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9/8(月)
2025年
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ビジョナリー編集部 2025/09/08
日本列島は、世界でも有数の「地震大国」だと言われています。
それはなぜなのでしょうか?そして、私たち日本人は、過去の大震災からどのように立ち上がってきたのでしょうか。
この記事では、
まで、わかりやすく解説します。
地球の表面は、いくつもの「プレート」と呼ばれる岩盤で覆われています。このプレートは、年間数センチというペースで少しずつ動いています。
一見、静かに見える地球も、その内部では“パズルのピース”が常に動き続け、「ぶつかり合い」や「押し合い」を繰り返しています。
プレート同士が押し合うことで、境界部分には大きなひずみ(ストレス)が生まれます。このひずみが限界を超えた瞬間、岩盤が壊れたりずれたりし、一気にエネルギーが解放されます。この「ひずみの解放」こそが、私たちが感じる地震なのです。
地震は、起こり方によって大きく2つに分けられます。
海の底には「海溝」と呼ばれる深い溝が存在します。そこでは、海側のプレートが陸側のプレートの下へと“もぐり込む”動きが絶えず続いています。この動きが限界に達した際に発生するのが「海溝型地震」です。
特徴としては、震源が深く、揺れに加えて巨大津波を引き起こす点が挙げられます。
観測史上最大級の規模を記録し、未曾有の津波災害をもたらしました。
一方、陸地の地下に眠る「活断層」が動くことで発生するのが「活断層型地震」です。比較的浅い場所で起きるため、都市直下で発生した場合は甚大な被害をもたらします。
都市の真下で断層が動き、大きな被害をもたらしました。
日本列島の周辺には、太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、北アメリカプレートという4つの巨大プレートが複雑に絡み合っています。
これらのプレートの境界には、南海トラフ、日本海溝、千島海溝、相模トラフなど、地震の「ホットスポット」とも言える場所が点在しています。
このため、日本は「世界で最も地震が多い国のひとつ」に数えられているのです。
今後30年以内に発生が高いとされる主な地震には、
などがあります。だからこそ、防災意識の向上が不可欠です。
1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生。6,437名もの尊い命が奪われ、直接被害額は約10兆円にも上りました。
地震直後、多くの人々が家屋の下敷きになりましたが、救助の最前線に立ったのは家族や近隣住民でした。
全国から自衛隊・警察・消防の応援部隊が駆け付け、救助活動が展開されました。
避難所には32万人以上が身を寄せ、全国から寄せられた1,800億円超の義援金と救援物資が被災者を支えました。
被災者の新生活を支えるため、「創造的復興」を合言葉に、ただ元に戻すのではなく、
など、未来を見据えた復興政策がスピーディーに実施されました。
驚くべきは、その復興スピードと規模です。10年間で目標のインフラ・住宅供給をほぼ実現し、産業も震災前以上の水準に回復しました。
阪神・淡路大震災の復興は「住民主体」「地域コミュニティ重視」の姿勢が国際的にも高い評価を受けました。
また、NPO法の成立や防災・減災の国際会議(国連防災世界会議)開催など、その経験と教訓は世界各国の防災政策のモデルとなっています。
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、
という歴史的な大災害となりました。
復興支援は、仮設住宅の整備、避難所の運営、心のケアや高齢者見守り、がれき処理・インフラ再建、産業・生業の再建など、あらゆる分野に及びました。
東日本大震災の復興は、単なる“元通り”を目指すのではなく、
にも力が注がれました。「心の復興」や孤立防止をキーワードに、地域住民同士のつながりや生きがいづくりが重視されています。
原発事故の影響で、避難指示や風評被害など未解決の課題も残されていますが、
「福島の再生」は今や国際的な注目テーマとなっています。
東日本大震災における日本の対応力は、迅速なインフラ復旧、秩序正しい避難行動、全国的なボランティア・市民活動、民間企業・自治体の連携などが海外メディアから高く評価されました。
特に、「困難の中で助け合う精神」「住民主体型の復興」が世界に感動を与え、多くの国でその教訓が共有されています。
地震は、地球のダイナミックな営みがもたらす自然現象です。日本はその地質的な宿命から逃れることはできません。しかし、阪神・淡路大震災や東日本大震災からの復興は、「備え」と「支え合い」によって、
してきたことを証明しています。
今後も予測される大規模地震に備え、以下の行動を心がけましょう。
そして、被災地の経験と教訓を忘れず、「もしもの時は、私たち自身が支え合う存在」であることを意識しておくことが大切です。