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「なぜ道路で逆走は起こるのか?」――あなたを守るための知識と行動指針
ビジョナリー編集部 2025/07/23
「高速道路で逆走車に遭遇したらどうしますか?」
想像しただけでもヒヤリとしますが、実はこの“想定外の危険”は、誰にとっても無関係ではありません。高速道路での逆走は年間200件前後も発生しており、決して他人事ではないのです※1。
では、なぜ逆走は起きてしまうのでしょうか?
そして、もし自分が逆走してしまったら、あるいは逆走車に出くわしてしまったら、どのように対処すべきなのでしょうか?
本記事では、逆走の実態と原因、そして具体的な対処法まで解説いたします。
逆走はなぜ起きる?
驚くべき逆走の実態
高速道路は本来、一方通行で走るように設計されています。しかし、現実には「逆走」が起こり続けています。
NEXCOの発表によると、逆走の発生件数は事故件数よりはるかに多く、2018年だけでも約200件が報告されました。しかも、その7割近くが65歳以上の高齢ドライバーによるものです。
「高齢者だけの問題なのでは?」と思うかもしれませんが、実は30~64歳の現役世代も約2割以上を占めており、誰でも逆走してしまうリスクがあるのです。
逆走が起こる“4つの主なパターン”
では、どうして逆走が発生するのでしょうか?主な原因は以下の通りです。
- 出口や分岐の通過後、“戻ろう”としてのUターン
目的の出口やジャンクションを通り過ぎてしまい、「戻りたい」という焦りからUターンするケースが目立ちます。 - 標識の見落としやカーナビ誤信
カーナビの指示を鵜呑みにしたり、標識を見落としたりして、誤った方向に進入してしまうことも多いです。 - サービスエリアやパーキングエリアでの入口・出口の勘違い
休憩後、出口と入口を取り違えて逆走してしまう事例も少なくありません。 - 認知症や注意力低下による認識ミス
認知症や疲労による注意力の低下が、逆走に気づかないまま走り続けてしまう要因となることもあります。
数字で見る逆走の背景
- 逆走運転者の約7割が65歳以上
- 逆走事故の約6割がインターチェンジやジャンクション周辺で発生
- 逆走の動機は、故意25%・過失38%・無認識21%
- 昼間の発生割合が約6割――「夜より昼が多い」という意外な事実も
これらのデータからも分かる通り、「自分は大丈夫」と思っていても油断は禁物です。
特に慣れない道、長距離運転、渋滞時などは注意力が散漫になりやすく、誰しも逆走のリスクを抱えています。
逆走を防ぐために「今すぐできる」こと
1. 「絶対にUターン・バックはしない」
出口や分岐を通り過ぎた時、決してその場でUターンやバックをしないでください。高速道路では、Uターンや後退は重大な道路交通法違反となります。
何より、逆走事故は通常事故の15倍~40倍もの死亡事故率を持つほど危険です。
もし道を間違えたら?
→「特別転回」制度を使えば、追加料金なしで本来のICへ戻れる可能性があります。
例えば、次のICで一般レーンから事情を説明し、係員の指示に従えばOK。ETC利用者も同様に、カード提示で対応してもらえます。
「間違えたら係員に相談」――この鉄則を覚えておきましょう。
2. 標識や路面表示を確認する
カーナビは便利ですが、設置されている標識や路面表示を自分の目でしっかり確認しましょう。特に合流箇所やインターチェンジ、サービスエリアの出入口では、注意を一段と高めたいところです。
3. 疲れを感じたら、迷わず休憩
長時間運転が続くと、集中力が低下しやすくなります。「まだ大丈夫」と思っても、こまめな休憩を心がけましょう。
会話や考え事に夢中になりすぎて標識を見落とすケースもあるので、運転中は運転に集中することが鉄則です。
逆走車に遭遇したときの「正しい回避行動」とは
1. 逆走車は「追い越し車線」に多い――そのワケ
日本は左側通行です。
逆走している運転者は、自分が「左側車線(走行車線)」を走っているつもりで、実際には“追い越し車線”に出てきてしまう傾向があります。つまり、逆走車はあなたの右側(追い越し車線)から現れる可能性が高いのです。
この特徴を知っておくだけでも、危険を回避しやすくなります。
2. 逆走車を見つけた時に取るべき行動
- スピードを落とし、車間距離を十分に確保する
- 追い越し車線ではなく、走行車線(最も左側)を走る
- 前後の安全を確認し、場合によっては路肩に停車する
- 同乗者がいれば、すぐに110番または道路緊急ダイヤル(#9910)へ通報してもらう
- 1人の時はSA/PAや非常電話、料金所スタッフへの報告も有効
逆走車の相対速度は、両者が100km/hであれば200km/hにもなります。一瞬のうちに危険が迫るため、とにかく「スピードダウン」と「車線選択」が重要です。
3. 早期通報で「二次被害」を防ぐ
逆走車を見かけたら、速やかな通報をお願いします。
あなたの通報が、情報板やハイウェイラジオを通じて他のドライバーへの注意喚起につながり、さらなる事故を防止できます。
もし自分が逆走してしまったら――落ち着いて取るべき3ステップ
「気づかないうちに逆走してしまった」
そんな時こそ、パニックにならず冷静な行動が命を守ります。
1. ハザードランプを点灯し、速やかに路肩や非常駐車帯に安全に停車する
このとき、決して急な方向転換やUターンは行わないでください。
2. 車外に出てガードレールの外側など安全な場所へ避難する
車内に留まると、他車との衝突リスクが高まります。自分の安全も考え、速やかに車外へ避難しましょう。
3. 110番や道路緊急ダイヤル(#9910)、非常電話で通報する
非常電話は受話器を上げるだけで管制センターにつながります。現状を正確に伝え、係員の指示に必ず従ってください。
逆走のリスクを下げる心備えと対策
1. 「まさか」は通用しない。予測運転を意識する
「逆走車がいるかもしれない」という意識を持って運転するだけで、異常事態の早期発見や冷静な対処が可能になります。
2. インターチェンジ・ジャンクション周辺は“危険地帯”と心得る
出口や分岐、サービスエリア・パーキングエリアの出入口は、逆走発生が多い場所です。これらのエリアに差し掛かる際には、特に標識や進行方向の確認を徹底しましょう。
まとめ
- 逆走は誰でも遭遇する可能性がある「身近な危険」
- 高速道路で道を間違えても、絶対にUターン・バックはしない
- 逆走車に遭遇したら、スピードダウン&走行車線への退避が最優先
- 早期通報が、他の人も救う“アクション”になる
- 「自分は大丈夫」は禁物。標識確認と運転に集中しリスクを最小化
知識と具体的な対処法を持つことで、あなたと大切な人の命を守ることができるのです。ぜひ今日から、正しい知識を心がけ、“もしものとき”に備えてください。
参考文献
※1:国土交通省-高速道路の逆走発生状況について
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/reverse_run/pdf07/04.pdf


