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2025

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    「勉強しなさい」はもう古い? トップアスリートの原点にも通じる、早稲田大学の「夢ノート」がすごい

    「勉強しなさい」はもう古い? トップアスリートの原点にも通じる、早稲田大学の「夢ノート」がすごい

    大谷翔平も実践、目標達成を導く「夢ノート」とは?

    近年、大谷翔平選手や三苫薫選手といったトップアスリートたちが、目標や感情をノートに書きだすことで自己分析を深め、成功を収めている。その様子がメディアで報じられることも増えた。

    早くからこの「書くこと」の力に着目し、“ポジティブパワーを高め、夢の実現をひきよせる”ためのメソッドとして「夢ノート」を提唱してきた人物がいる。早稲田大学スポーツ科学学術院の堀野博幸(ほりの ひろゆき)教授だ。

    同教授がアスリートや子どもたちに伝え続けてきた「夢ノート」のメソッドを直接学べるワークショップが、2025年7月26日(土)、早稲田大学の早稲田スポーツミュージアムにて開催された。昨年に続く開催となり、今年も多くの小・中学生が参加した。

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    「書く」ことで脳を活性化、夢を“具体的”な行動へ

    ワークショップは、堀野教授自らが講師を務め、小・中学生にもわかりやすく「夢ノート」づくりのメソッドをレクチャーするというもの。

    当日はまず、早稲田スポーツミュージアムの展示を見学し、日本のスポーツ界を牽引してきた早稲田スポーツの歴史に触れることから始まった。その後、教室に移動し、いよいよワークショップがスタート。

    前半は、ウォーミングアップとして様々な脳トレーニングに挑戦。「イメージを絵や言葉で書きだす」といったトレーニングを通じて、参加者の緊張をほぐしながら、夢ノートづくりに必要な準備を進めていった。

    後半では、いよいよ「夢ノート」の作成に入る。参加者は夢マップと呼ばれるシートに、目標に向かって「頑張ったこと」や「もっと頑張りたいこと」などを書き込んでいく。漠然とした夢や目標を具体的な行動に落とし込むことで、夢の実現を促進するメソッドを体感するのだ。当日は早大生スタッフもサポートに入り、子どもたちだけでなく保護者も一緒になって取り組む姿が見られた。

    堀野教授によれば、この「夢ノート」メソッドは、日々のポジティブな体験や感謝を記録するセルフモニタリング手法を通じて、夢を叶える力、いわば「夢体力」を養うものだという。イラストやマインドマップ形式を取り入れることで、論理的思考と創造的発想を融合させ、自己理解を深める設計になっている。重要なのは「書くこと」よりも、「書いて振り返る時間」を習慣化することだとされる。 記事内画像

    「今まで使っていなかった脳の細胞を使えた」参加した子どもたちの変化

    実際にワークショップに参加した子どもからは、「このワークショップには、自分の目標に対して、自分ができることを考えたいと思って参加しました。今までの自分の考え以外にも、色々なことを考えられて楽しかったです。また、今まで使っていなかった脳の細胞を使えてよかったです」といった声が聞かれた。

    今回のワークショップは、子どもたちが自分自身と向き合い、夢や目標を「書く」ことで視覚化・言語化し、意識を高める貴重な機会となったようだ。堀野教授は、ポジティブ思考を育む「夢ノート」のメソッドは、スポーツ界のみならず日常生活や学びの場でも広く活用できる手法であると語る。

    早稲田スポーツミュージアムのスタッフは、「参加者が夢ノートによって、新たな一歩を踏み出されることを願っている。一緒にポジティブな取組みを広げていくことができれば嬉しい」と今後の展望を語った。

    夏休みは早稲田へ、親子で学べる特別展示も

    早稲田スポーツミュージアムでは、この「夢ノート」づくりのメソッドをより多くの人に知ってもらうため、ワークショップと連動した特別展示「早稲田でつくる夢ノート」が2025年9月2日(火)まで開催されている。

    会場では、堀野教授が監修した映像やパネルに加え、早大体育各部の部員が実際に目標設定や振り返りのために記しているノートの実物も展示されている。また、「夢マップ」作成用のシートも配布されており、メソッドの一端を体験できる。展示は無料で、休館日(7月30日、8月6日~17日)をのぞき誰でも見学可能だ※。

    ※臨時の休館日等があるため、事前にWeb等での確認が推奨される。 記事内画像

    早稲田スポーツミュージアムについて

    早稲田スポーツミュージアムは、早稲田大学創立以来、日本のスポーツ界を牽引してきた「早稲田スポーツ」の原点や、連綿と続く栄光の歴史、文化を紹介する施設として、2019年3月に開館された。 記事内画像

    #夢ノート#夏休みのイベント#トップアスリート#早稲田大学#大谷翔平#教育メソッド#子育て#子ども向けワークショップ

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