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2025

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    人生の活力の源・原宿の朝の散歩

    #27人生の活力の源・原宿の朝の散歩

    原石からダイヤへ

     私は50代の後半から、朝の散歩を日課にしている。

     50歳を過ぎてくると、足取りがおぼつかない人も多くなってくるという。そこで、人生の後期を健康で充実したものにしていくためには、飲酒をやめて散歩をしよう、と考えるようになった。経営者は、健康でさえあればどんなピンチも乗り越えられるものだ。逆にもし体調を悪くしたり、足腰が動かなくなったりしたら、そのとき会社の業績が良くともいずれ会社は倒れてしまう。将来にわたって健康で、自分の足で歩き続けたい。そのために、朝から散歩し、気分爽快で一日を過ごそうと考えた。

     私は「朝を制する者は世の中を制する」という哲学を昔から持っていた。朝の遅い男は成功しない。誰よりも早く現場に来て、誰よりも早く仕事をして、健康体で勝負をする。そのように気力も体力も充実させて望まなければ、ビジネスでは勝てないものだ。そう考えて30年間、ずっと朝の散歩を続けている。

     この原宿の近辺には明治神宮や代々木公園など、緑に多く恵まれた、格好の散歩コースがある。そのようなところで朝の散歩を継続している。朝の散歩の継続は、自分との戦いでもある。昨日は夜遅くなったから今日はやめておこう、雨が降っているから今日はやめておこうなどとつい考えてしまうからだ。しかし散歩をやり続けていると、健康体を保てるし精神も安定する。多少の風邪などはすぐに治ってしまうし、朝1時間半くらい歩いていると気分も爽快になってきて、食事もおいしくなる。何か嫌なことがあっても忘れられる。

     散歩を楽しくするにはどうしたらいいかと考えて、シューズも赤やオレンジなどさまざまなものを30色用意し、セーターも30色くらい揃えた。そうやって毎日コーディネートをしながら散歩に出る人は、私くらいかもしれない。

     もはや私にとって、朝の散歩は人生の活力の源だ。ゆったり時間が取れるのはこの時間くらいで、しかも最近就寝がどんどん早くなり、夜の8時には床に就いている。そうなると目覚めるのも早いので、朝の散歩が習慣化する。現在の平均歩数は、一日2万2千歩くらいになっている。

     ちなみに私には仲の良い6人で組織された「八木原会」という集まりがあるのだが(その中には渋谷の商工会議所の会頭や文化放送の顧問などもいる)、私が夜の8時には就寝し酒も飲まないことを理解してくれているので、夜中に連れ回すこともなく早く会をお開きにするようにしてくれている。

     健康はものすごく重要だ。がん細胞の発生を促進する物質は、普段の食事の中にもたくさん入っているのだそうだ。普段の食事や睡眠に気を付け、体力と免疫力を保っていくようにしていかなければならない。私は60年間大きな手術をしたことがないし、風邪などもあまり引かない。医学的な効果についての詳細は分からないが、その効果の一環として朝の散歩は重要な役割を担っているかと思う。

    #ジム#八木原保#ニット業界#経営#ファッション業界#ニットメーカー
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