯器。直火の高火力で、かまどで炊いたような甘みとふっくら感を追求します。
特徴
- 圧倒的な火力で“かまど炊き”に近い
- 置き場所や定期点検が必要
- 都市ガス・プロパンなどガス種に注意
内釜の“違い”が、ごはんの味を決める
炊飯器選びで見落としがちなのが「内釜」の素材と構造。実は、釜ひとつでごはんの味・食感・香りまでもが変わります。
主な内釜の種類と特徴
- 土鍋釜
土鍋の遠赤外線効果で、お米の芯までじっくり熱が伝わり、ふっくらもっちり。お米の甘みと香りを最大限に引き出します。やや重く扱いにくいですが、“ごはん好き”にはたまらない逸品。 - 鉄器釜
高い発熱効率で、短時間で一気に炊き上げるため、栄養や旨みを逃しません。IHとの相性も抜群で、安定感のある炊き上がり。 - 炭釜
炭の熱伝導と遠赤外線効果で、お米の芯までしっかり熱を届けます。ふっくらやわらかなごはんになりますが、衝撃に弱く高価なのが難点。 - ダイヤモンド釜
アルミやステンレスにダイヤモンド粒子をコーティングし、熱しやすく冷めにくい。軽量で耐久性も高く、日常使いに嬉しい設計です。 - 銅釜
プロの料理人が好む銅素材は、熱伝導・蓄熱性ともに抜群。ふっくらツヤのある炊き上がりです。ただし酸や塩分、傷に弱いため、多層構造で使われます。
炊飯器の最新トレンド──“ごはんを炊くだけ”の時代は終わった
食感炊き分け機能
「今日はしゃっきり、明日はもっちり」など、好みや料理に合わせて食感を設定できる機能です。白米だけでなく玄米や雑穀米などにも対応したモデルが増えています。
銘柄炊き分け機能
コシヒカリ、つや姫、あきたこまち…お米の銘柄ごとに最適な炊き方を自動で選択。一粒一粒の個性を引き出す、まさに“ごはんマイスター”の腕前を家庭で再現できます。
調理機能
プリンやケーキ、煮込み料理も炊飯器で。スイッチひとつで本格料理が作れる多機能モデルも登場し、共働き世帯や忙しい方にとって便利な調理家電へと進化しています。
蒸気レス・お手入れ簡単設計
炊飯中の蒸気を抑える機能や、パーツが少なくて洗いやすいモデルも人気。家事負担の軽減や、キッチンの湿気対策にも一役買っています。
炊飯器選びで失敗しない“5つのポイント”
- ごはんの食感・味の好みを明確にする
もっちり派?粒立ち派?好みの食感に強いメーカーや機種を選びましょう。 - 加熱方式(IH/圧力IH/マイコン/ガス)を重視する
火力の違いが味と食感に直結します。 - 内釜の素材に注目する
毎日使うものだから、重さやお手入れのしやすさも大切です。 - 必要な機能を見極める
食感の炊き分け、銘柄炊き、調理機能、蒸気カットなど、自分や家族に本当に必要な機能をリストアップしましょう。 - 容量は家族構成やライフスタイルに合わせて
1~2人暮らしなら3合、3~5人家族なら5.5合、大人数なら1升炊きが目安です。
炊飯器で“プロ級”のごはんを炊く基本ステップ
どんな炊飯器でも、ちょっとの工夫でごはんの味は格段に変わります。毎日食べるものだからこそ、「基本」を見直してみませんか?
ステップ1 お米を正確に量る
お米1合=150g。計量カップにトントンと入れ、空気を抜いてすり切り一杯、これが正確な量の秘訣です。
ポイント:「手すり切り」ではなく、平らなもので必ずすり切りましょう。
ステップ2 やさしく、素早く洗う
最初の水は特に大切。お米は最初に触れた水を多く吸います。
硬度50度以下の軟水やミネラルウォーターを使うと、より美味しくなります。
2~3回、水を替えて優しく洗い、洗いすぎは禁物です。
ステップ3 水加減は“目線を下げて”調整
内釜の目盛りは、上からではなく横からしっかり見て水の量を合わせます。
新米・古米で微調整が必要な場合もありますが、近年は保管技術が進化し、目盛り通りで問題ありません。
ステップ4 冷やしてしっかり浸水
お米に十分水を吸わせるため、冷蔵庫で1時間浸水がおすすめ。冷水でじっくり浸すことで、酵素が働きお米の旨みが引き出されます。
ステップ5 炊飯・蒸らし
炊飯ボタンを押し、炊き上がったら5~10分ほど蒸らします(蒸らし機能付きなら不要)。 蒸らし後は十字に切って底から優しくほぐし、ごはん全体に空気を含ませます。
ステップ6 保存は“即冷凍”が鉄則
食べきれない分は、ラップに薄く広げて包み、さらにアルミホイルで包んで冷凍庫へ。
冷蔵保存は避けましょう(ごはんがパサつきやすくなります)。
冷凍ごはんは、電子レンジで一度ほぐしてから再加熱すると、炊き立てのような美味しさに!
時短・お弁当派にもおすすめの裏ワザ
「忙しくて浸水の時間が取れない…」
そんな時はぬるま湯を使って時短給水。
また、お弁当用にはごはんを炊く際に、こめ油やハチミツ(1合につき小さじ1)を加えると、冷めてもパサつきにくくなります。
まとめ──“自分の理想のごはん”は炊飯器選びから始まる
いかがでしたか?
炊飯器は今や「ごはんを炊くだけ」の家電ではありません。
素材、加熱方式、多彩な機能…すべてが“ごはん”の味を左右します。
そして、炊き方のちょっとした工夫で、いつものお米が驚くほど美味しくなります。
今日からできる“ごはん革命”のポイント
- 炊飯器の種類と内釜の特徴を知り、好みの味や食感を追求
- 「お米の正しい量り方」「やさしい洗米」「しっかり浸水」を意識
- 保存は冷凍が基本、再加熱のひと手間も美味しさアップのコツ
「理想のごはん」を目指して、ぜひご自宅の炊飯器と向き合ってみてください。きっと、いつもの食卓が“ちょっと幸せ”に変わるはずです。


