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2月8日の衆院選、「比例代表」で私たちは何を託すのか――投票制度と各党公約を読み解く
ビジョナリー編集部 2026/02/06
2月8日、衆議院議員総選挙が行われます。衆議院は、国会での審議を主導する役割を担う重要な機関です。
一方で、「どの政党を選べばいいのか分からない」——そう感じている人も少なくありません。選挙結果によって議席構成が変われば、国会運営の力関係や、政策議論の焦点も変わっていきます。
今回の選挙では、選挙区で候補者個人を選ぶと同時に、比例代表で政党を選ぶことになります。比例代表の投票は、各政党が公表している公約全体への評価として集計され、その結果が議席数に反映されます。
本稿では、衆議院選挙の基本的な仕組みを確認したうえで、各政党が公式に公表している公約を要約し、与党・野党の立ち位置とあわせて整理します。
衆議院選挙の投票の仕組み
冒頭にも触れましたが、衆議院選挙では、有権者は2種類の投票を行います。1つは小選挙区選挙で、地域ごとに立候補している候補者の中から1人を選び、候補者名を書きます。
もう1つは比例代表選挙で、候補者名ではなく政党名を書きます。
選挙区の投票は、どの人物を国会に送るかを決めるものです。
一方、比例代表の投票は、どの政党の政策や価値観を支持するかを示すものであり、各党の公約が判断材料になります。
与党が掲げる公約
自由民主党
自由民主党は、経済成長と社会の安定を両立させることを基本方針とした公約を掲げています。
成長分野への投資や企業活動の活性化を通じた経済運営を重視する一方、財政規律や社会保障制度の持続可能性にも配慮する姿勢を示しています。
外交・安全保障分野では、現実的な抑止力の強化と国際協調の両立を軸に、国際環境の変化への対応を進める方針です。
また、少子化対策や子育て支援、先端技術の振興、エネルギーの安定供給なども重要な政策分野として位置づけられています。
詳しくはこちら(公式公約)
https://www.jimin.jp/election/sen_shu51/political_promise/
日本維新の会
日本維新の会は、閣僚を出さない閣外協力のかたちをとっているものの、公約の中心には、行政改革と統治機構改革が据えられており、国と地方の役割分担の見直しや行政の効率化を強く打ち出しています。
国会や行政の「スリム化」を通じて、制度そのものを再設計するという考え方が特徴で、税制や社会保障についても既存の枠組みにとらわれない改革を訴えています。
詳しくはこちら(公式公約)
衆議院選挙における「中道改革連合」
今回の衆議院選挙では、公明党と立憲民主党は、それぞれ単独の政党としてではなく、「中道改革連合」として衆議院選挙に臨んでいます。(参議院議員と地方議員は参加しない衆議院議員のみの政党です。)
この連合は、衆議院選挙という国政の場において、政策実現力と制度運用の現実性を重視した中道的立場を明確にするために発足したものです。
公明党が重視してきた生活者目線の政策――子育て支援、教育、医療・介護、物価高への対応といった分野と、立憲民主党が掲げる格差是正や政治の透明性、行政監視の強化といったテーマを、衆議院選挙向けに一本化して提示しています。
なお、参議院選挙や地方選挙においては、両党は引き続きそれぞれ独立した政党として活動しており、今回の連合は衆議院選挙に限定した枠組みである点には注意が必要です。
比例代表の投票においては、この「中道改革連合」が掲げる政策全体をどう評価するかが、有権者に問われることになります。
詳しくはこちら(公式公約)
https://craj.jp/party/policies/
野党各党が掲げる公約
国民民主党
国民民主党は、働く世代や中間層の負担軽減を強く意識した公約を掲げています。
税や社会保険料の見直しを通じて、家計への直接的な支援につなげることを重視しています。
賃金や雇用の安定を通じて、現役世代が将来に見通しを持てる環境づくりを目指す姿勢が特徴です。
詳しくはこちら(公式公約)
https://election2026.new-kokumin.jp/
日本共産党
日本共産党は、くらしと平和を中心に据えた公約を掲げています。
消費税の引き下げや賃上げ、社会保障の拡充など、格差是正を強く意識した政策を打ち出しています。
経済政策と社会保障を一体で捉え、生活の底上げを図る点が特徴です。
詳しくはこちら(公式公約)
https://www.jcp.or.jp/web_policy/
れいわ新選組
れいわ新選組は、生活困窮層や社会的に弱い立場に置かれた人への支援を前面に出した公約を掲げています。
消費税の廃止や社会保障制度の抜本的な見直しなど、大きな政策転換を分かりやすい言葉で訴えています。
既存の政治や制度に対する問題提起の強さが特徴です。
詳しくはこちら(公式公約)
https://shu51.reiwa-shinsengumi.com/
社会民主党
社会民主党は、護憲、労働者の権利、社会的公正を重視した公約を掲げています。
社会保障の充実や税負担のあり方を通じて、弱い立場に置かれた人を守る政治を目指しています。
詳しくはこちら(公式公約)
https://sdp.or.jp/2026manifesto/
その他の政党が掲げる公約
参政党
参政党は、「日本の主権と国のあり方を取り戻す」ことを掲げる政党です。
教育、食と健康、エネルギー、安全保障など幅広い分野で、グローバル化や既存制度への強い問題意識を示しています。
中央集権的な政治や専門家主導の政策決定に疑問を呈し、「国民参加型の政治」を重視する姿勢が特徴です。
詳しくはこちら(公式公約)
https://sanseito.jp/political_measures_2026/
減税日本・ゆうこく連合
減税日本・ゆうこく連合は、減税日本と無所属議員などが連携して構成された政治連合です。
最大の柱は、消費税をはじめとする税負担の軽減で、家計や中小事業者への直接的な支援を重視しています。
国の支出構造そのものを見直し、行政の効率化と減税を同時に進めるべきだという立場を取っています。
詳しくはこちら(公式公約)
日本保守党
日本保守党は、憲法、国防、歴史認識などの分野で、保守的な価値観を前面に打ち出す政党です。
国家の独立性や安全保障体制の強化、伝統文化の尊重を重視しています。
既存政党の保守姿勢に物足りなさを感じる層に向け、明確な思想的立場を提示している点が特徴です。
詳しくはこちら(公式公約)
チームみらい
チームみらいは、テクノロジーやデータ活用を重視する姿勢を特徴とする新しい政治グループです。
行政のデジタル化、政策立案におけるエビデンス活用、オープンな議論の仕組みづくりを掲げています。
既存のイデオロギー対立よりも、「政策の設計と実装」を重視する点が特徴です。
詳しくはこちら(公式サイト)
公約を確認することの意味
比例代表の投票は、政党が掲げる公約全体への評価として議席に反映されます。
公約を確認することは、どの政策に優先順位を置き、どの価値観を国政に託すのかを考えるために必要なことです。
2月8日の衆議院議員総選挙は、候補者個人だけでなく、政党と政策を選ぶ選挙です。
その判断材料として、各党の公約を整理しておくことが重要になります。
一票をどう考えるか
今回の衆院選では、候補者個人だけでなく、各政党が掲げる政策や優先順位も選択の対象になります。
すべてに賛成できる公約がなくても、自分なりに「ここは大事だ」と思える点を基準に、一票を投じること自体に意味があります。
選挙は特別な行事ではなく、日常の延長線上にある意思表示の場です。可能な形で投票に参加してみてはいかがでしょうか。


