Diamond Visionary logo

7/18()

2025

SHARE

    紫外線対策、本当にできていますか?──日常に潜む「光老化」のリスクと正しいケア

    紫外線対策、本当にできていますか?──日常に潜む「光老化」のリスクと正しいケア

    「紫外線対策は夏が本番」と思っていませんか?実は、紫外線は一年中、私たちの生活を脅かしています。雨の日も曇りの日も、冬の寒い日でさえ、紫外線は地表に届いているのです。うっかり対策を怠ると、シミやシワ、たるみといった「光老化」の原因となります。
    では、そもそも紫外線とは何でしょうか?そして、どのような方法で肌を守るのが効果的なのでしょうか。日焼け止め・日傘・サプリメント・アフターケアまで解説します。

    紫外線とは?──知っておきたい基礎知識

    太陽から降り注ぐ光には、目に見える「可視光線」のほか、「赤外線」や「紫外線(UV)」が含まれています。紫外線は波長の違いによって、主にA波(UV-A)、B波(UV-B)、C波(UV-C)の3種類に分けられます。

    • UV-A(315-400nm):大気にほとんど吸収されず、年間を通して地表に届きます。肌の奥深くまで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊してシワやたるみの原因に。
    • UV-B(280-315nm):オゾン層に大部分が吸収されますが、残りが地表に到達。エネルギーが強く、短時間で肌に炎症を起こし、シミやそばかす、皮膚がんのリスクも。
    • UV-C(100-280nm):地表には届きません。
       

    特に私たちの肌に影響を与えるのはUV-AとUV-B。これらは季節や天候にほとんど関係なく降り注いでおり、「今日くらいは大丈夫」と油断した隙にダメージが蓄積していきます。

    紫外線がもたらす「光老化」の現実

    実は、肌トラブルの約8割が紫外線による「光老化」と言われています。年齢による自然な老化だけでなく、紫外線を浴びることで、肌のハリや弾力を保つ成分が破壊され、シミ・シワ・たるみ・くすみといった悩みの原因に直結します。
    例えば、手の甲や顔が老けて見えやすいのは、紫外線を浴びやすい部位だからです。逆に、太ももや腕の内側など衣服で隠れている部分は、年齢の割に若々しい肌を保ちやすいのです。

    日焼け止めで守る──選び方と正しい使い方

    SPFとPAで適切に評価された日焼け止めの定期的な使用が、紫外線ダメージの予防に効果的とされています。

    1. SPFとPA、あなたは正しく選べていますか?

    日焼け止め選びで目にする「SPF」と「PA」。この2つの指標は、紫外線の防御力を表しています。

    • SPF(Sun Protection Factor):主にUV-Bに対する防御力。SPF1で約15~20分、紫外線による炎症を遅らせられます。SPF30なら450~600分(7.5~10時間)の目安です。
    • PA(Protection Grade of UV-A):UV-Aに対する防御力。「+」が多いほど効果が高く、PA+~PA++++の4段階。

    【シーン別おすすめ】

    • 日常生活(通勤・買い物など):SPF10~20、PA+~++
    • 屋外での活動やレジャー:SPF20~40、PA++~+++
    • 炎天下でのスポーツ・マリンレジャー:SPF40~50、PA++++
       

    「数値が高いほど安心」と思いがちですが、肌への負担も考慮し、シーンや自分の肌質に合ったものを選ぶことがポイントです。

    2. 塗り方のコツ──「ケチらず、ムラなく、こまめに」

    • 十分な量を使う:効果を発揮するには、表示されている量を守ることが大切です。顔ならパール粒2個分を目安に、体も部位ごとにたっぷりと。
    • ムラなく塗る:顔は頬・額・鼻・あごに点置きし、やさしく広げます。耳や首、うなじ、手の甲、背中など塗り忘れやすい部分も忘れずに。
    • 2~3時間ごとに塗り直す:汗や摩擦で落ちやすいため、特に夏場やアウトドアではこまめな塗り直しが必須です。

    【ワンポイント】

    ウォータープルーフタイプやジェルタイプ、ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)など、肌質や使用シーンに合わせて選ぶとストレスなく続けられます。

    日傘や帽子で「物理的」ガードも忘れずに

    直射日光を避けるためには、日傘や帽子といった“身に着ける紫外線対策”も有効です。

    • 日傘:UVカット加工のものを選びましょう。黒や濃い色の方が紫外線を吸収しやすいという特徴もあります。
    • 帽子:つばが広いもの(7cm以上推奨)が顔や首元をしっかり覆います。
    • サングラス:目からの紫外線侵入もシミの原因になるため、UVカット機能付きのものを選ぶと安心です。
    • UVカット衣類・手袋・スカーフ:全身の紫外線対策に役立ちます。
       

    ただし、紫外線は「散乱光」や「反射光」として、上からだけでなく、空気中や地面からも届きます。日傘や帽子だけでは防ぎきれないため、日焼け止めとの“併用”がおすすめです。

    「飲む日焼け止め」サプリメント──内側からのケアと注意点

    塗る日焼け止めだけでなく「飲む日焼け止め(サプリメント)」も注目を集めています。「手軽に紫外線対策ができる」と話題ですが、実際のところはどうなのでしょうか?

    飲む日焼け止めの仕組み

    • 紫外線をカットするのではなく、「受けたダメージを軽減」するサポート役
    • 抗酸化成分(ビタミンC、E、アスタキサンチン、リコピンなど)が、活性酸素の除去や肌のターンオーバー促進などに寄与

    注意すべきポイント

    • 即効性はない:摂取後30分ほどして効果が出始め、4~6時間ほど持続します。外出30分前の摂取がおすすめです。
    • 過剰摂取はNG:ビタミンや抗酸化物質の過剰摂取は健康被害につながる可能性があります。必ず用法・用量を守りましょう。
    • アレルギーに注意:植物由来成分やビタミンが含まれるため、体質によっては発疹やかゆみなどの副作用が出る場合も。ご自身の体質や持病、妊娠中の場合は医師に相談を。
    • 単独効果には限界がある:飲む日焼け止めだけでは紫外線カットはできません。必ず塗る日焼け止めや日傘と併用しましょう。

    【まとめ】

    「内側からの紫外線ケア」として、サプリメントはあくまでも“補助的な存在”。大切なのは、基本的な物理的・外用的対策を徹底することです。

    うっかり日焼けしてしまったときのアフターケア

    しっかり対策していたつもりでも、うっかり日焼けしてしまうこともあります。そんな時は、次の3ステップで肌をいたわりましょう。

    ステップ1:冷やして炎症を鎮める

    • 日焼け直後は軽度のやけど状態。流水や冷たいタオル、冷蔵庫で冷やしたローションやシートマスクでクールダウンしましょう。
    • 強くこすったり、刺激を与えるのはNGです。

    ステップ2:低刺激&たっぷりの保湿

    • 日焼け後の肌はバリア機能が低下し、乾燥しやすい状態です。
    • アルコールや香料など刺激の少ない化粧水・乳液をやさしくなじませましょう。
    • 「美白系」スキンケアは炎症が治まるまでは避け、敏感肌用などマイルドなものを。

    ステップ3:水分と栄養補給で内側からリカバリー

    • 水分をしっかり摂り、脱水を防ぎましょう。
    • ビタミンA・C・Eやタンパク質、亜鉛など、肌の修復を助ける栄養素を意識して摂取すると、回復が早まります。

    【注意】

    水ぶくれや痛みがひどい場合は、自己判断せず速やかに皮膚科を受診してください。

    まとめ

    紫外線は、私たちが思う以上に身近で、油断した隙に肌へダメージを与えています。しかし、正しい知識とケアを実践すれば、そのリスクは大幅に減らすことが可能です。

    • 日焼け止めは「シーンに合わせて」「たっぷり」「こまめに」
    • 日傘や帽子で物理的な防御も重視
    • サプリメントは補助的に活用し、過剰摂取やアレルギーに注意
    • 日焼けしてしまった場合は、冷却・保湿・栄養補給で早めのケアを
       

    あなたの未来の肌を守るのは、今日からの“ほんの少しの心がけ”です。ぜひ、今から紫外線対策を始めてみてください。

    #紫外線#日焼け止め#美容

    あわせて読みたい

    記事サムネイル

    子育て支援の最前線──地域でここまで違う!東京2...

    記事サムネイル

    現金給付と減税、どちらが私たちの生活を変えるのか...

    記事サムネイル

    本当に役立つ防災グッズ──経験者から学ぶ「備え」...

    記事サムネイル

    この感動を逃すな――受け継がれる三大花火の物語

    Diamond AI trial

    ピックアップ

    Diamond AI