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デジタル空間を「人生の基盤」へ。ココネが「ENSAPIA」へと改称し、仕掛ける“第二の創業”の全貌
ビジョナリー編集部 2026/06/23
ENSAPIA(エンセイピア)——人の内面から生まれる想いをデジタルワールドへ
2026年4月1日、アバターを介したデジタルワールドサービスを展開してきたcocone ONE株式会社が、商号を「エンセイピア株式会社(英語表記 ENSAPIA Corporation)」へと一新した。
新商号の「ENSAPIA」は、ラテン語をルーツに持つ接頭辞の「en-(内に存在する)」と、「sapiens(叡智)」を組み合わせた造語だという。このリブランディングの背景には、主に2つの明確な目的がある。
- グループが展開する各事業を通じて、人々が感性と自己表現を自由に行うことができるもう1つの現実世界「デジタルワールド」の拡張を推進し、新たな価値の創造に向けた取り組みを強化するという意思を明確にするため。
- 日本国内、東アジア地域にとどまらず、世界中にサービスを届ける「第二の創業」とも言える時期に、グループに所属する社員たちが、新たな「創業メンバー」であることを意識するため。
ENSAPIAグループは、人類の生活圏が「物理的な領域」と「精神を中心とした領域」の両方へ拡張していくと予見している。物理的な拡張が「宇宙空間」を指すならば、精神的な拡張は「デジタル空間」を指す。
これまで20年近くにわたり、同社が培ってきたデジタル空間上の自己表現やコミュニティ構築の知見。それを武器に、世界中の人々がアバターを介して国籍、人種、性別などに縛られずに自分らしく過ごせる「もうひとつの居場所」をデジタル空間に広げる——。そんな、新たな生活圏のトップランナーを目指す覚悟が、この新商号には込められている。
ENSAPIAグループが掲げる「デジタル・オントス」とは?
同グループが提唱する「デジタル・オントス」は、単なる仮想空間の提供にとどまらない、人類の新たな「人生の基盤」を目指す概念だという。「オントス」とは古代ギリシャ哲学において「真に存在するもの」を意味する言葉である。
デジタル空間を単なる虚構の場所として捉えるのではなく、物理的制約を超えた自己表現を可能にする場と定義。個人の歩みが「歴史」として蓄積される有機的な生態系モデルを構築することで、人々の生活圏そのものをデジタルへと拡張させていく狙いがある。
新たな生活圏(デジタルワールド)を世界中の人々に届ける体制へ
ENSAPIAグループは、この壮大な構想を実現するために着々と組織基盤を固めてきた。2023年にはホールディングス体制へ移行し、2024年には開発およびバックオフィス部門を分社化。専門性を高めるとともに、拠点を越えた同一職種の連携強化を図ってきたのである。
さらに2025年には日本国内の事業会社をすべて統合し、今回の商号変更に向けた準備を水面下で進めてきたという。現在のグループ体制は、以下の3社が中核を成している。
- ENSAPIA Tokyo株式会社 (旧・ココネ株式会社):グループのビジネスの中核として、アプリ・サービスの企画・運営を担当。
- ENSAPIA Engineering株式会社 (旧・Cocone Engineering):サービスの開発および社内インフラを含む、あらゆる開発業務を遂行。
- ENSAPIA Business Partners株式会社 (旧・Cocone Business Partners):総務、労務、法務など、事業を支えるバックオフィス機能を担う。
また、そのネットワークは日本国内にとどまらない。韓国、中国、エストニア、イギリス、アメリカにグループ拠点を設け、各地域に最適化したサービス展開を強化している。
特に開設から10年近い歴史を持つ韓国拠点では、サービス運営・開発のみならずAI分野の開発も担当しており、その成果はすでに既存サービスへも導入されているという。2025年後半からは海外拠点による独自企画・開発のサービスリリースも相次いでおり、今後も各地域からのグローバル展開が加速する見通しだ。
デジタルを「便利な道具」としてではなく、人の生活圏を拡張し、新たな居場所を創造するための場として定義し直すENSAPIAグループ。世界中の人々に「もうひとつの現実」を届けるための挑戦は、今まさに第2章へと突入した。


