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「時間があれば幸せ」は嘘だった? 5,139人の調査で判明した「自由時間と幸福度の意外な関係性」
ビジョナリー編集部 2025/11/26
「時間があれば幸せ」は幻想? 5,139人の調査で判明した、幸福度と自由時間の意外な関係
「自由な時間が増えれば、もっと幸せになれるのに」——。多くの人が一度はそう考えたことがあるのではないだろうか。働き方改革やリモートワークの普及で、以前より自由な時間を確保しやすくなった人もいるだろう。しかし、その常識に一石を投じるような調査結果をタメニー株式会社が発表した。全国5,139人を対象にした『タメニー幸福度調査2025』から、時間と幸せの意外な関係が見えてきた。

自由時間は「ちょうどいい」が最も幸せ
仕事や家事、育児に追われる中で「もっと自分の時間が欲しい」と感じるのは自然なことだ。しかし、同調査によると、自由時間は多ければ多いほど良いというわけではないらしい。
平日と休日の自由時間と幸福度(50点満点)の関係を調べたところ、平日は自由時間が「3時間以上4時間未満」、休日は「4時間以上5時間未満」の時に幸福度の平均が最も高くなり、いずれも26.74点になったという。
注目すべきは、自由時間がこの時間を超えると、幸福度はむしろ下がっていく傾向が見られたことだ。「自由な時間が増えれば増えるほど幸せになれる」という単純な図式は、必ずしも成り立たないようだ。
この結果について、いくつかの可能性が考えられる。自分の裁量で時間をコントロールできる人にとっては、「バランス」が重要になる。自由時間が多すぎると生活にメリハリが失われ、かえって充実感が薄れてしまうのかもしれない。また、自由時間が多すぎる状態が、経済的な不安や仕事の不安定さと結びついている可能性も指摘されている。「時間はあるが、お金がない」という状況では、幸福度は高まりにくいだろう。

写真を撮る習慣が幸福度を1.5倍に?
さらに、同調査ではもう一つ興味深い結果が示されている。「写真を撮る習慣」と幸福度の関係だ。
「記念日の写真や家族との写真をどのくらい撮っていますか?」という質問に対し、「頻繁に撮っている」と回答した人の幸福度は平均31.45点だった。一方、「ほとんど撮っていない」と回答した人の平均は20.85点と、その差は約1.5倍にも開いたという。
もちろん、これは「写真を撮れば幸せになれる」という単純な話ではないだろう。「幸せだからこそ、その瞬間を写真に残したい」という側面も大きいと考えられる。
それでも、この結果は「幸せを意識的に捉える」ことの重要性を示唆しているのかもしれない。写真を撮るという行為は、目の前の瞬間を「大切な時間だ」と認識し、形に残そうとする能動的な行為だ。日常の流れる時間の中で、ふと立ち止まって「幸せ」を認識する。その意識的な行動が、幸福度の差となって表れているのではないだろうか。

幸せの鍵は「量」より「質」、そして「能動性」
自由時間と写真。一見すると無関係な二つの調査結果だが、そこには共通のメッセージが隠されているようだ。
一つは、幸せは時間の「量」ではなく「質」で決まるということだ。やみくもに自由時間を増やすことを目指すより、限られた時間の中でいかに充実して過ごすかが重要だと言える。
そしてもう一つが、幸せを「受動的」に待つのではなく「能動的」に捉えることの大切さだ。写真を撮る人の幸福度が高いのは、日常の中に転がっている幸せを自ら見つけ、意識的に捉えようとしているからかもしれない。

多忙な現代人こそ、幸せを「デザイン」する視点を
「もっと時間があれば」「もっと余裕があれば」。そう思いながら日々に忙殺されている人は少なくないだろう。しかし、今回の調査結果は、幸福度が必ずしも時間の長さに比例するものではないことを示している。限られた時間の中で、いかに充実感を見出すか。日常の中に潜む幸せを、いかに自分から掴みに行くか。そうした「幸せをデザインする力」こそが、人生の満足度を左右するのかもしれない。


