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2025

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    私が最も影響を受けた5人

    #22私が最も影響を受けた5人

    原石からダイヤへ

    これまでの道のりを振り返ると、私の人生や経営に大きな影響を与えてくれた方々の顔が浮かびます。今回は、その中でも特に私の羅針盤となった5人について話したいと思います。

    1人目は、リクルートコスモスの社長(当時)を務められていた池田友之さんです。池田さんは、ビジネスマンとして、そして一人の男として、「かくありたい」と思える格好良さを教えてくださった方でした。

    2人目は、2社目に入社をした事務所の代表・大前研一さんです。大前さんとは一時期、間近でお仕事をさせていただく機会に恵まれました。私に全く想いも及ばない感覚をたくさんもたれていて、しっかり未来を見据えた戦略を立て続けている姿勢を尊敬しています。大前さんは何百冊も本を出版されていますが、すべてご自身で執筆しています。自身の言葉で書き上げ、高い解像度で未来を語り続ける。そのブレない姿勢に、今も憧れを抱いています。そして何より、感覚で仕事をしがちだった私に、ファクトフルネス、つまり客観的事実(エビデンス)と論理的思考の重要性を叩き込んでくださったのが、大前さんでした。

    3人目は、92歳にして現役のトライアスリートである稲田弘さんです。稲田さんは70歳でトライアスロンを始め、今なお“アイアンマン”という最も過酷なレースに挑戦し続けています。その完走者に与えられる称号は「Anything is possible(不可能はない)」。まさにその言葉を、稲田さんご自身が体現されているのです。その姿は、年齢を言い訳にせず挑戦し続けることの尊さを、いつも私に教えてくれます。

    4人目は、日本IBMの会長(当時)を務められていた北城恪太郎(きたしろかくたろう)さんです。2005年頃、EY(アーネスト・アンド・ヤング)主催のアントレプレナー選手権「EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパン」の選考の場で、審査委員長だった北城さんから私の人生を貫く、鋭い問いをいただきました。

    「君はコミュニティを仕事にするというが、社会の変化に応じて、求められるコミュニティも変わっていく。君は、その変化に合わせて、自らの事業を常に変え続ける覚悟があるのか」

    その言葉は、私の胸に深く突き刺さりました。私は迷わず「必ずそうします」と即答しましたが、あの一言がなければ、変化を恐れずここまで事業を転換し続けることはできなかったかもしれません。

    そして5人目は、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)の増田宗昭さんです。私が原宿のキャットストリートの開発を手がけていた頃から、ずっと目をかけてくださっている恩師の一人です。「生活文化の新しいシーンを創る」という覚悟のもと、常に自らの仕事の領域を拡張し続ける増田さんの姿勢から、私は経営者として多くのことを学ばせていただいています。

    ここに挙げた5人の方々をはじめ、多くの出会いが、今の私を形作っています。いつまでも若い心を忘れず、奢ること無く、いただいた言葉や姿勢を胸にこれからも挑戦を続けていきたい。心からそう思っています。

    #楠本修二郎#食産業#foodbusiness#コミュニティ#zeroco #一次産業
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