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2026

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    老舗のプライドと革新が結実。伊勢半が“私たちにしかできないこと”でギネス世界記録™を塗り替えるまで

    老舗のプライドと革新が結実。伊勢半が“私たちにしかできないこと”でギネス世界記録™を塗り替えるまで

    200年の伝統と「遊び心」が結実。伊勢半が仕掛けた、社員も知らない「ギネス世界記録™」への極秘任務

     江戸時代後期の1825年、日本伝統の化粧品「紅」を製造・販売する紅屋として産声を上げた株式会社伊勢半。昨年、創業200周年という記念すべき節目を迎えた同社は、7月に盛大な記念式典を開催した。

     しかし、その華やかな舞台裏では、ある「シークレットミッション」が進行していたという。社員にさえ当日まで秘匿されていたのは、出席者全員で「ギネス世界記録™」に挑むという前代未聞の企画だった。

     この一大プロジェクトを成功に導くため、陰で奔走した二人の社員がいる。企画運営を担った総務部の村岡真生子氏と、準備を支えた広報宣伝部の鈴木幸恵氏だ。彼女たちが語った、感動の式典までの知られざる舞台裏を紐解く。

    【News Release】化粧品メーカー伊勢半グループ創業200周年を記念した創業記念式典開催 従業員一丸となりギネス世界記録™に挑戦「リレー形式で紅を筆でつけた最多人数」456名で記録達成!!

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    ▲株式会社伊勢半ホールディングス 総務本部 総務部 村岡 真生子氏(右)株式会社伊勢半 コミュニケーション本部 広報宣伝部 鈴木幸恵氏(左)

    社員が“200年の歴史の1ピース”であることを実感するために

     2025年7月に執り行われた創業200周年記念式典。会場には来賓やOB・OG、国内外の社員など450名以上が集結した。プロジェクトメンバーが最も重視したのは、単なる祝賀会にとどめず、社員のエンゲージメントを高めること。そして、一人ひとりに“自分たちも歴史の1ピースを担う存在である”と実感してもらうことだったという。

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    ▲会場入口では、イラスト化された伊勢半グループの歴代当主が参加者を出迎えた。

    【News Release】「最後の紅屋」であり、日本で一番長い歴史を持つメイクアップ化粧品メーカー 伊勢半グループ創業200周年

     村岡氏は、新たに発表されたパーパスに込めた想いをこう振り返る。  「“商品を手にした瞬間の喜び、使った瞬間の驚き、そのような感動品質の商品づくりを続ける”というメッセージを実現するには、まず私たちがその感動を味わうべきだと考えました。単なるお祝いではなく、記憶に刻まれる“忘れられない式典”にすることを目指したのです」

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    ▲2025年1月、創業200周年に際して発表された新パーパス。

     「歴史を他人事として傍観するのではなく、『自分たちが歴史を担う一員なんだ!』という誇りや愛着を感じてほしかった」と村岡氏は語る。

     OB・OGと現役社員が、同じ体験を通して想いを共有できる場。その答えが「ギネス世界記録™」への挑戦だった。

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    “私たちにしかできないこと”דらしさ”の追求

     「ヒロインメイク」などのヒットブランドで知られる同社だが、200周年の節目に選んだテーマは、やはりルーツである「紅」だった。

     鈴木氏は企画の背景をこう明かす。「伊勢半らしい“小粋な遊び心”を大切にしたかった。全社員が研修で紅について学びますが、実際に塗ったことがない社員もいます。それなら、全員で紅を塗り、原点に思いを馳せるチャレンジがいいのではないか、と考えたのです」

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    ▲今も変わらぬ製法で守り続ける、伊勢半の矜持(きょうじ)ともいえる紅。玉虫色の輝きは高品質の証だ。

     こうして、参加者450名超がリレー形式で紅を塗るという挑戦が決まった。江戸時代から続く“最後の紅屋”としてのアイデンティティを打ち出しつつ、社員を当事者に巻き込む絶好の機会が整ったのである。

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    ▲一人ずつ紅筆を手に、前の人から受け取ってから5秒以内に紅を唇に塗っていくというルールが課せられた。

    成功へ向けた「シークレットミッション」の難しさ

     最大の課題は、この挑戦を当日まで「完全秘匿」にすることだった。驚きと感動を最大化させるため、準備は極秘裏に進められたが、その苦労は並大抵ではなかったという。

     鈴木氏は、「紅の調達など他部署の協力が必要な場面でも、詳細を伏せたまま動かなければならなかった」と振り返る。

     さらに、ルールや動線の確認、リレー順の検討など、前例のない挑戦ゆえの調整は直前まで続いた。

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    ▲450名超が集まる会場での動線確保やタイムスケジュールの検討は、熾烈を極めたという。

     開催1週間前には、タイムキーパーに「ストップウォッチ使用経験のある第三者」かつ「体育教員免許などの公的証明」が必要という難題が浮上。窮地に立たされたが、メンバーの縁で陸上の指導者が急遽協力してくれることになり、奇跡的にクリアしたというエピソードも明かされた。 記事内画像  村岡氏も、通常業務と並行しての準備に焦りを感じていたが、周囲の社員たちの「式典準備、大変ですよね。来週以降で大丈夫ですよ」という温かな言葉に支えられたと話す。社員たちの期待が、彼女たちのエネルギー源となっていたのだ。

    記事内画像 ▲ギネス世界記録™の公式認定員が、失格行為がないか厳正なジャッジを行う。

    歓喜の瞬間。456名でつないだ「紅のバトン」

     そして迎えた式典当日。サプライズでの挑戦発表に会場はどよめき、ボルテージは一気に高まった。

     村岡氏が各テーブルを回ると、「私たちがフォローします!」と力強い声が上がったという。

     1人目からスタートしたリレーは、200年の時をつないできた「小町紅」を次々と手渡していく。

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     最初は緊張感に包まれていたが、次第に和やかな空気に。カメラに向けてパフォーマンスを見せる社員も現れるなど、会場全体に笑顔が広がった。

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    ▲役員から来賓、OB・OGまで、全員が一つになってバトンをつないでいく。

     ついに456人目が塗り終えた瞬間、会場の盛り上がりは最高潮に達した。公式認定員による審査の結果、失格者はゼロ。「リレー形式で紅を筆でつけた最多人数 456名」という記録が正式に認定された。

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     ギネス世界記録™樹立の瞬間、会場は割れんばかりの歓声に包まれた。

     鈴木氏は、「全員が成功し、文句なしの記録達成となったことが本当に嬉しい」と顔をほころばせる。

     村岡氏も、「会場が歓喜の声に包まれ、まさに求めていた一体感が生まれた。すべての苦労が報われた思い」と、その胸中を語った。

    感動体験を「いちばんほしいを、いちばんに」の原動力へ

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     無事に幕を閉じた創業200周年の式典。最後に二人は、これからの展望を語ってくれた。

     「社員の皆さんが誇らしげに挑戦に取り組む姿を見て、記録以上の価値を感じた」と鈴木氏。

     村岡氏も、「運営スタッフでありながら、私自身が一番ワクワクしたかもしれない。目標だった『忘れられない式典』が実現できた」と達成感をにじませる。

     「革新的老舗」「ユニークな創造性」「本物を届けるひたむきさ」「小粋な遊び心」。

     伊勢半らしさが凝縮されたこの日の感動は、同社が掲げる「The 1st Cosmetics. 伊勢半 いちばんほしいを、いちばんに」というパーパスを実現するための、新たな原動力となっていくに違いない。

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