
健康のトレンドはこれだ!最新の体にいい食べ物とそ...
7/26(土)
2025年
SHARE
ビジョナリー編集部 2025/07/25
「選挙」と聞いて、みなさんはどんなイメージを持たれますか?「よく分からないまま投票している」「種類が多くて違いが分からない」「自分の1票って意味があるの?」。こんな疑問や不安を持つ方も少なくないのではないでしょうか。しかし、私たち一人ひとりの1票が、社会の未来をつくっているのです。
本記事では、選挙の仕組みや投票方法など、基本から丁寧に解説していきます。
まずは、日本の選挙の全体像を押さえましょう。日本の選挙は大きく分けて「国政選挙」と「地方選挙」の2つに分類されます。それぞれの選挙が、どんな役割を持ち、どのような違いがあるのかを見ていきましょう。
国政選挙は、私たちの生活に直結する国の政治を担う議員を選ぶ大切な選挙です。主に「衆議院議員選挙」と「参議院議員選挙」があります。
衆議院選挙は、時には政権交代が起きるなど、社会の方向性を大きく左右します。任期途中でも「解散」があり、そのたびに総選挙が行われることが特徴です。
参議院は「良識の府」とも呼ばれ、衆議院とは違い解散がありません。長い任期で、より安定的かつ慎重に国の方針を見極める役割を担っています。
国政選挙と並び、私たちの生活に密接に関わるのが「地方選挙」です。自分が住む地域のリーダーや議員を選ぶこの選挙は、暮らしの質やまちづくりに直結します。 主な選挙は以下の通りです。
たとえば、道路の整備や子育て支援、医療や教育など、身近な課題の多くは地方自治体が取り組むものです。つまり、地方選挙は「自分たちの暮らしをより良くするための選挙」といえるでしょう。
「投票の流れが分からず不安」「期日前投票って何?」といった疑問を解決するために、投票の基本ステップをまとめました。
「当日どうしても忙しい」「体調が心配」「バリアフリーの投票所が良い」など、事情がある場合は「期日前投票」や「代理投票」も利用できます。
候補者が定員と同数またはそれ以下しかいない場合、投票自体が行われず自動的に当選が決まる「無投票当選」もあります。特に地方選挙で多く見られる現象です。
ここで、多くの方が一度は耳にしたことがあるであろう「1票の格差」について掘り下げます。
「1票の格差」とは、選挙区によって有権者1人あたりの議席数が異なり、同じ1票でも価値に差がでてしまう現象です。たとえば、人口の少ない選挙区では少ない票数で議員が当選する一方、人口の多い選挙区では多くの票が必要です。
直近の衆議院選挙(2024年)では最大2.06倍、参議院選挙(2022年)では最大3.03倍の格差が生じています。
つまり、同じ日本国内でも2倍以上、場合によっては3倍もの「票の価値」の差が生まれているのです。
最大の理由は、人口の都市集中と地方過疎の進行です。選挙区ごとの議席配分が、人口変化に追いつかないケースが多発しています。
また、地方の議席を減らしすぎると「地方の声が国政に届かなくなる」「地域格差が拡大する」といった新たな課題も生まれます。
しかし、これらの方法にも課題があります。たとえば、合区によって選挙区が広くなると新人や無所属の候補者が立候補しにくい、地方の声が政治に届きにくくなるなどの懸念も指摘されています。
ここまで、日本の選挙の基本的な仕組み、そして「1票の格差」という課題までを解説してきました。
選挙は、ともすれば「難しそう」「面倒くさい」と敬遠されがちですが、私たち一人ひとりの意思が社会の方向性を決めます。
「自分の1票では何も変わらない」と思っていた方も、選挙の現実や制度の背景を知ることで、投票所へ足を運ぶ意味を再発見できるのではないでしょうか。
あなたの1票が、未来の社会をつくる力になる──。次の選挙では、ぜひ自分の意志を投じてみませんか?