「新品のスパイクを履いたことがない」——ジュニア...
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一社だけでは、子どもの夢を支えきれない。アルプロンが目指す「挑戦をあきらめない社会」
ビジョナリー編集部 2026/10/20
全国から252名——。第2回「ALPRONジュニアアスリート支援プロジェクト」には、予想を大きく上回る応募が寄せられた。その一人ひとりの切実な声に向き合う中で浮き彫りになったのは、夢を抱きながらも誰もが平等に挑戦できるわけではないという厳しい現実だ。競技を継続するためには遠征費や用具代、大会参加費、さらには日々の栄養管理や身体づくりに至るまで多額の費用を要し、その重荷の多くを家庭が一身に背負っている。
これまで紹介されてきた252名の応募から見えてきた「体験格差」、レスリングの本多兄弟が見せた「挑戦する力」、そして子の夢を支え続ける保護者の切実な言葉。そこから見えてきたのは、単なるスポーツの枠にとどまらない本質的な課題である。
子どもが「やってみたい」と思ったとき、その挑戦を社会がどう受け止めるのか。
現代社会はいま、まさにこの問いを突きつけられている。
なぜアルプロンは、支援を続けるのか
プロテインの提供を通じて、長年にわたりアスリートの身体づくりに向き合ってきたアルプロン。現場に寄り添い続けてきたからこそ、競技を継続することの難しさを痛感してきた。どれほど類(たぐい)まれな才能や強い意欲があっても、置かれた環境次第で挑戦を諦めざるを得ない子どもたちが存在する。近年の物価高騰に伴い、食費や競技用品、遠征などの負担はますます増大し、その状況は一層厳しさを増している。
原材料価格の高騰など、アルプロン自身を取り巻く事業環境も決して平坦ではない。それでも同社が支援の手を緩めないのは、子どもたちへの支援は単なる製品の提供だけにとどまらないと考えているからだ。
「あなたの挑戦を見ている人がいる」
「応援している人がいる」
そうしたメッセージを届け、背中を押すことも重要な支援の一環だからである。
一社だけでできることには限界がある
第1回、第2回と回を重ねる中で、同社が直面したもう一つの現実がある。それは、アルプロン一社だけで支え切れる子どもの数には限界があるという事実だ。
252名の応募者全員を支援することは叶わず、全国に目を向ければ、支援の手が届いていない子どもたちがまだ数多く存在する。
そこで同社は、プロジェクトを次のフェーズへと引き上げる決断を下した。
『企業単独の支援活動から、社会で子どもの挑戦を支えるプロジェクトへ。』
これこそが、アルプロンが次に目指す子どもたち支援の射程である。
企業、地域、学校と一緒にできること
支援のアプローチは資金面だけではない。企業にはそれぞれ独自の商品やサービス、技術、施設、ネットワークがあり、自治体には地域で奮闘する子どもたちとの確かな接点が存在する。そして学校やスポーツ団体には、日々、彼らの汗と挑戦を間近で見守る指導者たちがいる。
支援の意思を持つ人たちそれぞれが、持っているものを少しずつ持ち寄ることができれば、支援の可能性はもっと広がるはずだ。
- 活動資金を支援する。
- 商品やサービスを提供する。
- 練習や活動の場所を提供する。
- 地域のアスリートを紹介する。
- 子どもたちの挑戦を一緒に発信する。
各組織が担う役割は多様であっていい。本質的なポイントは、 「自分たちにも何かできるかもしれない」 と捉え、行動を起こすステークホルダーの輪を広げていくことにある。
パートナーと、一緒に発信したい
今後の取り組みにおいて同社が特に重視しているのが、「支援して終わり」にしないという姿勢だ。なぜその選手を応援するのか、選手が何を目指し、家族がどのような思いで支えているのか。そしてその背景にはいかなる社会課題が存在しているのか——。企業や地域のパートナーとともに、その物語を広く社会へ届けていく構想を描いている。
支援に加わる企業にとっても、それは単なる協賛にとどまらず、「どんな未来をつくりたい企業なのか」を社会に提示する重要な契機となる。一社の発信力では届かない場所であっても、複数の企業、地域、学校、メディアが連携して声を重ねることで、大きなうねりを生み出せるはずだ。アルプロンはそうした共同発信のプラットフォーム構築を志向している。
第3回を、さらに大きな挑戦へ
次なる展開となる第3回「ALPRONジュニアアスリート支援プロジェクト」では、支援の規模と枠組みをこれまでにないレベルへと拡大させるという。
- 支援できる選手を増やすこと。
- 企業とのパートナーシップを広げること。
- 自治体や学校、スポーツ団体との連携をつくること。
- そして、選手たちの挑戦を社会に伝えていくこと。
同社は、プロジェクトそのものを広く社会に開放していく方針だ。すでにこの取り組みには多くの企業や団体から力が寄せられているが、その輪をさらに押し広げていく構えだ。参画のきっかけや形はそれぞれで構わないとしている。
「挑戦をあきらめない社会」をつくる
新品のスパイクを一度も履いたことがなくとも、愚痴一つこぼさずにグラウンドを走り続ける選手がいた。早朝から深夜まで働き詰めになりながら、海外へ挑戦する娘を支え続けた母親がいた。度重なる怪我を乗り越え、「兄弟でオリンピックの金メダルを取る」と力強く宣言した選手もいた。
そうした姿を目の当たりにする中で痛感するのは、夢を持つことは子どもの仕事であり、その夢を叶えるために努力を重ねることは本人にしか成し得ないということだ。
しかし、 挑戦できる環境をつくることは、大人たちにもできる。
企業にもできる。
地域にもできる。
学校にもできる。
社会にもできる。
「すべての子どもに、挑戦のステージを。」
この言葉を、単なるアルプロンだけのスローガンで終わらせるつもりはない。一社主導の試みから、共感する人たちが共創する社会プロジェクトへ。子どもたちが、家庭の経済状況や置かれた環境の違いだけを理由に自らの「やりたい」をあきらめることのない社会の実現を目指している。
未来への宣言
プロジェクトは今、新たなステージへと舵を切ろうとしている。同社は、この未来を共に切り拓く企業、自治体、学校、団体の参画を広く呼びかけている。
『挑戦をあきらめない社会を、一緒につくる。』
これこそが、本プロジェクトが社会全体へと投げかける次の挑戦である。


