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2026

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    50人のVIPがノーギャラで協力してくれた番組――「ナチュラルな友情」の秘密

    #1850人のVIPがノーギャラで協力してくれた番組――「ナチュラルな友情」の秘密

    原石からダイヤへ

    先にも述べましたが、スタンフォード大学に留学していた際、授業を見学に来たジュディ・オングさんから、「世界のセレブに直接英語でインタビューするテレビ番組をやってみたい」と相談を受けました。私は友人が専務を務めていたテレビ東京に話を持ち込み、話はすぐにまとまりました。電通が入り、アメリカン・エキスプレスとフィリップモリスがスポンサーにつくという、非常に恵まれた状況です。

    しかし、テレビ東京側からは、「ジュディ一人では心もとないから、しゅうさんも共同司会者として出演してくれ」という条件と、「ゲストの選定と出演交渉もすべて行うこと」という条件が提示されました。これが、私の本格的なテレビ司会者としてのキャリアの始まりです。

    テレビ局は世界のVIPとのコンタクトが全く取れないため、私のBBDOネットワークを最大限に活用しました。BBDOの世界経営会議などを通じて親しくなっていた各国の社長たちに依頼し、そのクライアントであるペプシ、アップル、フェデックスのトップをはじめ、映画『ジョーズ』のロイ・シャイダー、『プラトーン』『ウォール街』のチャーリー・シーンなど、当時の人気俳優にも出演依頼をしました。彼らには「日本のゴールデンタイムで放映するから、御社のPRになる」と説明し、出演料なし(ノーギャラ)で受けてもらいました。

    フランスでは、地中海リゾート クラブメッド(Club Med)のジルベール・トリガノ創業社長や、カミュ・コニャックのジャン=ポール・カミュ社長、化粧品会社のエレーヌ・ロシャス社長などにインタビューしましたが、ここではフランス語でインタビューを行いました。一橋大学時代の第二外国語に加え、イヴ・モンタンのシャンソン「枯葉」を100回以上聴き込んで発音を真似た努力が報われました。そのおかげで、エレーヌ・ロシャスさんのような方ともフランス語でやり取りができたのです。

    私はニューヨークのホテルに長期滞在し、そこを拠点にして活動しました。サンフランシスコへ飛んでアップルのジョン・スカリー社長やDon’t Worry, Be Happy!の歌で世界的に有名になった歌手ボビー・マックファーリンなどのインタビューをまとめて行い、ニューヨークへ戻ってホテルの部屋でインタビューの日本語字幕の原稿を作成し、東京へ送るという流れです。30分の番組枠で翌週か翌々週に放送するため、非常にタイトなスケジュールでした。

    この『ハローVIP!』という番組は1年間放送されましたが、数えると52週あり、トータルで約50人のVIPにインタビューをしたことになります。こんな番組は今もありません。私はこのコンセプトでまたやるべきだと思っていますし、今、「もう一度やってくれ」と言われたら、私はやります。

    この番組で初めて出会ったのが、リチャード・ブランソン、ジェフリー・アーチャー、そしてジャン=ポール・カミュです。この3人とは未だに親友として付き合っており、その期間は37年間にも及びます。

    なぜ、こうした世界の超VIPの皆さんと、これほど長い間、親友付き合いができるのか。それは、以前にも言ったように、ナチュラルに付き合うことがすべてです。おべっかを使うわけでもなく、お世辞を言うわけでもない。何もしない。ただ、一人の人間(パーソナリティ)として付き合うということです。

    お互いの社会的な名声や財産は全く関係ありません。パーソナリティ対パーソナリティが誠意で付き合う。それが大事なのです。

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