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10/23(金)

2026年

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    石を迂回して伸びる木のように——諦めない思いとご縁を繋ぐ力

    石を迂回して伸びる木のように——諦めない思いとご縁を繋ぐ力

     昨今の日本を見渡すと、ちょっとした壁にぶつかっただけで、すぐに諦めてしまう人が増えているように感じます。あるいは、壁の打開策が見えず、出口のないトンネルの中で思い悩んでいる若者も多いかもしれません。

     もし、そうして足踏みをしている人たちにメッセージを送るとすれば、私は迷わず「思い続けること」の大切さを伝えたいと思います。

     「こうなりたい」「この状況を変えたい」という意志を持ち続け、諦めなければ、道は必ずどこかで開けていきます。逆に、思い描くことを止めてしまった瞬間、そこからの進歩や変化は完全に途絶えてしまいます。

     目の前に立ち塞がる大きな壁や石に対して、正面から愚直に激突して跳ね返されるだけが選択肢ではありません。自然界の樹木を見つめてみてください。根や枝が成長していく際、大きな岩や石に突き当たると、木はそれを避けて迂回しながら、太陽に向かってぐんぐんと伸びていきます。時には、長い年月をかけてその硬い石を割って芽を吹くことすらあります。

     「前に進もう、上へ伸びよう」という強い思いさえあれば、たとえ石があっても、それを回り込んで伸びていくことができる。突破すべき道は決して一点だけではありません。遠回りをしたとしても、行きたい場所へと強く思い続けていれば、人は必ずたどり着けるのです。

     壁に阻まれたからといって、前進を諦める必要はどこにもありません。思考を柔軟に保ち、何度でも迂回路を探しながら進めばいいのです。

     また、壁を乗り越えていく過程において、忘れてはならないのが「良き人とのご縁」とそれを後押ししてくれる「運」の存在です。ライオン時代、青くさくも情熱だけで突き進む私を支え、引き上げてくれたのも素晴らしい先輩たちでした。

     直属の上司だった久原義巳さんは、上から指示を出すような関係ではなく、陰になり日向になり私の挑戦を深く理解し、全力で応援してくれました。このご縁は一生のもので、のちに私が立ち上げたアスクルの取締役としても力を貸していただき、今なお年に一度は食事を共にする大切な恩人です。もうお一方、事業部長だった武藤三郎さんは力強いリーダーシップを持った方で、私の提案を本気で買ってくださり、ご自身のプロジェクトとして社内で大きく育て上げてくださいました。

     こうした素晴らしい方々と出会えたことは「運」だったのかもしれません。しかし、運や縁というものは、じっと待っているだけでやってくるものではなく、自らの熱意と情熱によって手繰り寄せるものだと実感しています。

     さらに、大学時代のゼミの先生からは、社会に出る際に「世間を狭くするなよ」という言葉を贈られました。人は歳を重ねたり忙しくなったりすると、どうしても人付き合いがおっくうになり、関係性を遠のけてしまいがちです。しかし、どれだけ忙しくなろうとも、一度生まれたご縁を大切にし、定期的に連絡を取り合い、顔を合わせて食事をするような「人間関係を丁寧に繋ぐ努力」を怠ってはならないと私は考えています。

     石を迂回しながらも伸び続ける植物のようなしなやかな情熱。そして、巡り会った人との繋がりを生涯にわたって大切にする謙虚な姿勢。この二つを持ち続けることこそが、どんな困難な時代であっても自らの足で未来を切り拓いていくための、一番の力になると信じています。

    #岩田彰一郎#アスクル創業者#アスクル#ふんわり頑固#コンシューマー・イズ・キング#はじめに意志ありき#三面鏡経営#岩田ワクチン会

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