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スターバックスが若者向けに新サービス開始!「マイスターバックスストアU24」が切り拓く次世代カフェ体験とは?
ビジョナリー編集部 2026/07/08
スターバックス コーヒー ジャパンが、12歳から24歳までを対象とした日本初の新サービス「マイスターバックスストアU24」をスタートし、話題となっています。
日本上陸30周年の節目に、なぜ若年層に照準を合わせたのか。 割引クーポンに終わらない新サービスの概要と、その裏にある戦略、知っておくべきメリットと懸念点まで、分かりやすく解説します。
「マイスターバックスストアU24」とは?――新時代の“お気に入り体験”を実現
この新サービスは、12歳から24歳までの「スターバックス® リワード」会員を対象とした、これまでにない体験型プログラムです。
参加方法は、アプリ上でお気に入りの2店舗を「マイストア」として登録するだけです。登録した店舗限定で使える割引パスが毎月届く仕組みとなっており、初回登録時に「U24パス200(200円OFF)」が1枚届きます。次月以降は、2店舗それぞれから100円OFFの「U24パス」が毎月1枚ずつ、合計2枚プレゼントされます。この他にも、店舗ごとのおすすめ情報や、タイミングを問わず届くサプライズ企画など、飽きのこない工夫がなされています。
年齢確認のため、登録時には、マイナンバーカードやパスポート、運転免許証など公的書類の画像アップロードが必要になります。
これまで「ちょっと贅沢」と感じていたスタバが、「学校帰りに立ち寄る場所」「友達と語らう放課後の居場所」へと変わる転換点となりそうです。
なぜ今、若者世代に注力?――30年目の“原点回帰”と未来志向
1996年に日本に上陸したスターバックス。当初は20代〜30代の働く世代や都市部の人が主な顧客でした。しかし30年の時を経て、今では30代後半から50代へと年齢層が大きく動いています。
一方で、現代の若者、Z世代やα世代と呼ばれる層は、日々の生活の中で「コスパ」や「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する傾向が強くなっています。コンビニ各社の本格コーヒーや、カジュアルなカフェチェーンの台頭により、「おしゃれな空間」だけでは選ばれなくなる現実も見逃せません。
また、12歳〜24歳という多感な年代は、進学、部活動、就職など、人生のイベントがめまぐるしく押し寄せる時期でもあります。
そんな時代背景の中で、「いつでも自分らしく、ほっと一息つける場所」という“サードプレイス”の原点を、若い顧客層に再定義しようとしているのです。
戦略の核心――“選ばれるブランド”であり続けるための狙い
「マイストアU24」に込めた思惑は、若年層の“囲い込み”にとどまりません。そこには、ブランドを長く愛され続けるための戦略が潜んでいます。
まず1点目は、「地域密着型のファン化」。全店舗共通のキャンペーンではなく、「自分で選んだ2店舗」でのみ割引が使える仕組みにすることで、日常の生活に自然とスタバが溶け込む設計となっています。「放課後によく立ち寄る駅前店」「アルバイト先の帰りに寄る路面店」など、利用シーンに応じて“行きつけ”をつくることで、スタッフとの距離も縮まりやすくなります。
2点目は「デジタル会員基盤の早期強化」です。公式アプリの使用を促し、スターバックス® リワードに慣れ親しんでもらうことで、今後長期にわたりブランドと繋がり続けるきっかけとなります。これはいわゆる「LTV(生涯顧客価値)」を最大化するための、有効な一手といえるでしょう。
そして3点目は、「新しい一杯への挑戦を後押し」する設計です。通常よりやや高価なカスタマイズや新作ビバレッジにも、割引パスがあればチャレンジしやすくなります。「普段は頼まないトッピングをプラス」「話題のフラペチーノにトライ」など、“自分流”の楽しみ方を後押しする狙いが見てとれます。
新サービスがもたらすもの・乗り越えるべき壁
この新サービスは、若者にも店舗にもさまざまな利点をもたらします。
まずユーザーにとっては、「お小遣い」や「バイト代」の中でも、割引パスをきっかけにスタバを楽しめる点が魅力といえるでしょう。さらに、スタッフとのコミュニケーションを通じて新たなお気に入りドリンクに出会うなど、“リアルな体験”も広がります。
店舗側にもメリットがあります。放課後や夕方のアイドルタイムに若い世代の来店を促進することで、時間帯ごとの客層バランスの最適化が見込めます。
ただし、課題も存在しないわけではありません。
ひとつは「登録時の手間と心理的ハードル」です。先述した身分証の画像アップロードは、個人情報の取り扱いに慎重になる場面も想定されます。「便利だけど、ちょっと面倒」「個人情報が心配」という声にどう向き合うか。プライバシー保護と手軽さの両立は、今後の普及を左右するポイントとなるでしょう。
また、「サードプレイス」としての空間価値のバランス問題も見逃せません。若年層の利用が増えることで、静かに仕事や読書を楽しみたいシニア層やビジネスパーソンとの“棲み分け”が必要になる可能性もあります。店舗ごとの運営力やコミュニケーション力が問われる局面となりそうです。
スタバと若者――これからの“つながり”のかたち
スターバックスが目指すのは、デジタルを入口にしながらも「リアルな温もり」を感じさせる体験の定着です。
アプリでお気に入り店舗を選び、割引パスを受け取る。その先に待っているのは、スタッフとのちょっとした会話や、その日の気分にぴったりの一杯との出会い。こうした“人と人”のつながりを、デジタル世代にこそ伝えたいという意志が感じられます。
次の30年、どんな未来を描いていくのか。その一歩を、今まさに踏み出そうとしています。


