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2025

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    宝くじを買うことは社会を支えること?その収益の行き先とは

    宝くじを買うことは社会を支えること?その収益の行き先とは

    「もしも宝くじが当たったら、何をしますか?」

    多くの方が一度はこの夢を描いた経験があるのではないでしょうか。年末ジャンボやサマージャンボのテレビCM、街角の売り場の行列、そして高額当選者のエピソード——宝くじは、希望や期待とともに親しまれています。
    しかし、その仕組みや収益の使われ方については、意外と知られていません。今回は、そんな宝くじの舞台裏を解説します。

    ※ 記事の情報は2025年9月時点のものです。

    宝くじは誰が運営しているのか?

    地方自治体が発売元

    実は、宝くじの発売元は「全国の都道府県と指定都市」などの地方自治体です。一般企業や個人が発行することは法律で禁止されており、あくまで地方公共団体だけが運営できる仕組みとなっています。
    「当せん金付証票法」という法律に則り、自治体が総務大臣の許可を得て、宝くじを発行しています。

    実務を担うのは銀行

    とはいえ、自治体が自らチケットを印刷したり、売り場を管理したりしているわけではありません。実際の販売や当選金の支払い、宣伝活動などの事務は、みずほ銀行をはじめとする銀行などが委託を受けて担当しています。
    たとえば、みずほ銀行は第1回宝くじ(1945年)からこの仕組みに深く関わっており、抽選や当選番号の発表、さらに当選金の支払いまで一貫して運営しています。

    売り場について

    宝くじ売り場は、全国各地の駅前やショッピングモール、デパートなどに点在し、発売期間中には長蛇の列ができることも。当選実績がある売り場には特に人気が集まり、「福を呼ぶ場所」として注目されています。
    最近ではネットや銀行窓口でも購入できるなど、時代に合わせて利便性も向上しています。

    宝くじの種類は?

    定番のジャンボくじ

    • 年末ジャンボ:1等7億円、前後賞あわせて10億円も夢じゃない!日本最大級の賞金額を誇ります。
    • サマージャンボ:夏の風物詩。1等・前後賞あわせて7億円。
    • ドリームジャンボ、バレンタインジャンボ、ハロウィンジャンボ:季節ごとに開催され、どれも一攫千金のチャンス!

    普通くじ・ブロックくじ

    組や番号が決められているくじで、全国通常くじや地方自治体ごとのブロックくじがあります。

    数字選択式くじ

    • ロト7・ロト6・ミニロト:好きな数字を自分で選ぶタイプ。戦略を立てる楽しさも。
    • ナンバーズ3・4、ビンゴ5:毎日挑戦できる手軽さと、比較的高い当選確率が魅力です。

    スクラッチ

    その場で削って、すぐに当たりが分かるワクワク感。時間がない方や、即座に結果を知りたい方におすすめです。

    宝くじの「お金の流れ」

    売上の内訳

    令和6年度の販売実績を例にすると、宝くじの売上は7,598億円。その内訳は以下のようになっています。

    • 当選金(約46.5%/3,529億円)
      当選者への賞金として支払われます。
    • 収益金(約36.2%/2,750億円)
      発売元である自治体へ納められ、高齢者・子育て支援、防災、教育、福祉、公園整備など、私たちの暮らしに直結する公共事業に使われます。
    • 印刷・手数料など経費(約16.0%/1,218億円)
      チケットの印刷や売り場の運営など、実際の運用コストです。
    • 社会貢献広報費(約1.3%/101億円)
      地域文化の振興やコミュニティ活動支援など、社会貢献のための広報活動に利用されます。

    宝くじを買うことは「社会貢献」につながる

    宝くじの収益金は、橋や道路の整備、学校や図書館の建設、バリアフリーの推進、防災施設の拡充、高齢者や障がい者支援など、多岐にわたる公共事業の財源となっています。
    「夢を買う」だけでなく、「社会を支える」行為でもあるのです。

    当選確率

    ジャンボ宝くじ1等の確率は?

    たとえば年末ジャンボ宝くじの場合、1等の当選確率は「約2,000万分の1」。これは雷に打たれる確率よりも低いとも言われています。

    【イメージしやすい例】

    • 宝くじ1枚で1等を当てる確率は、東京ドーム(約5万人収容)に400回満員の観客が集まり、その中から1人だけ選ばれるようなものです。
    • 1等+前後賞(10億円)の同時当選確率はさらに低く、まさに「奇跡」と言える水準です。

    他のくじの当選確率

    • ロト6 1等:約609万分の1
    • ロト7 1等:約1,029万分の1
    • ナンバーズ3:1,000分の1
    • ナンバーズ4:10,000分の1

    海外の宝くじはどうか?

    アメリカの「パワーボール」では、過去に20億4千万ドル(約2,970億円)の当選例も。
    しかし、当選確率は約2億9,000万分の1と、年末ジャンボをはるかに上回る超低確率です。

    過去の当選金額

    ジャンボ宝くじの1等や前後賞の当選金額は、まさに「人生を変える」レベルです。

    年末ジャンボの歴代高額当選

    2022年 年末ジャンボ
    1等:7億円
    前後賞:各1.5億円
    1等+前後賞で合計10億円!

    サマージャンボ・ドリームジャンボも続々

    サマージャンボやドリームジャンボでも、1等・前後賞を合わせて7億円や5億円といった高額が用意されています。
    一方で、ミニロトやナンバーズなどの数字選択式くじでは、1,000万円〜数千万円単位の賞金が用意されています。

    当たった人は何をしているのか?

    過去の当選者の多くが、住宅の購入やローン返済、家族旅行、寄付などに使っているというデータも。
    なかには「黙って仕事を続けた」という堅実な方も多いようです。

    宝くじの購入方法と受け取り方

    購入方法は多様化

    • 宝くじ売り場で購入
      実際のチケットを手にし、売り場での購入を楽しむならこちら。現金だけでなくキャッシュレス決済にも対応する売り場が増えています。
    • 宝くじ公式サイトでネット購入
      24時間いつでも購入可能。会員登録・口座登録が必要ですが、自動購入予約も便利です。
    • みずほ銀行のネットバンキング
      口座から直接購入でき、当選金も自動で振り込まれます。

    “買い方”にも戦略がある

    • 連番:1セット10枚で番号が連続。1等+前後賞の同時当選が狙えます。
    • バラ:番号も組もバラバラ。1枚ずつワクワクしながら番号を確認する楽しさがあります。
    • 福連100・福バラ100・3連バラ:大量購入で最低当選金額を確保したい方や、当選の「体験」を楽しみたい方向けの買い方も。

    当選金の受け取り方

    • 5万円以下:全国の宝くじ売り場やみずほ銀行で受け取り可能(一部売り場は1万円まで)。
    • 5万円超〜10万円:「10万円マーク」のある売り場やみずほ銀行で受け取れます。
    • 10万円超:みずほ銀行の窓口で、本人確認書類や印鑑が必要です。
    • ネット購入:登録口座へ自動で振込まれるので、受け取り忘れの心配がありません。

    受け取り期限に要注意!

    当選金の受け取りは、支払開始日から1年間。万が一忘れてしまうと、せっかくの大金が「時効当選金」として自治体に納められてしまいます。

    まとめ

    • 誰もが一攫千金の夢を追いかけることができる
    • 売上の一部が社会インフラや福祉に役立つ
    • 様々な買い方で楽しめる
       

    もし、あなたが「一度は買ってみたい」と思ったなら——
    その一枚のチケットが、あなたの人生や社会を動かす小さな力になるかもしれません。

    #宝くじ#年末ジャンボ#サマージャンボ#ジャンボ宝くじ#ロト6#ロト7#ナンバーズ#スクラッチ#高額当選#一攫千金

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