
「若者は結婚に興味がない」は大間違い? 最新調査...
10/20(月)
2025年
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ビジョナリー編集部 2025/10/20
新型コロナウイルスの影響は、結婚式のあり方にも大きな変化をもたらした。かつてのような大規模な式は鳴りを潜め、少人数でのウェディングやフォトウェディングなど、そのスタイルは多様化の一途をたどっている。
こうした変化の中で、特に大きな影響を受けているのが「結婚式の二次会」かもしれない。ブライダル関連サービスを展開するタメニー株式会社が、挙式、披露宴、二次会への参加経験について調査したところ、二次会に「参加したことがない」と回答した人が全体の64%を占めるという結果が出た。特に20代に絞ると、その割合は80%を超えるという。若者世代を中心に「二次会離れ」ともいえる状況が生まれているのだ。
二次会の起源をたどると、もともとは結婚式に参加できなかった友人たちが、新郎新婦を祝うために自主的に開いたお祝いの場であったという。かつては地元で結婚するカップルが多く、友人たちが中心となって二次会を企画・開催することも珍しくなかった。
しかし、人々のライフスタイルは変化した。地方から都市部へ移り住むカップルが増え、友人や知人が二次会を主催する文化は下火になった。現在では、新郎新婦自らが企画・運営し、ゲストを招くスタイルが一般的だ。ただ、新郎新婦が友人を招こうにも、それぞれが遠方に住んでいるケースも多く、「わざわざ来てもらうのは申し訳ない」という心理的なハードルが生まれている側面もあるようだ。
こうした社会背景もあり、二次会の開催数は減少傾向にあるという。では、二次会はもはや時代に合わないのだろうか。二次会幹事代行サービス「2次会くん」に20年以上携わる金井氏は、その価値を次のように語る。
「二次会は、現代社会では不要と思われることもあるかもしれません。しかし、二次会は単なる『余興』や『オプション』ではなく、人生のオールスターとも言える人々が一堂に会する貴重な機会です。新郎新婦が日頃から関わりのある人々と再びつながりを確認し、人間関係の大切さを再認識する場として、現代においても意義は大きいと考えています。私たちはその価値を守り、提供し続けたい」という。
また、友人に二次会の幹事を依頼することへの心理的なハードルも、開催をためらう一因になっているという。金井氏は「幹事代行サービスを利用すれば、その負担は大幅に軽減できます」と指摘する。
金井氏が触れた二次会幹事代行サービスとは、具体的にどのようなものなのだろうか。これは、準備から当日の進行まで、二次会に関わるすべてをプロの業者に一任できるサービスだ。
友人に幹事の負担をかけずに済むこと、新郎新婦の負担を最小限に抑え、結婚式本体の準備に集中できること、そして当日はプロがスムーズに運営するため参加者全員が心から楽しめることなど、メリットは多い。費用面にしても、友人に幹事をお願いした場合と大差なく、プラン次第では自己負担を抑えての利用も可能だという。
友人たちが全国各地に散らばっていたり、仕事や子育てで多忙だったりと、幹事を頼むこと自体が難しい現代。こうしたサービスは、二次会を成功に導くだけでなく、新郎新婦の負担を軽くする有効な手段となりそうだ。
二次会は単なる「お祝いの場」というだけでなく、新郎新婦と仲間たちがともに歩んできた人生を振り返り、未来へのつながりを育む機会でもある。特に、コロナ禍を経てリアルなコミュニケーションが希薄になった今だからこそ、その価値は改めて見直されるべきなのかもしれない。
友人に幹事を頼むことへの心理的なハードルが高い場合でも、幹事代行サービスのような選択肢があれば、準備や運営の負担を気にすることなく、より多くの人と大切な時間を共有できる。こうしたサービスの存在は、二次会の開催を力強く後押ししてくれるだろう。
また二次会は、参加者にとっても、旧友や同僚とのつながりを再確認する貴重な場となる。それは単なる形式的なイベントではなく、人と人との関係を深めるという社会的な役割も担っているのだ。
開催形式や規模は時代とともに変わっていくとしても、二次会が持つ「人と人とのつながりを確かめ、未来へつなげる」という本質的な価値は、これからも失われることはないだろう。