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日常が変わる“高級ティッシュ”という選択──触れるだけで贅沢な気分になる紙の秘密
ビジョナリー編集部 2025/12/16
ティッシュペーパーには、“高級ティッシュ”というジャンルが存在します。価格は普通のティッシュの数倍、場合によっては一箱1万円を超えるものまで。同じ“紙”なのに、なぜここまで差があるのでしょうか。その理由には、意外な技術の積み重ねがあります。
この記事では、「普通のティッシュ」と「高級ティッシュ」の違いを解説します。身近な存在だからこそ、その違いを知ることで、日々の暮らしが豊かになるヒントが見つかるかもしれません。
ティッシュの悩み
季節の変わり目や花粉症、風邪のとき。鼻をかむ回数が増え、気がつけば鼻の下が赤くヒリヒリ。「もう少し優しいティッシュはないの?」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
実際、大王製紙株式会社が2022年3月に行ったアンケートでは「鼻をかむときに強いストレスを感じる」と答えた方が3割を超えています。なのに、「保湿ティッシュ(高級ティッシュ)」を使っている人は、まだ2割にも届いていません。※1
普通のティッシュと高級ティッシュ、何が違うのか?
1. 原材料と製法へのこだわり
普通のティッシュは、パルプと呼ばれる木材由来の繊維を使い、コストや大量生産を重視して作られています。一方で高級ティッシュは、以下のような特徴があります。
- パルプの純度
高級ティッシュは「フレッシュパルプ100%」や「ブランドパルプの黄金比率」など、厳選された原料を贅沢に使用します。 - 製紙技術
機械のローラー速度や乾燥温度の微調整、特殊な抄紙工程など、職人技ともいえるノウハウが詰まっています。たとえば、日本製紙クレシアの「クリネックス 至高」では、ローションなどの化学成分を一切使わず、紙そのものの品質で“赤ちゃんの肌のようなふっくら感”を実現しています。
2. 保湿成分の有無
高級ティッシュの代名詞ともいえるのが「保湿ティッシュ」です。
グリセリン、ヒアルロン酸、コラーゲン、天然由来のスクワランなど、化粧品にも使われる保湿成分が繊維1本1本にコーティングされています。これにより、空気中の水分を取り込み、しっとりやわらかな肌触りをキープ。
一方、普通のティッシュにはこうした保湿成分は含まれていません。だから、繰り返し鼻をかむとどうしても摩擦で赤くなりがちです。
3. 厚みと重ね枚数
一般的なティッシュは2枚重ねが主流ですが、高級ティッシュでは3枚重ね、4枚重ねの商品も珍しくありません。枚数が増えることで、以下のメリットが生まれます。
- ふっくらした触感
- 破れにくい丈夫さ
- 1枚でしっかり拭ける吸水性
たとえば、「ネピア 鼻セレブ プレミアム」や「河野製紙 絹雲」などは3枚重ねで、まるで雲やシルクのような贅沢な感触に仕上がっています。
4. パッケージデザイン・付加価値
高級ティッシュは、箱のデザインや見た目にもこだわりが光ります。
和の伝統美を感じるもの、アーティストとコラボしたもの、花や動物の模様があしらわれたものなど、日常の空間をワンランク上の雰囲気に変えてくれるアイテムが揃っています。
ギフトや自分へのご褒美に選ばれる理由も、こうした“特別感”にあります。
高級ティッシュが生まれた背景──日本の伝統と技術の結晶
高級ティッシュの開発には、意外なストーリーが隠されています。
世界初の保湿ティッシュを生み出したのは高知県の「河野製紙」。“土佐手すき和紙”の伝統を受け継ぐ小さな製紙会社が、「鼻炎で悩む会長のために、肌に優しい紙を作りたい」と始めた挑戦でした。
2年がかりの開発の末、1993年に「アヴォンリー・キース」として誕生。特許を取得し、今や日本の保湿ティッシュは世界中で高く評価されています。
こうした“使う人の悩みを解決したい”という情熱と技術力が、高級ティッシュの進化を支えているのです。また、水資源が豊富で紙文化が発達した日本だからこそ、高品質なティッシュが生まれやすい土壌があったとも言われています。
どんな人におすすめ?高級ティッシュが活躍するシーン
- 花粉症や風邪で頻繁に鼻をかむ方
- 赤ちゃんや高齢者など、肌が敏感な方
- メイク直しや毎日のスキンケアにこだわりたい方
- ティッシュをインテリアとして楽しみたい方
- ちょっとした贅沢やギフトを探している方
高級ティッシュの主なブランドと人気商品
日本製紙クレシア
- クリネックス 至高
純粋な紙の品質で、赤ちゃんの肌のようなやわらかさ。和風のパッケージも人気。 - スコッティ カシミヤ
まるでカシミヤのようなふんわり感。メイク落としにも最適。 - クリネックス ローションティシュー 肌うるる
天然由来の保湿成分をたっぷり配合。破れにくく、しっとりした使い心地。
王子ネピア
- 鼻セレブ
植物由来スクワランやクリーム成分の“トリプル保湿”。かわいい動物パッケージも人気。 - 鼻セレブ プレミアム
3枚重ねで、さらにしっとりとした極上の肌触り。
大王製紙(エリエール)
- 贅沢保湿
グリセリン・コラーゲン・ヒアルロン酸など、潤い成分が贅沢に配合されたシリーズ。
河野製紙
- 絹雲
オイルリッチ&パウダーin製法で、雲やシルクのようななめらかさ。
一箱1万円超え!?超高級ティッシュの世界
「高級ティッシュ」といえば、数百円〜千円台が主流ですが、実は“超”が付く高級品も存在します。
- 大昭和紙工産業「十二単」
その名の通り、十二色のティッシュが重なり、和の香りが漂う逸品。贈答品としても人気で、その価格はなんと一箱1万円。パッケージも含め、ラグジュアリー感が際立ちます。
こうした商品は、日常使いというよりもギフトやイベント、特別な日を彩るためのアイテムとして注目されています。
まとめ
普通のティッシュと高級ティッシュ、その違いは「肌触り」「保湿」「丈夫さ」「デザイン」など多岐にわたります。一度体験すると、「なぜ今まで高級ティッシュを使わなかったんだろう」と感じる方も少なくありません。
もしあなたが、鼻のトラブルや肌荒れに悩んでいるなら。
もし毎日のちょっとした贅沢を楽しみたいなら。
ぜひ一度、高級ティッシュの世界に触れてみてください。きっと、ティッシュ選びが「消耗品」から「こだわり」へと変わるはずです。
毎日必ず使うものだからこそ、その質を上げると生活の満足度は驚くほど変わります。
参考文献
※1:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000460.000001310.html


