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2026

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    成果を出すための「SMARTの原則」

    #25成果を出すための「SMARTの原則」

    原石からダイヤへ

    みんな一生懸命に頑張っています。しかし、ビジネスの世界で成功する人はほんのわずかです。その差はどこにあるのか。私は、成功する人には成功する人の、言葉を選ばずに言えば「シークレットなレシピ」があるのだと考えています。

    今の時代、ある程度の技術をもって一生懸命やるだけでは、なかなかうまくいきません。サバイブ(生き残る)していくためには、相当エッジの効いた「武器」としての考え方を、早くマスターする必要があります。

    私にとってその武器の一つが、スポルディング時代に学んだ「SMARTの原則」です。これは外資系企業では典型的に使われる考え方ですが、組織だけでなく個人の仕事においても非常に役立つもので、私は今でもこれを活かしています。

    SMARTとは、目標やアクションプランを設定する際に確認すべき、5つの要素の頭文字を取ったものです。

    1. S (Specific - 具体的): 内容は具体的か。
    2. M (Measurable - 測定可能): 測定できない目標やアクションは意味がない。
    3. A (Achievable - 達成可能): 頑張れば達成可能な、現実的なことか。
    4. R (Relevant - 関連性): 他のビジネスや上位の目的と関連しているか。
    5. T (Time-bound - 期限付き): 「いつまでに」やるのか、期限が明確か。

    この中で、特に日本の企業が弱いと感じるのが、5番目の「T(期限付き)」です。

    私はいまも顧問として上場企業の会議に出席することがありますが、議論はしたものの、結局「なんだかもやもや」としたまま、「じゃあ今日はそういうことで」と終わってしまう会議が驚くほど多いのです。「そういうこと」とは、一体どういうことだったのか。

    外資系の場合、OGSM(Objective, Goal, Strategy, Measurement)や5W1H(Who, What, When, Where, Why, How)といったフレームワークが思考のベースにあるため、「いつまでに」という期限は必ず明確にされます。

    この違いは、日本語と英語という、言語的な特性にも一因があるのかもしれません。

    日本語は非常にファジー(曖昧)な言語です。例えば、相手の顔を見て「今日はどこ行くのですか?」と言えば、主語がなくても「私に聞いているな」と文脈で通じてしまいます。

    しかし、英語の場合は、必ず "I", "You", "We" といった主語から文章が始まります。誰が、何を、どうするのかが極めて明快なのです。

    「測定可能(Measurable)」であることも同様です。日本の会話では「わりと高い」「かなり高い」といった曖昧さを排除し、SMARTを実践するために、私は常に「具体的に」話すことを心がけています。例えば、だらだらと話さず、「その件について、私には意見が2つあります。1つ目は…、2つ目は…」「ポイントは3つです。1つ目は…」といったように、箇条書きにして整理して話すのです。

    また、「達成可能(Achievable)」であることも同様です。「希望としてはこれをやりたいが、達成できるか分からない。5~6年かかるかもしれません」といった夢物語は、ビジネスの目標としては意味がありません。達成が現実的に読める内容でなければなりません。

    このSMARTの原則、特に「期限(Time-bound)」の明確化は、仕事上だけでなく、プライベートでも極めて重要です。「今度食事に行きましょう」「また考えておきます」では、物事は一向に進みません。「ランチに行きましょう」と決めたら、具体的にオファーする。そうしなければ、前に進むことはできないのです。

    こうした考え方は、新入社員のときから完璧に意識していたわけではありません。スポルディング時代に学んだものですが、当時はバブルの時代で、毎日楽しく過ごしていた部分もあります。しかし、何十年もビジネスマンとして生き残る(サバイブする)ためには、考え方を確立し、こうした「武器」を持たなければならないと、徐々に学んできました。

    私の部下たちは優秀ですが、ある程度の技術をもって一生懸命やっても、今の時代はなかなかうまくいきません。だからこそ、成功するための「シークレット・レシピ」を早めにマスターし、エッジを効かせなければ、この時代を生き残ることはできないのです。

    #浅見隆#コダック#スポルディング#ジョンソン・エンド・ジョンソン#レブロン#グローカリゼーション
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