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7/24(木)
2025年
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ビジョナリー編集部 2025/07/23
「高速道路で逆走車に遭遇したらどうしますか?」
想像しただけでもヒヤリとしますが、実はこの“想定外の危険”は、誰にとっても無関係ではありません。高速道路での逆走は年間200件前後も発生しており、決して他人事ではないのです※1。
では、なぜ逆走は起きてしまうのでしょうか?
そして、もし自分が逆走してしまったら、あるいは逆走車に出くわしてしまったら、どのように対処すべきなのでしょうか?
本記事では、逆走の実態と原因、そして具体的な対処法まで解説いたします。
高速道路は本来、一方通行で走るように設計されています。しかし、現実には「逆走」が起こり続けています。
NEXCOの発表によると、逆走の発生件数は事故件数よりはるかに多く、2018年だけでも約200件が報告されました。しかも、その7割近くが65歳以上の高齢ドライバーによるものです。
「高齢者だけの問題なのでは?」と思うかもしれませんが、実は30~64歳の現役世代も約2割以上を占めており、誰でも逆走してしまうリスクがあるのです。
では、どうして逆走が発生するのでしょうか?主な原因は以下の通りです。
これらのデータからも分かる通り、「自分は大丈夫」と思っていても油断は禁物です。
特に慣れない道、長距離運転、渋滞時などは注意力が散漫になりやすく、誰しも逆走のリスクを抱えています。
出口や分岐を通り過ぎた時、決してその場でUターンやバックをしないでください。高速道路では、Uターンや後退は重大な道路交通法違反となります。
何より、逆走事故は通常事故の15倍~40倍もの死亡事故率を持つほど危険です。
もし道を間違えたら?
→「特別転回」制度を使えば、追加料金なしで本来のICへ戻れる可能性があります。
例えば、次のICで一般レーンから事情を説明し、係員の指示に従えばOK。ETC利用者も同様に、カード提示で対応してもらえます。
「間違えたら係員に相談」――この鉄則を覚えておきましょう。
カーナビは便利ですが、設置されている標識や路面表示を自分の目でしっかり確認しましょう。特に合流箇所やインターチェンジ、サービスエリアの出入口では、注意を一段と高めたいところです。
長時間運転が続くと、集中力が低下しやすくなります。「まだ大丈夫」と思っても、こまめな休憩を心がけましょう。
会話や考え事に夢中になりすぎて標識を見落とすケースもあるので、運転中は運転に集中することが鉄則です。
日本は左側通行です。
逆走している運転者は、自分が「左側車線(走行車線)」を走っているつもりで、実際には“追い越し車線”に出てきてしまう傾向があります。つまり、逆走車はあなたの右側(追い越し車線)から現れる可能性が高いのです。
この特徴を知っておくだけでも、危険を回避しやすくなります。
逆走車の相対速度は、両者が100km/hであれば200km/hにもなります。一瞬のうちに危険が迫るため、とにかく「スピードダウン」と「車線選択」が重要です。
逆走車を見かけたら、速やかな通報をお願いします。
あなたの通報が、情報板やハイウェイラジオを通じて他のドライバーへの注意喚起につながり、さらなる事故を防止できます。
「気づかないうちに逆走してしまった」
そんな時こそ、パニックにならず冷静な行動が命を守ります。
1. ハザードランプを点灯し、速やかに路肩や非常駐車帯に安全に停車する
このとき、決して急な方向転換やUターンは行わないでください。
2. 車外に出てガードレールの外側など安全な場所へ避難する
車内に留まると、他車との衝突リスクが高まります。自分の安全も考え、速やかに車外へ避難しましょう。
3. 110番や道路緊急ダイヤル(#9910)、非常電話で通報する
非常電話は受話器を上げるだけで管制センターにつながります。現状を正確に伝え、係員の指示に必ず従ってください。
「逆走車がいるかもしれない」という意識を持って運転するだけで、異常事態の早期発見や冷静な対処が可能になります。
出口や分岐、サービスエリア・パーキングエリアの出入口は、逆走発生が多い場所です。これらのエリアに差し掛かる際には、特に標識や進行方向の確認を徹底しましょう。
知識と具体的な対処法を持つことで、あなたと大切な人の命を守ることができるのです。ぜひ今日から、正しい知識を心がけ、“もしものとき”に備えてください。
参考文献
※1:国土交通省-高速道路の逆走発生状況について
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/reverse_run/pdf07/04.pdf