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衝撃データ! 20代男性の約半数が「年上の女性」と結婚。Z世代が求める“新しい夫婦のカタチ”とは。
ビジョナリー編集部 2025/11/13
20代男性の半数が「年上妻」を選ぶ時代へ。Z世代が塗り替える“新しい結婚のかたち”
「年上男性」という“常識”の終焉か
かつて「結婚するなら年上男性」という価値観は、ごく当たり前のものだった。経済力や社会的地位で勝る年上男性は、"頼れる存在"として結婚相手の有力な選択肢とされてきたのだ。
しかし今、その常識が大きく揺らいでいる。
タメニー株式会社が運営する結婚相談所「パートナーエージェント」が2024年の成婚退会者を対象にまとめたデータは、衝撃的な実態を明らかにした。なんと、20代男性の47.6%が年上女性と成婚しているという。これは、従来の多数派であった「夫が年上」の38.1%を上回る数字であり、男女のパートナーシップに新たな潮流が生まれていることを示している。

6年で6.4ポイント増、「妻年上婚」のリアル
この変化は、中期的な視点で見るとさらに鮮明になる。同社のデータによれば、2018年に11.6%だった「妻が年上」のカップルの割合は、2024年には18.0%にまで上昇。わずか6年間で6.4ポイント増という顕著な伸びを記録したという。
国の人口動態調査を見ても「妻年上婚」は増加傾向にあり、2018年の24.0%から2024年には25.5%へと1.5ポイント増えている。この数字と比較しても、結婚相談所における伸び幅の大きさは際立っている。
"パートナー選びで条件が先行する場"といわれる結婚相談所でこの傾向が強まっている事実は、単なる偶然ではなく、現代の若者の価値観の転換を色濃く反映しているといえるだろう。

なぜ若者は「年上の女性」を選ぶのか
ではなぜ今、若い男性の間で「年上女性を選ぶ」傾向が強まっているのだろうか。
その背景にあるのは、年齢や外見といった記号的な要素よりも、"相性や価値観"を重視する意識の高まりだ。パートナーエージェントで活動をサポートするコンシェルジュは、「『年齢よりも、自分を理解してくれるか』『自分だけが一方的に頼られることはないか』といった、対等な関係性を求める男性が増えている」と語る。
一方で、女性側の意識の変化も見逃せない。キャリアや自身のライフスタイルを大切にし、結婚を"義務"ではなく"自分らしい生き方の一部"として捉える人が増えているという。経済的、精神的に自立した女性が増えたことも、年齢という壁を過去のものにしている一因なのかもしれない。

Z世代が求めるのは“依存”ではなく“協働”の関係
Z世代にとって、恋愛や結婚は"依存"ではなく"協働"と捉える傾向が強いという。「年上・年下」といった序列や、「男性が引っ張る・女性が支える」といった旧来の役割分担よりも、「お互いに尊重し合える関係」かどうかが、パートナー選びの重要な基準となっているのだ。
20代男性が年上女性に惹かれるのは、その人生経験に裏打ちされた安心感や、対等なパートナーシップを築けるという期待感があるからではないだろうか。
こうした変化は、男性側が"弱さを見せられる関係"を求めていることの表れとも考えられる。かつての「男性は強くあるべき」という社会的な規範から解放され、ありのままの自分を受け入れてくれる相手を求める——。そんな意識の変化が、年齢という枠を超えた選択を後押ししているのだろう。

結婚観の変化は、社会を映す鏡
年の差婚における逆転現象は、単なる恋愛スタイルの変化ではない。それは、「多様な生き方を受け入れる社会」への確実な移行を象徴している。
性別や年齢といった属性にとらわれず、自分らしく生きること。恋愛や結婚も、その延長線上にある。Z世代が築き始めている"新しい結婚のかたち"は、これからの社会における「幸せの定義」を、静かに、しかし力強く更新しているのかもしれない。


