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秋のお彼岸はいつから?歴史や由来、過ごし方とマナーまで解説
ビジョナリー編集部 2026/09/16
お彼岸は、先祖を身近に感じ、日頃の感謝を伝える大切な節目です。しかし、なぜこの時期に行うのかという由来や、お供え物の正しい準備などを把握していないと、直前で慌ててしまうことも少なくありません。
この記事では、基本的な内容や歴史的背景、この期間にやるべきこと、知っておきたい注意点やマナーまでを解説します。
日程や意味
秋のお彼岸は、毎年「秋分の日」を中日とし、その前後3日間を合わせた合計7日間の期間を指します。2026年の日程は以下の通りです。
- 彼岸入り:9月20日(日)
- 中日(秋分の日):9月23日(水・祝)
- 彼岸明け:9月26日(土)
仏教では、私たちが生きる現実世界を「此岸(しがん)」、先祖のいる悟りの世界を「彼岸(ひがん)」と呼びます。秋分の日は太陽が真東から昇り、真西へ沈むため、此岸と彼岸が最も通じやすくなる日と考えられてきました。このため、先祖への感謝が最も届きやすい特別な時期とされています。
日本独自の発祥と歴史
この風習は、仏教の発祥地であるインドや中国には存在せず、日本独自の伝統行事です。
そのルーツは、古くから日本に根付いていた農耕信仰にあります。日本人は昔から、自然の恵みや太陽の動きに感謝しながら暮らしてきました。春には豊作を祈り、秋には収穫を感謝する農耕の節目の習慣が、仏教の「先祖を敬う心」と融合し、平安時代の朝廷や貴族の間で定着していきました。その後、江戸時代を通じて一般庶民へも広がり、現在の形として今日まで受け継がれています。
お彼岸にやるべきこと
この期間には、次の行動を意識して過ごすとよいでしょう。
お墓参りとお掃除
先祖への挨拶として最も一般的な行動です。お墓に着いたら、まずは墓石の周りを清め、雑草を取り除きます。その後、お線香やお花をお供えし、手を合わせて日頃の報告と感謝を伝えましょう。
お仏壇・仏具のお手入れ
お墓参りに行けない場合でも、自宅のお仏壇を丁寧に掃除することが大切です。ホコリを払い、仏具を磨き、新しいお水やお花を飾って先祖をお迎えします。
寺院の「彼岸会(ひがんえ)」への参加
菩提寺などで行われる合同法要に参列するのもよい選択です。また、自宅でお経をあげていただく「棚経」を依頼する場合は、直前ではなく早めに寺院へ相談しておくことが重要です。
秋は「おはぎ」で春は「ぼたもち」の違いと理由
お供え物として欠かせない「おはぎ」と「ぼたもち」ですが、基本的に同じ食べ物を指しています。季節や材料によって呼び分けられているのが大きな特徴です。
秋のお彼岸では、秋に咲く「萩(はぎ)」の花に見立てて「おはぎ(萩の餅)」と呼ばれます。一方、春のお彼岸では、春に咲く「牡丹(ぼたん)」の花にちなんで「ぼたもち(牡丹餅)」と呼ばれます。
秋は小豆の収穫期にあたるため、皮が柔らかく新鮮な小豆をそのまま使う「粒あん」で作られるのが一般的です。これに対し、冬を越して皮が硬くなった小豆を使う春のぼたもちは、皮を取り除いた「こしあん」で作られることが多くなっています。
季節の移り変わりや自然の恵みを取り入れた日本らしい表現ですので、ぜひこうした違いも楽しみながら味わってみてください。
失敗しないための注意点とマナー
気持ちよく過ごすために、抑えておくべきポイントを紹介します。
まず、お墓にお供えした食べ物や飲み物は必ず持ち帰るのがマナーです。放置すると烏や動物に荒らされ、墓地全体に迷惑がかかってしまいます。お供えしたおはぎなどは、参拝後に家族でいただくことで供養となります。
また、「お彼岸中にお祝い事や引っ越しをしてはいけないのか」という疑問を耳にしますが、宗教的なタブーはありません。ただし、親族が集まる時期であるため、年配者への配慮として慶事を重ねない配慮が好まれる場合もあります。地域や家庭の習慣に合わせて柔軟に対応しましょう。
終わりに
先祖との繋がりを再確認し、日々の無事や感謝を伝える大切な機会であるお彼岸。2026年は9月20日(日)から9月26日(土)までがその期間にあたります。
今年は、ぜひお墓参りやお仏壇の掃除、そして「おはぎ」を準備して、心穏やかなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。今ある自分への感謝を深める時間が、これからの日常をより豊かなものにしてくれるはずです。


