
街の小さな町工場が日本を動かす企業に――月島ホー...
9/30(火)
2025年
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タカラベルモント株式会社 2025/09/30
2025年4月13日(日)に開幕する大阪・関西万博。その舞台で、100年以上にわたり「美と健康」を追求してきたタカラベルモントが、壮大な未来図を描き出すという。
同社が出展するのは、大阪ヘルスケアパビリオン「ミライのヘルスケアゾーン」における展示「量子飛躍する美の世界(Quantum Leap for Beauty World)」。この空間が示すのは、単なる未来のイメージではない。美容と医療の境界を越え、心と身体を一体的に支える「ミライのヘルスケアサロン」という新たな概念を提唱するものだ。
展示はインスタレーションという表現手法をとり、外見の美しさのみならず、健康や精神的な充足までを含めた「真の美しさ」を来場者が体感できる構成になっているという。ここで描かれる未来は、タカラベルモントが次の100年に挑むための、まさに羅針盤と位置づけられている。
タカラベルモントにとって、大阪万博への出展は1970年以来、実に55年ぶりとなる。今回の挑戦でタッグを組んだのは、世界的デザイナーのコシノジュンコ氏だ。 同氏が手がけたユニフォームは、性別や年齢に縛られないワンスタイルが特徴。シルバーと白を基調にしたデザインは、展示空間から放たれる光を柔らかく受け止め、着用者一人ひとりの存在感を際立たせる。未来を予感させる洗練された色彩は、「量子飛躍する美の世界」の立体造形とも響き合い、展示と衣装が融合して初めてブースが完成したという。
今回のデザインについて、コシノ氏はその狙いをこう明かす。
「ブースの多面的な美のイメージをオマージュし、立った瞬間に一体感が出るデザインに仕上げました。万博とは未来への挑戦。その象徴としてシルバーを“未来への光”に見立てました」
タカラベルモントは、1970年の大阪万博を「挑戦」、そして2025年を「実験」の場と位置付けているという。未来を創ることは挑戦であり、実験そのものである、という考えが根底にあるからだ。
その思想を象徴するように、会期終了後、展示スタッフが着用したユニフォームは全国の小・中・高等学校やデザイン・理美容分野の教育機関に寄贈されることが決まっている。これは単なる衣装の寄贈ではない。未来を創造する若い世代に、万博という大舞台での「挑戦と実験の象徴」そのものを手渡すという、壮大な試みなのである。
二度の万博が放つ光は、タカラベルモントにとって過去の記憶ではない。それは未来を切り拓く希望の灯火であり、「美しき常識はずれ。」という同社のDNAを、世界へと広げていく原動力そのものなのだという。
未来の子供たちへ、そして世界へ。タカラベルモントが描く“真の美しさ”をめぐる物語は、万博を起点に、新たな章を迎えようとしている。