
松下幸之助、稲盛和夫、大谷翔平も学んでいた。多く...
7/4(金)
2025年
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ビジョナリー編集部 2025/05/16
なぜか人に好かれるタイプの人っていますよね。だけど、そういう人を見て真似をしようとしてもなかなかうまくいかない――そんな悩みをもつ人たちに、人に好かれる人の特徴をご紹介します。また、やってはいけない嫌われるNG行為についても解説していきます。
人と人のコミュニケーションは、挨拶ではじまり挨拶で終わると言われます。人に好かれる人は、この挨拶を明るく自発的に、欠かさず行っています。朝、「おはようございます」と言われて、嫌な気分になる人はいません。
挨拶は、相手に対して「あなたを受け入れています」「敵意はありません」と、好意や安心感を与える効果があり、返報性の原理から、相手もあなたに好意を持ちやすくなります。また大切なことは、目上の人か否かを問わず、分け隔てなく挨拶をするということです。
かかわる人へ感謝の気持ちをもつことで、人間関係は自然と良好になっていきます。しかし、感謝は心の中でもっているだけでは、相手には伝わりません。言葉にして「ありがとう」「よくやってくれたね」「とても助かりました」など、瞬間で感謝の気持ちを伝えることで、相手は「またあなたにやってあげたい」「応援したい」と感じます。
ただし、感情を込めずに「ありがとう」と伝えたり、いつもただ「ありがとう」の一言だけを伝えるのでは、形式や社交辞令と捉えられ、逆効果となりかねません。「○○してくれてありがとう」や「○○が本当に役立ったよ」「○○してくれるなんてすごいね」など、何がどう有り難かったのかを添えるなどして、感情を込めて心からの気持ちを伝えるよう心がけましょう。
つねに無表情だったり、不機嫌そうな表情をしている人は、近寄りがたいと思われがちです。人は、自分に好意を持つ人を嫌いにはならないものです。笑顔を見せないと、「この人は私のことが嫌いなんだろうか」と不安を与えてしまいます。つねに、相手の不安を解消するような笑顔で、接するとよいでしょう。
ビジネスにおいて話をする場面は非常に多いため、「話し上手になりたい」と思う方は多いかもしれません。しかし、実は本当に話し上手な人は、「聞き上手」だと言われます。人は、相手に自分の話を聞いてもらうと気持ちが満たされ、相手の話も聞きたいという心理になります。
また、本当に「聞き上手」な人は、ただ黙って相手の話を笑顔で聞くだけにはとどまりません。大切なことは、質問力です。会話の中で適切なタイミングで、適切な相槌や質問から相手の話を引き出し、会話を進めていける人こそ、真の聞き上手と言えます。自分の話を引き出し、聞いてくれる人に人は好意を持つようになります。
人によって態度を変えず、平等に接することも、周囲の人から好かれるためには大切なことです。なぜなら、相手によって接し方が変わる人というのは、「この人には好かれたい」「この人は雑に扱ってもよい」など、自分の周りの人をランク付けしているように捉えられるためです。
そうした人は、良い態度を取っている相手からさえも、「いつか自分も同じような扱いをされるかもしれない」と思われるリスクがあります。また、自分以外の人への態度が悪いこと自体に悪印象をもたれてしまう恐れもあるため、十分注意しましょう。
会話中は相手の目をしっかり見て、耳を傾ける姿勢を示すことです。少しでも視線が泳いだりすれば、集中して聞いていないことになりますし、ましてや目をそらしたりすれば「この人は私の話には興味がないのか」と受け取られかねません。
目を合わせて応答すれば「しっかり話を聞いてくれているな」「真面目に聞いているのだな」と相手は感じ、信頼関係を築くことができるでしょう。商談や面接の成功は、あなたの態度一つにかかっているといっても過言ではありません。
出社前や商談・面接の前には服装・髪型・爪など全身をチェックし、清潔感を保つことが大切です。見た目は内面の印象にも大きく影響します。整った身なりは「きちんとした人」「信頼できる人」という評価につながります。
しかし反対に、乱れた格好で臨むと、人は無意識にあなたの身だしなみをチェックしており、「だらしない」「不潔だ」「誠実でない人だ」と判断するため、清潔感を与える服装や、その場面に適切な服装をしているかどうかに気を配る習慣が重要です。
職場では、相手の意見や考え方を尊重して受け止め、協調姿勢を示すことです。例えば同僚のアイデアを積極的に評価したり、困っている人がいれば「お互い様だよ」と助けたりすれば、「一緒に働きやすい人」という印象を与えます。人は協調性を持った人と仕事をしたいと思うものです。ですから、協力的な姿勢こそが周囲の信頼と好感を得る基本的態度になります。
決して感情的にならず、冷静で穏やかな対応を心がけましょう。怒りやイライラを心に秘めていたとしても、決して表に出さず、トラブル時にも極力落ち着いて対処するよう努力しましょう。こうした姿勢は、周りにも安心感を与えます。また、ユーモアや笑いで明るい雰囲気を作れる人は、人間関係も円滑になるでしょう。
上司や関係者への報告・連絡・相談(いわゆるホウ・レン・ソウ)を怠らないことが重要です。上司には話しかけづらいものです。たとえ叱責される可能性があろうとも、ついついホウ・レン・ソウを先延ばしにすると、後で大事になったときに、自分だけではなく会社が損害を被ることとなります。
課題や進捗については、適切なタイミングで共有することを心がけましょう。そして、課題が発生したときには解決策も考えておき、ともに共有することです。単に「どうすればよろしいでしょう?」と問いかけるのではなく、「こうしたら改善できるのではないかと思いますが、いかがでしょうか?」と提案してみることです。もしその案が通らなかったとしても、その姿勢が信用につながることもあります。
期限を守り高度な仕事を達成する、頼りになる人物だと信頼されることを想像しましょう。
人に好かれる行動とは逆に、人から嫌われてしまう、悪印象をもたれるNG行動についても紹介します。
愚痴が多かったり、やたらと人の悪口や文句を言いふらしたりする人は、周囲から避けられてしまいます。「私のことも、裏で何と言っているかわからないな」と思われるためです。
ただし、悪口というのは自分自身の不満を解消するために人の中傷をすることであり、人に対して一切の指摘をしないということを意味しません。例えば、遅刻をする部下に対して何も言わない、改善しようとしない上司がいるとすると、遅刻をせず勤勉に働いている他の社員は不満に想ってしまいます。あくまで、相手を想って伝わるように指摘や助言をしなければ、かえって人が離れていってしまうということも意識しましょう。
自分の要求ばかりを相手に伝え、「~してよ」「~してはダメ」と相手をコントロールしようとすることも、人が離れる行動の一つです。一つお願いしたら一つお返しする「ギブ・アンド・テイク」を心がけ、つねに相手とのWin-Winの関係を考えるべきです。
失敗やうまくいかなかったことなど、暗い感情をいつまでも引きずっていると、人は離れていくものです。「気がついてほしい」「慰めてもらいたい」と願っても、人は勝手には近づいてきません。
失敗して辛くとも、仕事やプライベートでトラブルを抱えていても、周囲の人には常に笑顔で明るく接する人は、結果として人からも助けてもらうことができます。ネガティブな感情に振り回されず、「今度はこうしてみよう」と前向きに考え、いつでもリラックスした状態でいたいものです。
これこそ、最もやってはいけないことです。ただ、人間は自己肯定をしないと生きていけない生き物だと言われています。「あの人のせいで失敗したんだ」「あの人に言われてやったことだから自分のせいではない」「こういう失敗をしているのは自分だけではない」など、人のせいにすると、一時的には自分の心は楽にはなります。
しかし、この解決法は次の改善に向かわないばかりか、周囲に敵をつくってしまう誤った解消方法です。考え方を180度変え、自身と向き合い反省することで次の改善行動へとつながります。
今回は、人に好かれるためのポイントと絶対にやってはいけないNG行動について紹介しました。相手を優先すれば、物事を円滑に進めていくことができます。まずは人のことを考えて行動し、決して自己中心的な行動をとらないことが、人間関係を良好にし成功するためにも最も大切なことだといえるでしょう。