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2026

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    韓国の果敢な挑戦に学ぶアジア戦略と、民間が果たすべき国際交流の意義

    #20韓国の果敢な挑戦に学ぶアジア戦略と、民間が果たすべき国際交流の意義

    原石からダイヤへ

     新しく立ち上げる「アジア小動物臨床栄養学会」を軸に、日中、そしてアジア全体の獣医療とペット産業を結びつけようと動く中で、私は現在の日本が置かれている「内向きな姿勢」に対して、強い危機感を抱くようになりました。

     中国の広大な学会の現場に身を置いていると、隣国である韓国の動きの早さとアグレッシブさが非常に際立って見えます。現在、韓国の獣医師会や大学は、中国市場との強固なパートナーシップを築くために極めて協力的な姿勢をとっています。中国の主要都市で開催される学会があれば、一度に70人から80人もの韓国の獣医師や研究者が大挙して参加し、現地の最前線に飛び込んでコネクションを構築しているのです。彼らは「これからは中国を含めたアジア全域が自分たちの主戦場になる」という明確な大局観を持ち、未来の果実を得るために今、多大な投資を行っています。

     一方で、日本からの参加者はどうかと言えば、現状は極めて寂しいものがあります。日中ペット産業振興会などのルートを通じて私たちが日本から派遣する一部の著名な講師の先生方と、事務局である私たち数名が現地に赴くのみで、一般の獣医師や若い研究者が自発的に中国の現場へ出ていくケースはほとんどありません。

     先日、私は新潟県獣医師会様からご依頼を受けて講演を行う機会がありましたが、その壇上でもこの現実に触れ、「アジア全体がこれほどダイナミックに変化している今、日本の獣医療界ももっと外に目を向け、中国やアジアの現場へ積極的に打って出るような広い視野を持つべきではないでしょうか」と、強いメッセージを投げかけました。

     今、日本と中国の「政治レベル」の外交関係を見れば、様々な摩擦や課題があり、決してスムーズにいっているとは言えません。メディアの報道の影響もあり、日本人の中には「今の中国に行くのは何となく怖い」「拘束されるリスクがあるのではないか」と過剰に恐れ、最初からシャッターを閉めてしまっている人が非常に多いように感じます。私はこの状況を、本当にもったいなく、また残念なことだと感じています。

     国家間の政治が停滞しているからこそ、私たちのような経済や学術、ペット産業という「民間レベルの交流」を絶やさず、むしろどんどん強固なものにしていくことに大きな意味があります。実際に現地へ足を運び、中国の経営者トップや獣医師会の幹部たちと直接会って胸襟を開けば、彼らは驚くほど日本に対して親切であり、リスペクトを持って友好的に接してくれます。民間が信頼の絆で結ばれていれば、それはやがて国家間の関係を草の根から変えていく確かな力になるはずです。

     現在私のスケジュールは、アジア全域を飛び回る予定を入れております。今月7月にはライオンズクラブの国際大会が香港で開催され、8月には韓国の釜山(プサン)で開催される大規模な「韓国獣医師大会」への招聘が決まっています。そこでは、「人とペットの共生社会の実現」をテーマに、1時間の特別講演を行う予定です。国境を越えて私の経験やビジョンが求められる限り、私は喜んで世界中へ足を運び、直接メッセージを伝え続けていく覚悟です。

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