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山本由伸、歴史を塗り替えた2025ワールドシリーズ──圧巻の3勝&MVP
ビジョナリー編集部 2025/11/07
2025年、野球界に新たな伝説を刻んだのは、日本が誇る右腕・山本由伸選手でした。
この記事では、山本由伸選手がワールドシリーズで見せた好プレーと、そこに秘められた投球術、そしてメジャーリーグに与えた影響を詳しく解説します。
歴史的快挙──3勝&MVP
山本選手はワールドシリーズ3勝という偉業を達成しました。これは2001年のランディ・ジョンソン以来、実に24年ぶりの快挙となりました。しかも、全て敵地での勝利というのは、メジャーリーグの歴史上初めてのことです。
- シリーズ第2戦:圧巻の完投勝利
105球で8奪三振、4安打1失点の完投 - 第6戦:崖っぷちでの冷静なピッチング
6回1失点、96球でまとめ、チームを第7戦へ繋げる - 第7戦:中0日での救援登板、最後の8アウトを無失点で締める
9回から延長11回まで投げぬき、逆転勝利の立役者に
この3試合の投球内容を振り返ると、防御率1.02、投球回17回2/3、被安打10、与四球2、奪三振15など、驚異的な数字を残しました。まさに「ワールドクラス」のパフォーマンスだったと言えるでしょう。
野球の常識を覆す「投球術」と「胆力」
近年のメジャーリーグでは、先発投手の球数制限や分業制が徹底され、完投試合そのものが稀になっています。そんな中、山本選手はポストシーズンで2試合連続完投を成し遂げました。
これは2001年カート・シリング以来の快挙であり、MLBのレジェンドたちも驚嘆した事実です。
- クレイトン・カーショー投手(同僚)「またこんな姿を見られるとは思いませんでした。でも、これが野球が本来あるべき姿なのかもしれません。」
- マックス・シャーザー投手(対戦相手)「本当に才能のあるピッチャーだよ。僕は長いイニングを投げられる先発投手が大好きなんだ。そして個人的に言えば、日本がどのように先発投手を育成しているか――そのやり方の大ファンでもある。」
彼の投球スタイルは、スピードだけに頼らず、カーブやスプリット、スライダー、ツーシームなど多彩な球種を駆使し、縦横の変化とコントロールで打者の的を絞らせない投球術です。
また、第7戦での中0日登板は、伝説的なエピソードです。前日に6回1失点で先発したばかりの山本選手が、自ら志願してブルペンに入り、9回からマウンドへ。普通ではあり得ない事態に、観ている人だけでなくチームメイトも信じられないほどの衝撃を受けました。
- ジャック・ドレイヤー投手「初球に93マイル(約149.7キロ)のスプリットを投げた時は『人間じゃない』と思ったよ。あんなことができるなんて本当に信じられない」
- フレディ・フリーマン内野手「正直なところ、彼がウォームアップしていることさえ驚いた」
このタフネス、そしてピンチで力を発揮する勝負強さが、山本選手の真骨頂です。
ワールドシリーズの好プレー
第2戦では、強力なブルージェイズ打線を相手に、初回こそピンチを招きながらも切り抜け、失点は3回の犠牲フライの1点のみ。ポストシーズンの前回の試合に続き、2試合連続完投という偉業を成し遂げました。
第3戦、18回に及ぶ厳しい戦いの終盤に、完投から2日しか経っていないにも関わらず、登板できるよう準備を始めました。登板こそしませんでしたが、チームも奮起して勝利しました。
第6戦では、負けたらワールドシリーズ連覇を逃してしまうという崖っぷちの状況で登板。96球で6回1失点に抑え、チームの勝利に貢献、第7戦へと繋げました。
最終戦の第7戦、中0日という普通ならあり得ない状態で、9回からマウンドに。満塁のピンチも切り抜け、延長11回の劇的な勝利に大きく貢献しました。
MLBにも与える影響
山本選手の活躍は、MLBに新たな視点をもたらしています。
- 日本式の投手育成──長いイニングを投げられる体力と投球術の両立
- 投球スタイルの多様化──全力投球一辺倒ではなく、状況に応じた緩急と工夫
- 心技体のバランス──プレッシャー下で冷静さを失わないメンタルタフネス
大谷翔平選手の二刀流が野球の新時代を切り開いたとすれば、山本由伸選手は投手の価値を再定義したとも言えるでしょう。メジャーの解説者や関係者の間では「山本のスタイルがMLBの新たなトレンドになる」との声も高まっています。
まとめ
山本由伸選手が2025年ワールドシリーズで見せたプレーの数々は、単なる個人の記録を超え、現代野球の価値観や戦略を揺さぶる力を持っていました。完投という“原点回帰”の魅力、多様な球種と工夫で勝負する投球術、そして極限状態での胆力と冷静さ。
「自分にできることは全部やった」「このチームで優勝できて本当にうれしい」と語った山本選手。その謙虚さと飽くなき向上心もまた、彼の偉大さを物語っています。


