
マリ・キュリーに学ぶ「突破力」――逆境を超え、世...
8/21(木)
2025年
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ビジョナリー編集部 2025/08/18
現代のビジネス社会では変化が激しく、昨日の成功体験が明日の足かせになることも珍しくありません。そんな時代にこそ、16世紀のイタリアで「常識」と真っ向から戦い抜いた一人の男の生き方が、私たちにヒントを与えてくれます。
その名は、ガリレオ・ガリレイ。
一体、彼はどんな人物だったのでしょうか?そして、彼の考え方は、どのように現代ビジネスに活かせるのでしょうか?
本稿では、ガリレオの功績を振り返りつつ、彼の考え方をビジネスパーソンの武器に変えるためのヒントを解説します。
ガリレオ・ガリレイは、「天文学の父」「近代科学の父」と称されるイタリアの物理学者・天文学者・数学者です。彼が生きた16〜17世紀は、地球が宇宙の中心であり、すべての天体が地球のまわりを回っているという「天動説」が絶対的な常識でした。
しかし、ガリレオはこの常識に疑問を持ち、自らの目で宇宙を観察し、研究を重ねることで「地動説」の正しさを証明しようとしました。
ガリレオの発見や手法は、アイザック・ニュートンをはじめとする後世の科学者に多大な影響を与えました。彼が確立した「観察と実験に基づく方法論」は、現代のイノベーションや問題解決の原点ともいえるものです。
「業界の慣習だから」「前例がないから」という理由だけで物事を進めてしまうことが、実は大きな機会損失につながっているかもしれません。
ガリレオは、「疑うことは発明の父である」との言葉を残しています。誰もが信じていることにこそ、「本当に正しいのか?」と問い直す姿勢が、ブレイクスルーを生み出すのです。
ガリレオは「計測可能なものは計測し、そうでないものを計測可能にしよう」とも語っています。感覚や思い込みではなく、データや事実に基づいて判断することの大切さを示しています。
ガリレオは、「学ぶべきものがないほど愚かな人にあったことはない」と述べています。どんな相手やどんな失敗からでも学ぶことはできる。この謙虚さと好奇心が、イノベーションを生み出す源泉です。
ガリレオの最大の特徴は、当時の絶対的な権威だったカトリック教会と真っ向から意見を戦わせたことです。ビジネスの世界にも、「会社の偉い人が言っている」「過去の成功体験がある」からと、チャレンジや改善が阻まれる場面は少なくありません。
ガリレオの姿勢は素晴らしい一方、現代ビジネスにおいて、やり方に工夫が必要です。
ガリレオは事実や論拠を徹底的に集めて主張しました。単なる「反対」や「批判」ではなく、証拠を持って建設的に意見することが重要です。
ガリレオは晩年、教会との対立で社会的に孤立せざるを得ませんでした。現代の組織でも、正しい主張であっても「敵を作りすぎる」と孤立するリスクがあります。
ガリレオは自説に固執ばかりはせずに、他者の意見や批判にも耳を傾けていました。ただの自己主張だけではなく、柔軟な姿勢を持つことも大切です。
ガリレオの考え方は、変化の激しい時代を生き抜くビジネスパーソンにとって、最強の武器となります。
当たり前を疑い、自分自身で検証してみませんか?
きっと、あなたのビジネスに新しい発見が訪れるはずです。