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人生を守る“もしも”の備え。今こそ知りたい生命保険の基本と選び方
ビジョナリー編集部 2025/12/03
生命保険は自分や家族の人生を大きく左右する“人生設計の要”とも言える存在です。しかし一方で、よく分からないまま加入し、リスクやメリットを十分に把握していない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、生命保険の種類や役割、加入する意味、見落としがちなリスクなどを分かりやすく解説します。
※ 記事は2025年11月時点の情報に基づいています。
生命保険とは
思いがけない事故や病気、大黒柱の突然の死。
人生には予測できないリスクが潜んでいます。そんな“もしも”の場合に、経済的ダメージから自分や家族を守るのが生命保険の役割です。
生命保険は、たくさんの契約者が毎月保険料を出し合い、困った人にまとめて給付金・保険金を支払う「相互扶助」の仕組みで成り立っています。
生命保険の主な種類
万一に備える「死亡保険」
- 定期保険
一定期間(例:10年、60歳まで)だけ保障される保険で、保険料は割安ですが満期返戻金はありません。家族が独立するまでなど、期間を区切って大きな保障が欲しい方に最適です。 - 終身保険
一生涯保障が続く貯蓄性のある保険です。保険料は定期保険より高い傾向がありますが、解約すれば解約返戻金が受け取れる場合もあります。 - 収入保障保険
被保険者が死亡した場合、遺族が年金のように分割して保険金を受け取れるタイプです。生活費の補填として活用しやすい保険です。
病気やケガに備える「医療・がん保険」
- 医療保険
病気やケガで入院・手術した際に給付金が受け取れます。最近では通院や先進医療までカバーする商品も増えています。 - がん保険
がんと診断された時にまとまった一時金や、入院・通院・治療ごとに給付金が出るタイプなど、がん治療に特化した保険です。
介護や障がいに備える「介護保険」
- 介護保険
所定の介護状態になった際、一時金や年金形式で給付金が支払われます。公的介護保険と異なり、民間の介護保険は給付基準や金額が柔軟です。 - 身体障がい・就業不能保険
病気や事故で障がい状態になった場合や長期就業不能となった場合に備える特化型保険もあります。
将来のための貯蓄型保険
- 個人年金保険
老後資金を作るために、一定期間保険料を積み立て、満期または年金形式で受け取る保険です。 - 学資保険
子どもの教育費用を計画的に貯めることができる保険で、学費がかさむタイミングで祝金や満期金が支払われます。
生命保険に加入するメリット
大きなリスクに備えられる
例えば、30代で家族を持つ方が突然亡くなった場合、遺族が生活を続けるためには数千万円単位の資金が必要になるケースもあります。
預貯金だけでこれだけの備えをするのは簡単ではありませんが、生命保険なら少額の保険料で“もしも”に備えることができます。
あらかじめ受け取れる金額が明確
学資保険や個人年金保険などは、将来受け取れる満期金額が契約時に確定していることが多いため、ライフプランに合わせた資金計画が立てやすくなります。
資産運用のような“値動きリスク”を避けたい方にも適しています。
税制優遇がある
生命保険には所得控除や非課税枠といった優遇策があります。
例えば、死亡保険金のうち「500万円×法定相続人の人数」まで相続税が非課税になったり、保険料の支払額に応じて所得税や住民税の負担が軽減されることもあります。
見落としがちなリスク
どんなに優れた商品にもリスクはつきもの。生命保険にも、注意すべきポイントが存在します。
長期間にわたる固定費負担
生命保険は数十年単位で保険料を支払い続けるケースが多く、経済状況の変化で「支払いが苦しくなった」と感じることもあります。
特に、途中で解約すると契約内容によっては保険料が無駄になることもあります。家計への負担を見極めて、無理のない範囲で加入しましょう。
早期解約のデメリット
貯蓄型保険の場合、契約から数年で解約すると「解約返戻金」が支払った保険料の総額を大きく下回ったり、ゼロになる場合もあります。長期的な視点で活用する商品だと理解しておくことが大切です。
インフレリスク
将来受け取る給付金や保険金の金額は「契約時点で確定」しているケースがほとんどです。そのため、物価が上昇すると、受け取ったお金の“実質的な価値”が目減りすることがあります。
生命保険を選ぶ・見直すポイント
目的と必要保障額を明確にする
「自分が亡くなった時、家族にいくら必要か」「病気で入院した場合、どのくらいの自己負担が発生するか」など、ライフプランと照らし合わせて必要な保障額を計算しましょう。
主契約と特約を正しく理解する
生命保険は「主契約(ベースとなる保障)」と「特約(オプションで付加できる保障)」で構成されています。
例:死亡保険に「医療特約」を付ければ、病気やケガで入院したときも保障が広がります。
ただし、特約だけの加入はできませんし、主契約を解約すると特約も消滅するので注意が必要です。
定期的な見直しを行う
結婚・出産・住宅購入・子どもの独立・退職など、人生の節目には必要な保障額や内容が大きく変化します。
「10年前に入ったまま放置している」「子どもが独立したのに大きな死亡保障がそのまま」など、現状に合わない保険は見直しのサインです。
まとめ
「保険は難しい」と感じる方も多いかもしれませんが、まずは「自分や家族にとって、どんなリスクに備えたいのか」を明確にすることが第一歩です。
- 必要な保障を、必要な期間だけ、無理のない範囲で選ぶ
- ライフステージごとに見直し、過不足を調整する
- 税制優遇やリスクも踏まえて、賢く活用する
死亡リスクに備える生命保険、生きていくことに備える医療保険、支出が増えるタイミングに備える貯蓄性の学資保険、その他、リスクに備えるためには支出が伴い、長期にわたるため通算の支出金額は大きなものになることを意識する必要があります。他の貯蓄、投資との代替比較、自分がその継続的な管理が出来るのかを含めた検討も重要です。
これらを意識することで、生命保険は日々の安心や家族の未来を支える大きな味方になってくれるはずです。


