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2025

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    ご挨拶 ~執筆にあたって~

    ご挨拶 ~執筆にあたって~

    カフェ・カンパニー株式会社 ファウンダー、ZEROCO株式会社および農業生産法人JAPAN FARM PARTNER代表の楠本修二郎と申します。このたび、尊敬する設楽洋さんからご紹介をいただき、「ダイヤモンド・ビジョナリー」の連載を担当させていただくこととなりました。まずはこのご縁に、心から感謝申し上げます。

    設楽さんとは、街づくりや食、カルチャーをめぐる現場で幾度となくご一緒してきました。BEAMSという文化の起点をつくり、何より“人を育てる”ことを信念としてきた設楽さんの背中から、僕もたくさんのことを学ばせていただきました。そして今、還暦を超えた自分がカフェ・カンパニーの代表を後任に渡し、改めて“何を継承し、何を変えるべきか”を問い直すタイミングで、この連載のバトンを受け取ったことに、深い意味を感じています。

    「食を、次の時代の“3種の神器”に」。 それが、僕が今、ZEROCOやJAPAN FARM PARTNERを通じて実装しようとしているビジョンです。日本はこれから25年の間に、3,000万人の人口が減少すると言われています。農業や漁業の担い手は、すでに“RED ZONE”に突入しかけている。そんな中で、僕たちは「食」を守るだけでなく、次の世代へと希望あるかたちで継承する責任を負っているのだと思います。

    ZEROCOの技術が可能にするのは、食材の長期保存という新しい常識です。それはつまり、農業・漁業に“在庫管理”という概念をもたらし、生産者自らが出荷タイミングや価格を決められる、新たな経済の仕組みを構築することにもつながります。

    こうした挑戦の根底にあるのは、20年以上掲げてきた「C.A.F.E.=Community Access For Everyone」という理念です。食を起点に人と人がつながり、地域と世界がつながる。その信念を持ち続けてきたからこそ、今また原点に立ち返り、“次の時代のコミュニティ”を再定義しようとしています。

    この連載では、僕自身がどのような出会いと失敗と再挑戦を繰り返してきたかを、すこしずつ言葉にしていけたらと思っています。そして、これからの社会を担っていく若い世代の方々が、自らの中に眠る「原石」に気づくきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。一緒に食から未来をつくっていただけるムーブメントを楽しくおこしていきましょう。

    #楠本修二郎#食産業#foodbusiness#コミュニティ#zeroco#一次産業
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