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#25パーソナリティの核心――世界のVIPに「もう一度会いたい」と思われる秘訣
植山 周一郎 2025/12/25
パーソナル・ブランディングにおける「視覚」「聴覚」といった外的要素、そして「哲学」という内的要素に続く、3番目の極めて重要な柱が、「パーソナリティ」です。
これは平たく言えば、相手に「また一緒にご飯を食べたい」「もう一度会って話をしたい」と思われる人間的魅力のことです。では、どうすればそのような魅力を作れるのか。その原動力となるのが「好奇心(Curiosity)」です。
私は、単なる「好奇心」よりも一歩踏み込んだ「探究心」という言葉を好みます。好奇心は横の広がりを意味しますが、探究心はその物事を深く掘り下げる縦の深さを意味します。文学、音楽、芸術、歴史、地理。あらゆることに興味を持ち、同時にそれを自ら掘り下げていく。この姿勢があれば、初対面の相手との会話は驚くほど多岐にわたり、かつ深いものになります。
日本人が最も不得意とするのが、夕食前のカクテルパーティーでの立ち話(small talk)です。相手が外国人だと途端に固まってしまい、日本人同士で身を寄せ合って終わってしまう。しかし、本来は自ら積極的に輪の中に飛び込み、話しかけられるのを待つのではなく、こちらから仕掛けていくべきなのです。
例えば、音楽の話一つにしても、「モーツァルトが好きだ」というだけでなく、「ベートーヴェンの『田園』のあの旋律のどういうところが好きなんだ」と深掘りした会話ができれば、相手は「この人は面白い、自分にない視点を持っている」と一目置くようになります。話題が広く深く展開されることで、興味が「信頼感」へと昇華し、「この人と友達になりたい、ビジネスをやりたい」という感情を引き出すのです。
私がなぜ、世界の頂点に立つようなVIPたちと数十年にわたり親友であり続けられるのか。その理由は、私の中に「上下関係」という概念が全くないからです。
相手がどれほどの大富豪でも、社会的地位が高くても関係ありません。全く並列な関係、「パーソナリティ対パーソナリティ」として付き合う。昨日、初対面のカナダ人夫妻を自宅に招いた際もそうでしたし、相手が大統領でも、トランプ氏でも、あるいは自分の教え子であっても、私は全く同じスタンスで話をします。
特に英語という言語は便利です。「You」は「You」でしかありません。国籍、年齢、性別、人種。それらをすべて無視して、剥き出しの「一個の人間」として向き合う。このフラットなポジショニングこそが、世界に通用するパーソナリティの土台となるのです。


