Diamond Visionary logo

7/4()

2025

SHARE

    資格勉強で差がつく!効率良く勉強をするコツとは

    資格勉強で差がつく!効率良く勉強をするコツとは

    「毎日机に向かっているのに、なぜか頭に残らない」「テキストは何度も読んでいるのに過去問になると手が止まる」——資格や検定の勉強を始めた多くの方が、一度はこんな壁にぶつかるのではないでしょうか。
    一方で、忙しい仕事や家事の合間を縫って合格を果たす人もいます。その違いは、実は「勉強のやり方」にこそあるのです。
    今回は、資格勉強で押さえておきたいポイントから、記憶の定着率を高める復習のやり方、そして「ながら勉強」の活用法まで、解説いたします。

    まず押さえたい!資格勉強で絶対に意識すべき3つのこと

    1. 「何となくテキストを読む」から脱却し、戦略的に始める

    資格ごとに試験形式や出題傾向は大きく異なります。マークシート式なら暗記やひっかけ問題対策、論述式なら要点をまとめる力が求められるなど、求められるスキルも様々です。
    まずは公式サイトや過去問で試験の全体像を把握し、「合格するために何が必要か」を明確にしましょう。

    【具体例】
    あるFP試験の受験者は、最初に過去3年分の問題と正答率をチェック。「頻出分野に絞って繰り返し解く」戦略を立て、無理なく合格ラインに到達しました。

    2. テキストは「読む」ではなく「使う」。アウトプット主導の学習へ

    学生時代のように、テキストを頭から丁寧に読み進めるのは、社会人の資格勉強では非効率です。
    最初は過去問をざっと解いてみて、自分の“分からないところ”をテキストでピンポイントに確認する。このサイクルを回すことで、記憶の定着度が飛躍的に高まります。
    「いきなり問題を解くのは不安…」という方は、答えや解説を見ながら進めても大丈夫です。大切なのは「問題ベースで知識を拾う」姿勢です。

    3. 「スキマ時間」こそ最大の武器。アプリや音声ツールを味方に

    忙しい社会人にとって、まとまった勉強時間を確保するのは至難の業。そこで重要なのが、移動時間や休憩中などの「スキマ時間」の活用です。
    アプリや音声教材を使えば、通勤電車でも、家事をしながらでも、暗記や復習ができます。最新の学習アプリは、最適な復習タイミングを自動で教えてくれるものも増えています。

    記憶のカギは「復習のタイミング」

    エビングハウスの忘却曲線

    ドイツの心理学者エビングハウスは、時間の経過とともに復習に必要な時間が増えていくことをグラフで表しました。また、復習をすることで短い時間で記憶を取り戻せるようになることを示しました。

    効果的な復習タイミングの目安

    • 1回目:学習から24時間以内(10分程度の復習)
    • 2回目:1週間後(5分程度の復習)
    • 3回目:1カ月後(2~4分の復習)

    この3回の復習だけでも、記憶の定着率が劇的にアップします。
    「覚えたはずなのにすぐ忘れる」と感じている方は、ぜひ“復習の間隔”を意識してみてください。

    「ながら勉強」を“悪”だと思っていませんか?——メリットとデメリットを整理

    ながら勉強とは?

    音楽を聴きながら、通勤しながら、ストレッチしながらなど、「何かをしながら」勉強するスタイル。忙しい現代人にとっては、もはや欠かせない勉強法の一つです。

    【メリット】ながら勉強の強み

    1. 集中力のアップにつながることも

    単語暗記や復習など“単純作業”の場合、音楽や軽い運動を取り入れることで、かえって集中力が持続しやすくなります。単純作業をやっている時は脳の「ワーキングメモリ(作業記憶)」に余裕があるせいで、無関係な余計なことを考えてしまい勉強の妨げになることがあります。
    ながら勉強は、脳の「ワーキングメモリ(作業記憶)」の余白を埋めて、雑念をシャットアウトできる方法として効果的です。

    2. リラックス効果で記憶力もUP

    副交感神経が優位になることで、緊張や疲労が和らぎ、学習パフォーマンスが高まることもわかっています。好きな香りを取り入れるのもおすすめです。

    3. スキマ時間をフル活用できる

    通勤や入浴中など「まとまった勉強時間が取れない…」という悩みを解消。毎日5分でも積み重ねれば、1カ月で大きな差になります。

    【デメリット】ながら勉強の落とし穴

    1. 高度な内容や応用問題には不向き

    難しい文章読解や複雑な計算、論述など「深い思考」が必要な場面では、ながら勉強は逆効果です。脳のリソースが分散し、理解やアウトプットの質が落ちてしまいます。

    2. 本番で集中できない体質になるリスク

    常に「何かをしながら」でないと勉強できなくなると、試験本番で実力を発揮できなくなることも。高い集中力が求められる場面では、ながら勉強ではなく集中する環境を用意しましょう。

    3. 「ながら」の内容によっては学習効率ダウン

    • テレビやYouTubeなど“動画”を見ながら
    • スマホでSNSを確認しながら
    • しっかりした食事をしながら

    これらは、脳のワーキングメモリの多くが別の行動に使われてしまい、学習効率が大幅に下がります。

    資格勉強でおすすめの勉強法

    1. 「過去問主導」で学ぶ

    • 最初から完璧を目指さず「まずは問題に触れる」
    • わからない部分はすぐに解説やテキストで確認
    • 間違えた問題は必ずマークし、何度も解き直す

    2. 「音読」と「人に説明するつもりで」学ぶ

    • 声に出して読むことで、目・口・耳の3経路を総動員。記憶定着率が格段にアップします。
    • 「この内容を誰かに説明するとしたら?」と考えながら読むと、理解が深まります。

    実際に「人に教えるつもり」で勉強したグループは、そうでないグループに比べて記憶の定着率が28%向上したという研究結果もあります。

    3. 「間違いノート」や「苦手リスト」をつくる

    • 全てをノートにまとめる必要はありません。間違えた問題や苦手ポイントだけ抜き出し、何度も見返しましょう。
    • 参考書や問題集に直接書き込むのも効率的です。

    やりがちな“良くない勉強法”

    1. ノートをきれいに作るだけの「写経勉強」

    参考書やテキストの内容をひたすらノートに書き写したり、カラフルにマーカーを引いたり…。一見「頑張っている」感はありますが、実はほとんど意味がありません。
    「書く」ことそのものが目的になり、肝心の“理解”や“応用力”が身につきません。
    参考書や問題集は、すでに合格に必要な情報が体系的に整理されています。“オリジナルノート作り”に時間を割くのは、合格というゴールから遠ざかる行為です。

    2. マーカーや付箋の乱用

    「どこもかしこもマーカーだらけ」になってしまうと、何が重要なのか分からなくなり、逆に記憶の妨げになります。
    参考書の内容は基本的に「全て重要」と考え、むやみに色分けするのは避けましょう。

    資格勉強を「続ける」ための工夫——挫折しないコツ

    1. 1日5分でも「毎日続ける」ことを重視

    最初から完璧を目指す必要はありません。1日5分、10分でも「勉強する習慣」をつくることが合格への近道です。

    2. 自分に合った勉強スタイルを見つける

    • カフェで勉強する
    • 朝の通勤電車で暗記アプリを使う
    • ランチ後の10分間だけ問題集を解く

    自分が一番集中できる「場所」と「時間帯」を見つけてみましょう。

    3. 勉強仲間と切磋琢磨する

    SNSや勉強会で同じ試験を目指す仲間を見つけ、成果を報告し合うことでモチベーションを維持しやすくなります。

    まとめ

    資格試験は、正しい方法で取り組めば、誰でも「やった分だけ」確実に実力がつきます。そのためには

    • 過去問を軸に、戦略的に勉強する
    • 計画的に復習する
    • “ながら勉強”は目的や内容によって上手に取り入れる
    • 「写経」や「マーカーだらけ」の無意味な勉強はやめる
       

    これらを意識するだけで、毎日の積み重ねが「合格」というカタチになって返ってきます。

    #資格試験#試験勉強#スキマ時間#ながら勉強

    あわせて読みたい

    記事サムネイル

    松下幸之助、稲盛和夫、大谷翔平も学んでいた。多く...

    記事サムネイル

    なぜか人に好かれる人の特徴とは? 嫌われるNG行...

    記事サムネイル

    “指示待ち人間”から脱却する――成長企業が実践す...

    記事サムネイル

    新入社員必見! 報連相より大切な「かくれんぼう」...

    Diamond AI trial

    ピックアップ

    Diamond AI