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8/5(火)
2025年
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ビジョナリー編集部 2025/08/04
建物の床を平滑に仕上げるために使用される建築材料、「セルフレベリング材」。材料自体が液体のように広がり、自ら水平になろうとする性質を持つため、床仕上げの“土台”となる下地づくりに広く用いられている。
わずかな傾きや凹凸も許されない床の施工において、作業者の熟練度に左右されず均一な品質を保てるこの材料は、技能者不足が叫ばれる昨今の建設業界にとって、まさに生命線ともいえる存在だ。
そんな中、従来の常識を覆す“次世代のセルフレベリング材”が登場し、業界で注目を集めているという。
「厚い部分と薄い部分で材料を使い分けるのが面倒」「荷物を運ぶ量が増えて非効率だ」。そんな現場の切実な声に応えるかたちで開発されたのが、日本化成の『NSレベラーワンQ』だ。
この製品が画期的なのは、 薄塗りから厚塗り(3〜50mm)まで、一つの製品で対応可能 な点にある。従来、塗る厚さに応じて複数の材料を準備するのが当たり前だった作業を一本化。これにより、材料の管理や運搬の手間を大幅に削減し、現場作業のシンプル化とスピードアップを実現したという。
「塗厚によって材料を使い分ける」という従来の常識を覆し、施工の柔軟性・使いやすさ・仕上がりの美しさをすべて兼ね備えたのがこの製品なのだ。
『NSレベラーワンQ』のもう一つの大きな特長が、その「速硬性」だ。施工したその日のうちに軽歩行が可能になるほど硬化が速く、乾燥を待つ「養生期間」を大幅に短縮できる。
これにより、従来は数日を要していた次の工程へ、タイミングを逃さずに移行することが可能になる。「作業を止めない」「待たせない」という価値は、 工期の短縮だけでなく、現場の段取りや人員配置の効率化 にも直結し、プロジェクト全体の生産性向上に大きく貢献するとのことだ。
床材を貼れば見えなくなる下地。しかし、その仕上がりの美しさは、職人の満足度や仕事の質を左右する重要な要素だ。
『NSレベラーワンQ』は、施工時の色ムラを抑え、コンクリートに近い自然な色合いの均一な仕上がりを実現。実際に施工した職人からは、「ムラが出にくく、仕上げやすい」「均一にきれいに塗れると、やっぱり気持ちがいい」といった声が多数寄せられているという。
見えなくなる下地だからこそ、仕上がりにこだわる。その気持ちに、しっかりと応える製品 である点が、現場で確かな評価を得ている理由の一つと言えるだろう。
建設業界では今、熟練職人の高齢化と深刻な人手不足という大きな課題に直面している。長年培われてきた“確かな手仕事”を、いかにして次の世代へ継承していくか。
『NSレベラーワンQ』は、職人の技を活かしながらも、誰が使っても一定の品質を担保できるよう設計 されている。ベテランの負担を軽減し、経験の浅い若手の成長を後押しするこの材料は、まさしくこれからの建設現場に求められる存在なのかもしれない。
『NSレベラーワンQ』は、そんな多くの現場ニーズに応える新しい定番となるだろう。
【NSレベラーワンQに関するページ】